第28回　令和4（2022）年1月1日公開

三鷹の森でクマさんに出会いました

　森を散歩していたら、クマさんとばったり出会いました。もちろん、クマさんとは、世界的建築家の隈研吾さんのことです。たまたま新型コロナウイルスの影響で日本に長く滞在されていたので、何度もお会いして三鷹のまちづくりについてお話をすることができました。今後は、個々の具体的なプロジェクトについてもご助言を頂く予定です。
　「三鷹には、個性あふれる本物の森が幾つもありますね」というのが、クマさんの最初の感想でした。本当にその通りです。市でもその魅力を最大限に生かすために、これまで緑道や街路樹で市内の森を結ぼうと取り組んできました。緑豊かな農地や保存樹林、花でいっぱいの家々の庭、さらにはビルの壁面緑化・屋上緑化…、そこまで進めば、まち全体がほとんど本物の「森」といえそうです。また、「杜（もり）」というもう一つの魅力的な言葉もあります。皆さんが守り育てた森が同時にまちの広場にもなる、つまり「人々の交流」や「にぎわい」にもつながる言葉です。
　少しずつまちは変わります。でも、変わるときは意外と一気に変わります。どちらの場合でも、大切なのは目指すべきまちの姿、原則を常に忘れないことだと思います。今後が楽しみですね。

対談動画

• 第1回スペシャル対談「百年の森のまちづくり＠国際基督教大学」（外部リンク）
• 第2回スペシャル対談「百年の森のまちづくり＠国立天文台」（外部リンク）