第37回　令和4（2022）年5月15日公開

「中原もみじ防災公園」のオープンに寄せて

  8年前の6月、中原の一部が雹（ひょう）に覆われました。雹を伴う集中豪雨により、床上・床下浸水や自動車の冠水などの被害が発生しただけではなく、初夏の熱い路面に冷たい雹が降ったものですから、辺り一面が霧に包まれました。きっとご記憶の方も多いと思います。
　このほど、最も被害の大きかった地域に、「中原もみじ防災公園」がオープンしました。普段は「もみじ」がシンボルツリーの楽しい公園ですが、災害時には25mプール3杯分の水をためることができる雨水貯留施設をはじめ、防災備蓄倉庫、かまどベンチ、さらには非常用トイレなどを完備した防災拠点として機能します。
　オープン初日、開園式が終わった途端、子どもたちが歓声を上げてブランコや滑り台に集まってきました。ご近所の皆さんも、みんな笑顔です。完成に至るまでの8年間は長かった気もしますが、国や東京都、さらには隣接市との調整にかかった時間や苦労を考えると、近隣の方々や関係者の皆さん、そして職員には改めて感謝の思いです。
　市内の公園は、地域の防災力を高める拠点として順次整備されます。地域における防災活動の充実・強化を目的として設立する「防災NPOみたか（仮称）」と共に、今後の地域防災の両輪となることが期待されます。