緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。
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広報みたか2005年1月16日2面

■阪神淡路大震災から10年

忘れていませんか?あのときの教訓

 平成7年1月17日午前5時46分。マグニチュード7.3、最大震度7を記録し、死者6千433人、全壊家屋10万4千906棟という甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災が発生しました。早いものであれから10年がたちます。時の経過とともに、あの時の教訓、記憶も薄れがちです。しかし、災害は忘れたころにやってくるものです。昨年10月23日には新潟県中越地震が、海外では12月26日にスマトラ沖地震と大津波が発生し、改めて地震の恐ろしさを痛感させられました。私たちは必ず来る地震を決して忘れることなく、日ごろから地震に備えていかなければなりません。
ボランティア元年と言われた震災の教訓を生かし、来るべき災害に備えるために「防災とボランティアの日」(1月17日)と「防災とボランティア週間」(1月15日〜21日)が定められています。この機会に、今一度、みなさんの心の中に「防災の灯」をともし、身近な防災対策の確認と見直しをお願いします。 →防災課TEL内線2283

過去5年の震度6以上の地震
発生年月日 地震名 人的被害 最大震度
平成12年10月6日 鳥取県西部地震 負傷者 182人 6強
2013年3月24日 芸予地震 死者 2人 6弱
負傷者 288人
2015年5月26日 宮城県沖地震 負傷者 174人 6弱
2015年7月26日 宮城県北部地震 負傷者 677人 6強
2015年9月26日 十勝沖地震 不明者 2人 6弱
負傷者 849人
2016年10月23日 新潟県中越地震 死者 40人 7
負傷者 2,865人

平成7年1月17日 5:46
冬の大地が激しく揺れた

平成7年1月17日、午前5時46分、神戸をはじめとする兵庫県南部地域を襲った「阪神・淡路大震災」は、日本で初めて近代的な都市の直下で発生した大地震で、未曾有の被害をもたらしました。
わずか10秒余りの激震は、6千400人を超える尊い生命を奪い、多くの人々が心身の健康と生活基盤を失いました。

あれから10年
頻発する大地震

あの阪神・淡路大震災からもう10年がたちます。震災は地震の恐ろしさを私たちに教えてくれるとともに、改めて災害に対する備えを問いかける強烈な大地からのメッセージとなりました。
阪神・淡路大震災以降、日本列島は、地震の活動期に入ったとも言われ、各地で震度6規模の大地震が相次いで発生しています。今後もどこかで大きな地震が発生することは十分考えられます。
そして、阪神・淡路大震災から10年を迎えようとした昨年10月23日午後5時56分、最大震度7を記録した新潟県中越地震が発生しました。地震発生後からの活発な余震活動は、被害を拡大させるとともに、被災者の心に不安とショックを与えました。この地震は、山間部で発生したにもかかわらず、死者40人、全半壊家屋約1万4千棟の大きな被害(1月12日現在)をもたらしています。

阪神・淡路大震災
その教訓を生かす

阪神・淡路大震災では、都市づくりをはじめ、危機管理体制、応急対策、ボランティア、市民防災などについての多くの教訓を私たちに残しました。
私たちは、「自らの身の安全は自らが守る」という防災の基本が、生命と財産を守るためにいかに重要であるかを痛感しました。
この教訓は決して風化させてはなりません。繰り返し語り継ぎ、啓発し、油断なく備えることが重要です。

生かされた教訓
新潟県中越地震

先の新潟県中越地震での火災発生件数は、夕飯準備の時間帯にもかかわらず9件でした。早朝の阪神・淡路大震災では285件もの火災が発生したことを考えると非常に少ない件数だったと言えます。これは、各家庭で確実に消火作業を行ったことや通電火災を防ぐため、避難する際に家の電源ブレーカーを落としたこと、そして電力会社も通電時に各家庭のブレーカーの確認作業を行ったことなど、阪神・淡路大震災の教訓が生かされたものと考えられます。
また、阪神・淡路大震災をきっかけに始められた安否確認方法として「災害用伝言ダイヤル171」があります。今回の新潟県中越地震では、この安否確認方法が、発生から10日間で約34万6千件も利用されるなど、着実に定着しつつあります。
一方で、家具の転倒防止やガラス戸の飛散防止などを実施していなかった、あるいは避難する際、荷物につまずき転倒したなどで負傷したケースも多くあり、すべての教訓が生かされたとは言い切れませんでした。

いつ実施しますか?
あなたの地震対策

いつか必ず突然襲ってくる大地震。地震対策は「いつ」実施するのがいいのでしょうか。地震が来た瞬間ですか?地震が来た後ですか?それとも地震が来る前ですか?
みなさんの心の中で、「地震が来て欲しくない」という思いや「いつ来るかわからない」という思いから、「本当はすぐにやらなければいけないんだけど…。」と行動に踏み込めない人はいませんか?
本来、地震対策のほとんどは、地震発生前にやっておくべきものです。耐震対策、家具転倒防止、ヘルメットや運動靴の準備、水・食料・医薬品などの備蓄、避難所や避難経路の確認など、自分の生命や生活を守る対策は、地震発生直後からでは間に合わないものばかりです。
地震による被害を最小限にするためには、阪神・淡路大震災の教訓をもとに、「もしも今ここで地震が起こったら?!」と想像し、自分にとって何が危険かを考え、事前に地震対策を講じていくことがとても大切なのです。

まだ間に合います
今日から地震に備えよう

阪神・淡路大震災のとき用意した非常持ち出し袋はどこにありますか?非常食は期限切れになっていませんか?
みなさん、今やればまだ間に合います。しかし、大地震が起こった後では遅いのです。「日ごろからの地震への備え」、もう一度確認し見直しましょう。

直下地震発生!
三鷹市の被害は…

阪神・淡路大震災や新潟県中越地震のような直下地震が、いつ、どこで、どのくらいの規模で発生するのか、現在のところ予知することはほとんどできません。そのため、ある日突然襲ってくると考えておくべきです。
平成9年に東京都が公表した「東京における直下地震の被害想定に関する調査報告」によると三鷹市の被害が最も大きくなると予想される区部直下を震源とする地震の場合、三鷹市内の約9割の区域が震度6弱を記録し、被害はおおよそ上表のように想定されています。

阪神・淡路大震災
自分と家族を守る
10の教訓

1 自宅の耐震補強
2 家具に転倒防止金具の取り付け
3 寝室に倒れやすい家具などを置かない
4 ガラス戸に飛散防止フィルムを貼っておく
5 避難に備えて家の中にヘルメット・運動靴・軍手(手袋)を準備しておく
6 あわてて外に飛び出さない
7 火災はとにかく初期消火
8 協力しあって救出救助活動
9 避難する際は電気のブレーカーを落とす
10 安否確認は「災害用伝言ダイヤル171」

直下地震被害想定に基づく三鷹市の主な被害状況
冬の平日午後6時、晴れ、風速6メートル/秒の状況下、区部直下の地下20〜30キロを震源とする、M7.2の規模の地震が発生した場合
建築物倒壊数(倒壊率) 全半壊1,243棟(3.6%)
焼失面積(焼失率) 3.81km2(23.1%)
焼失棟数(焼失率) 11,671棟(33.4%)
死傷者/死 者:71人/重傷者:224人/軽傷者:1,349人

直下地震発生に備えて
防災関係機関連携訓練実施

市では、昨年11月20日の土曜日に、市が災害時応援協定を締結している団体など26機関とともに三鷹市防災関係機関連携訓練を実施しました。
この訓練は、市役所が閉庁している土曜日の正午に直下地震が発生し、三鷹市では震度6強を記録したとの想定で、(1)市災害対策本部の初動態勢の確立、(2)被害状況等情報の収集、集約、共有化、(3)人員の確保と配備態勢、(4)避難所、救護所の設営と運営などについて、実施方針の決定や手順の確認などをリアルタイムの進行による実働訓練という形で実施しました。
訓練を実施するにあたり、事前に警察署、消防署、ライフライン機関、病院などと、訓練の前提となる被害想定を作成し、訓練当日には、応援協定を締結している団体や企業に対して実際に応援要請を行い、市本部と連携して応急対策を実施しました。
大地震などの災害が発生した際には、市単独で応急対策を実施することは困難です。警察署、消防署、消防団などの防災機関や応援協定を締結している団体や企業との連携・協力体制を強化し、市民のみなさんとともに一体となって災害に立ち向かわなければなりません。
今回の訓練では、活動手順や情報の収集や共有化などに多くの課題が浮き彫りになりました。今後、訓練に参加した防災関係機関とともに、これらの課題の解決を図り、災害に強い自治体づくりに取り組んでいきたいと考えています。


■防災講演会「震災報道から見る阪神・淡路大震災」

2月6日(日)午後2時〜4時
◆会場 三鷹市公会堂別館3階会議室
◆講師 NHKエグゼクティブアナウンサーの
宮田修さん
▼当日、直接会場へ
講師の宮田さんは、阪神・淡路大震災発生直後の第一報から長時間にわたり、NHKのニュース報道を続けるなど震災報道の最前線で活動されたアナウンサーです。講演では、当時の体験や思いなどを熱く語っていただきます。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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