緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。
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広報みたか2005年2月20日1面

■新しいごみ分別収集にご協力ありがとうございます

2月1日から市内全域でスタートした新しいごみの分別収集は、市民のみなさんのご協力により、大きな混乱もなく、まずは順調に進んでいます。
 この分別収集方法の変更は、限りある地球資源を守り、持続可能な資源循環型社会を目指すための取り組みで、次のような効果があります。
◆新たにペットボトル、プラスチック類、雑紙を分別収集することで、質の高いリサイクルが可能となります。
◆燃やせるごみの焼却灰が年間約460トンほど削減されることになり、埋め立て処分場を延命できます。
◆焼却量の減少で二酸化炭素の発生を年間約2,800トン削減できる見込みです。これは約16万本の樹木のCO2吸収量に相当し、地球温暖化防止につながります。
 お手数をおかけしますが、今後とも、市民のみなさんのご理解とご協力をお願いします。

ごみの出し方について、みなさんの声 ※写真はPDFファイルをご覧下さい。
●「ごみ出し指導員」地区リーダーの大河内嘉門さん(北野在住)
 月曜日から金曜日まで朝7時から、収集日が大きく変更になった地区を中心にごみの出し方の確認をしています。収集日が変更になってから半月ほど経ちますが、みなさん、おおむねきちんと出されていますね。主婦のみなさんなどは、迷ったら近所の方に相談していらっしゃるようで、それが口コミで広がっていることも要因のようです。これからも引き続き、みなさんのご理解、ご協力をお願いしたいですね。
 ※3月中旬まで35人の指導員が巡回しています。
●主婦の関幸子さん(深大寺在住)
 どんな物が出せるのか、種類ごとの品目と収集日が分かるパンフレットを見やすいところに貼っています。小学生の娘も、小さなごみでも「これは何のごみ?」とプラスチック・マークを確認したり、リサイクルについて考えるきっかけになったようです。片面がコーティングされた紙など、分別に迷うものもあるので、判断の目安として、それぞれのごみがどのように処理されているかを知りたいですね。
●アニメーションの勉強をしに来た日系ペルー人、
 権藤ホセさん(下連雀在住)
 ごみの出し方が変わったのは知っています。パンフレットが学校の寮に貼ってあります。よく行く三鷹国際協会(MISHOP)にもパンフレットが置いてあったので、自分用に1部ゲットしました。その英語版を見て分けているけど、十分理解できます。ちゃんと分けていますよ。
 ※「英語・北京語・ハングル版ごみの出し方パンフレット」はごみ対策課(市役所5階)でも配布しています。

ごみの出し方についてのお問い合わせ、ご相談は、ごみ対策課TEL内線2533へ。
ご意見、ご感想はFAX45-5291・【メール】gomi@city.mitaka.lg.jpへ。


■心のバリアを超えて第1回 「私」を見て

市は、「すべての人がいきいきと暮らせる、バリアフリーのまちづくりプロジェクト」を基本計画の最重点プロジェクトの一つとして推進しています。すべての人が、年齢や性別、障がいの有無や国籍などにかかわりなく、人権を尊重しあい、いきいきと安心して暮らせるまちをつくるためには、道路や公共施設などハード面でのバリア(障壁)を解消することとともに、社会参加、教育、人々の意識など、あらゆる分野でのバリアフリー化も課題となります。
 いわゆる「心のバリアフリー」を推進するために、新シリーズの連載を開始します。地域生活のさまざまな場面で、障がいを持つ人たちが経験したことの中から、ご自身の視点で問題を提起します。
 →地域福祉課TEL内線2618
 ※広報みたかでは固有名詞などを除いて「障がい」の表記を用いています(7面記事参照)。

 Aさんは3歳のとき脊髄性小児まひによる体幹機能障がい(歩行困難)として認定を受け身体障害者手帳一種三級を所持しています。障がいを持ちながらも自力でまちに出て、社会参加の努力をしてきました。しかし、加齢とともに移動が困難と感じるようになってきました。
 そんな14年前に電動車椅子(シニアカー)に出会ったのです。技術の進歩はAさんに自由をもたらしてくれました。行動範囲が広がり、さまざまな活動に参加しやすくなりました。
 ところが、そこでまた新たな問題が起こったのです。見知らぬ人がシニアカーに関心を持ち質問します。「バッテリーはどのくらい持つの?」「値段はいくら?」シニアカーに乗っているAさんに聞くのですが、顔はそむけて聞くのです。Aさんがその問いに答えても、また次の質問も、完全に目線はそむけています。
◆「相手」にされない現実
 一人のまともな人格を持った人間として対応しない、コミュニケーションの相手としてみなさない、それ自体失礼な侮辱的な行為です。しかし現実にはこのような構図自体が余りにも一般化されていて、健常者だけでなく公的関係者や障がい者同士でもこの関係の構図の中にいることがあります。
 一昨年の夏のある日、ある駅での出来事。駅員に「どこまで?」と聞かれ、Aさんは行き先の駅名を答えました。するとまた駅員が「どちらまで?」と聞きます。Aさんはさらにはっきりと返答しました。するとまた駅員が同じことを聞いたのです。
 Aさんは抗議しました。実は駅員は最初からAさんにではなく、その同伴者に聞いていたのです。移動主体であるAさんが明瞭に三度にわたって答えていたのに、その駅員はAさんを無視し同伴者から答えを聞きたかったのです。
◆あらゆるサービスの現場で 
 現在の日本の鉄道は電動車椅子使用者には単独で行動できない物理的なバリアがまだ残っています。そのバリア解消のため駅員の手が必要となっています。
 しかし、これは駅だけで起こっている現象ではありません。あらゆるサービス業の接遇場面で関係機関を問わずまん延している現象です。リウマチ、脳性まひ、頚椎損傷など障がい種別を問わず車椅子使用障がい者と同伴者がいると、対応する人は必ずと言ってよいほど、車椅子使用障がい者ではなく、非障がい者の同伴者に介助行為の確認を言葉やしぐさで送ります。
 社会にはささいなことから露骨な現象までいろいろありますが、いずれにせよ無視され軽んじられることは、本人にとって実に腹立たしい切ないことです。
◆差別の理解、当事者の自覚、環境の整備 
 さて、ではどうしたらこのような現象を少なくし、あるいはなくすことができるのでしょうか。
 第1は、このような場面の差別性を広く一般市民に理解してもらい、何気なく行っているこれらの行為をあらゆる場面でやめるようにしてゆくことです。
 第2は、障がいの当事者自身が行為主体であることを自覚し、自分の意思をはっきり伝え理解を求める行為を積み重ねてゆくことです。
 また、どんなに体が不自由であっても自力で行動できる社会環境の整備は不可欠といえます。
 市内の身体障害者手帳所持者で肢体不自由者は1千876人。心のバリアフリーの実現には17万市民すべての協力が必要です。誰もが暮らしやすいまちをつくるのは、みんなのしごとなのです。
(心のバリアフリー推進委員会)
 心のバリアフリー推進委員会は平成16年12月に、市と身体障がい者相談員(身体障がい者本人)、知的障がい者相談員(知的障がい者の親)、三鷹市障害者福祉懇談会のメンバーなどにより発足しました。
 ※次回からは健康福祉面に掲載します。


■市長コラム「シルバー人材センターの新拠点が生み出す活動への期待」

2月15日、三鷹市第一分庁舎の完成と、(社)三鷹市シルバー人材センターがそこを新拠点とすることを記念する式典を、市と同センターの共催で開催しました。
 同センターの会員数は現在約1千600人、契約高は約6億円に上り、長寿社会におけるシルバー世代の市民の皆さんにとって有力な活躍の場になっています。
 三鷹市では、平成15年度から毎月2回発行している「広報みたか」の全戸配布を委託しています。市議会ではその前から「議会だより」の全戸配布を委託しています。
 昨年開かれた同センターの役員および地域班長の皆さんの研修会で、参加されたある会員は、「80歳を過ぎたけれど、規則正しく広報紙の配布をすることで健康保持ができるし、配布の際に市民の皆さんから『お疲れ様、ありがとう』と声をかけてもらうのが嬉しい」と私に話してくれました。
 近年の会員数の増加と事業拡大の傾向の中で、昨年まで使用していた拠点が狭くなっていたことから、建て替え時期にあたっていた第一分庁舎の完成と共に新拠点としてもらうことにしたものです。
 高橋七郎会長は、当日の挨拶で、今後は三鷹市が市政の最重点プロジェクトとしている「子ども・子育て支援」に一役買うため、経験ある会員の研修に努め、「子育てサービス」の領域に新たな挑戦をしたいと話していました。
 少子高齢社会の課題解決に、シルバー世代自身が主体的に関わってくださるのは心強いことです。今後の展開に期待したいと思います。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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