広報みたか2003年7月20日8面

■水車しんぐるまの水輪づくりが始まった

「つくる会」寄付の呼びかけ
大沢六丁目に残る水車「しんぐるま」は、江戸時代の文化年間から約160年間、野川の水で回り、精米・製粉の仕事をしてきました。水輪や搗き臼、挽き臼、動力を伝える木製歯車などの巨大な機構が当時のままに残り、「武蔵野（野川流域）の水車経営農家」として東京都指定文化財となっている貴重な産業遺産です。
昭和43年に野川の改修で動きを止めたこの水車の水輪を、新しく作ろうという活動が、このほど始まりました。水輪は、動いているときには８〜10年で取り替えます。新しい水輪を、長年この水車を守り、市に寄贈した旧所有者の峯岸清さん（92歳）のアドバイスを受けて製作し、峯岸さんの伝える技術を後世に残そうと「新車の水輪をつくる会」が結成されたのです。
中心となっているのは、産業考古学会水車と臼分科会代表評議員で「三鷹の水車の歴史」（三鷹市教育委員会）を執筆した小坂克信さん、武蔵野美術大学教授の神野善治さん、この水車の保存・公開のために10年以上活動を続けてきた「みたか水車クラブ」の宮川齊さん・四宮康雄さんの４人の世話人と、水車の市民解説員として活動しているボランティアや、水車周辺を拠点としたまちづくりを考えるみなさんなど発起人28人。
今年３月に発足、直径４・６メートルもある水輪の実測図づくりや峯岸さんが40年前から用意していた木材の点検などを行い、いよいよ７月11日からベニヤ板で実寸の型板を作る作業が始まりました。「水車は初めてだけれど、実物も実測図もあるし、先生の峯岸さんがいるから大丈夫」と、実際の製作にあたる大工の野崎駿さん。
会代表の小坂さんは「新車の技術は、国史跡の福岡県朝倉町の三連水車に匹敵する貴重なもの。子どもたちが地域や環境を学ぶ最適の教材でもあります。今なら水輪を作る技術、回す技術を伝え、水車経営農家そのものを生きた形で保存することができます。ぜひ多くの方々の協力で、新しい水輪づくりを完成したい」と語っています。
同会では、製作費の寄付を呼びかけています。会員１口５千円、特別会員２万円、賛同者１千円、１口以上何口でも、郵便振替「００１００―３―４０７１７１新車の水輪をつくる会」へ（振込用紙に住所・氏名・メールアドレスなど連絡先記入）。寄付者氏名をプレートなどで掲示する予定。
問い合わせは宮川宅Tel.・Fax.46―７２５４・mykw-h@parkcity.ne.jpへ。
◆三鷹市ホームページ「みたか水車博物館」/suisya

■昭和初期の建物と防空壕の見学会

　三鷹駅南口近くにある旧原島燃料店（昭和５年建設）と地下の防空壕の見学会を実施します。旧原島燃料店は、昭和５年の三鷹駅の開設から周辺の発展を見続けてきた駅前最古の建物です。また、防空壕は、三鷹における戦争の記憶を留める貴重な施設です。いずれも駅前再開発に伴い近く取り壊しになります。市教育委員会では、実測調査などによりこれらの施設を記録保存していく予定です。
▽７月23日(水)午前11時〜11時30分。解説は工学院大学教授の初田亨さん。
▼７月22日(火)午前９時〜午後５時に、生涯学習課生涯学習
・文化財係Tel.内線３３１５へ申し込む。先着20人。

■NPOむさしのみたか市民テレビ局が開局３周年

　三鷹・武蔵野両市の市民ボランティアによる「市民による市民のためのテレビ局」誕生から３年。７月６日、開局３周年とＮＰＯ法人取得を記念するパーティーが武蔵野スイングホールで開かれました。当日は両市市長もお祝いに駆けつけ、むさしのみたか市民テレビ局と武蔵野三鷹ケーブルテレビ（株）（パークシティ）との間であらためてパートナーシップ協定の調印が交わされました（写真）。また、同ＮＰＯ主催の第１回市民ビデオまつりの特別賞表彰も行われ、三鷹市長賞の岡崎昌史さん「三鷹の道」などが上映されました。
同ＮＰＯではボランティア局員を募集中です。くわしくは同局Tel.・Fax.79―１４３４、mmctv@parkcity.ne.jpへ。
◆「月刊・わがまちジャーナル８月号」
８月中の毎日午後１時と８時から、パークシティ５チャンネルで放送（30分番組）。「紫草でまちおこし」「１人ＮＧＯの山田征さん」ほか。

■第一小学校が日本水泳連盟の優秀小学校に

　オリンピックから地域の健康つくりまで、水泳の振興発展に努める日本水泳連盟が選ぶ、平成14年度全国都道府県における水泳活動についての優秀小学校として、東京都から第一小学校が選ばれました。
一小は、これまでも文部省（当時）体力つくり推進校などさまざまな分野の体力づくりに取り組んできましたが、今回は、泳げる児童が非常に多いこと、着衣水泳の指導をはじめ、きめ細かな指導内容、水泳イベントへの高い参加率などが高く評価されての受賞となりました。
８月５日(火)に三重県営鈴鹿スポーツガーデンで全国の受賞校約50校が集まった表彰式、研究発表会が行われます。

■再検証・高松次郎絵画作品〜アトリエより

８月３日(日)まで開催中
三鷹市美術ギャラリー開館10周年記念展
「再検証・高松次郎絵画作品〜アトリエより〜」
三鷹で約30年間制作を続けた高松次郎（1936―1998）の、没後アトリエに残された作品から最初期や最晩年の未発表作品を多数出品。
◆休館日　月曜日（７月21日は開館）・７月22日(火)
◆開館時間　午前10時〜午後８時（入館は午後７時30分まで）
◆観覧料　一般500円、学生（中・高・大）300円、65歳以上・小学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
※この記事を切り抜いて展覧会にお持ちください。２人まで、一般入場料500円を400円に割り引きます。
(2)「女の影」　油彩・カンヴァス
72・７×60・６センチ
１９８４年（三鷹市蔵）
(1)「波の柱」　アルミニウム
91×26×26センチ　
１９７５年（三鷹市蔵）
三鷹市美術ギャラリー
ＪＲ三鷹駅前（南口）　ＣＯＲＡＬ５階　Tel.79-0033　http://mitaka.jpn.org/

■チケットインフォメーション

三鷹市芸術文化振興財団
（三鷹市芸術文化センター内）
Tel.47-5122
http://mitaka.jpn.org/

チケットのお求め方法
●電話予約
芸術文化センターTel.47−5122
●窓口販売 芸術文化センター／三鷹市美術ギャラリー／三鷹市公会堂
※学生券をお求めの方は当日学生証を拝見します。
●販売時間・休館日
10：00〜19：00 月曜日休館。ただし、７月21日(祝)は開館し、22日(火)・23日(水)は休館します。
●プレイガイド
チケットぴあ Tel.0570−02−9999
友の会ＭＡＲＣＬ（マークル）
主催事業のチケットについて(1)優先予約、(2)割引（１公演２枚まで）、(3)無料郵送（口座振替ご利用の場合）や、(4)芸術文化センター内レストランの割引などいろいろな会員特典があります（年会費2,000円）。申込即日から優先予約もできます。お気軽に芸術文化センターへ。
★印の公演には託児サービス（１歳半〜未就学児、500円、定員10人、要予約）があります。
●ＭＩＴＡＫＡ　ＮＥＸＴ
ＳＥＬＥＣＴＩＯＮ　４ｔｈ
有名な俳優が出演していなくても面白いお芝居はあります。
ぜひ、一度ごらんください。
青島レコード　Chintao Records
「夜ごと太る女のために」
９月５日(金)〜７日(日)（全４公演）
全席指定
前売　会員＝2,200　一般＝2,500
当日　会員＝2,700　一般＝3,000
高校生以下＝1,000
作・演出：岡田望
出演：山中崇　扇田拓也　中尾あや　諌山幸治　吉岡卓　石田潤一郎ほか
照明・音響・衣装・美術・映像などの舞台を構成するすべてが見事に融合し、彼らしか持ち得ない、独特の緊張感ある舞台を生み出し続ける「青島レコード」。幕が開くとあなたは、いつしかその虚構の世界に吸い込まれることでしょう。
シベリア少女鉄道「二十四の瞳」
９月12日(金)〜15日(祝)（全６公演）
全席自由
前売　会員＝2,000　一般＝2,300
当日　会員＝2,200　一般＝2,500
高校生以下＝1,000
作・演出：土屋亮一
出演：染谷景子　藤原幹雄　横溝茂雄　秋澤弥里　吉田友則　水澤瑞恵　前畑陽平ほか
誰もが思いつかない、思いついても舞台化はしないだろう「素敵な」アイデアを、堂々、舞台にしてしまう恐るべきパワー。演劇界で人知れず広まった「シベリア少女鉄道は凄いらしい」という噂が爆発する様を客席で確かめてください。
ラブリーヨーヨー「バッカスの壷」
10月10日(金)〜13日(祝)（全６公演）
全席指定
前売　会員＝2,200　一般＝2,500
当日　会員＝2,500　一般＝2,800
高校生以下＝1,000　12日の11:00のみ小学生は無料。要予約。
作・演出：久米伸明
出演 ：加藤雅人、多田岳雄、田中聡元、中谷竜、久米伸明　　　　
やんちゃな男達。けれど舞台の彼らは自信に満ちている。男５人の呼吸が作り出す、畳み掛けるギャグと疾走するストーリー。それを支える、無駄をそぎ落とした脚本と繊細な舞台創り。不敵な笑顔の凄い奴ら。目が離せないラブリーヨーヨー、必見です！
芸術文化センター風のホール
★沼尻竜典＆トウキョウ・モーツ
ァルトプレーヤーズ31
ヴィヴァルディ「四季」＆ベートーヴェン：交響曲第４番
〜元イ・ムジチ合奏団コンサートマスター、アゴスティーニ氏を迎えて
11月29日(土)18：30開演
18:30〜18:45　みたかジュニア・オーケストラによるプレコンサート
19:00〜　沼尻竜典＆ＴＭＰによるコンサート
全席指定　会員＝3,000
一般＝3,5000　学生＝1,800
出演／沼尻竜典（指揮）フェデリコ・アゴスティーニ（ヴァイオリン）
トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ（管弦楽）
曲目／ヴィヴァルディ：ヴァイオリン協奏曲集「四季」　ベートーヴェン：交響曲第４番 変ロ長調
世界的に名高いイ・ムジチ合奏団の元コンサートマスター、アゴスティーニが、最も得意としたヴィヴァルディの「四季」をＴＭＰと協演します。さらにベートーヴェン交響曲第４番もどうぞお楽しみに。

【主】主催者　【人】対象・定員　【日】日時・期間　【所】場所・会場　【￥】費用（記載のないものは無料）　【物】持ち物　【申】申込方法　【問】問い合わせ　【保】保育あり