第34回　令和4（2022）年4月3日公開

子どもをめぐる時代の変化

　子ども・子育て支援のまちづくりを推進するため、先日、「三鷹市子ども・子育て会議」が開かれました。各界の関係者の皆さんや大学の先生、一般公募で参加された市民の方など、大勢の方が出席されました。ここで「各界の」とわざわざ書いたのは、子どもに関わる関係者はそれほど多様だからです。

　以前、私は「子どもの施策は、高齢者の施策に比べてなかなか予算が付かず、大変です」と言われたことがあります。その理由は、「高齢者には投票権があるが、子どもにはないから声が届きにくい」ということでした。近年の状況が大きく変わったのは、出生率の低下や「子どもの貧困」が注目されてからでしょうか。子どもの問題は、私たちの未来をどう考えるかという問題と密接な関わりがあります。子どもたちの成長を支えることで、次の社会は引き継がれていきます。

　今回、その成長に応じた切れ目のない支援を充実させるために、中学生のお子さんの医療費助成について、保護者の所得制限を撤廃することにしました。また、新たに高校生のお子さんを対象とした医療費助成を開始します。医療的ケアを必要とされるお子さんとそのご家族への支援・相談体制も整備しています。健全な子どもたちを育むために、次のステージに向けた確実な一歩、大切な一歩を、共に歩みだしましょう。