第15回　令和3（2021）年2月7日公開

油断せずに、頑張りましょう！

　昨年2月の頃は、新型コロナウイルス感染症の発症者数は10万人に1人ぐらいで、まだまだ大丈夫だという声が大半でした。それが一転して、4月に感染が急拡大して「第1波」となります。保健所長などが三鷹市を訪れ、私や医師会の役員の方に「医療崩壊寸前なので、ぜひご協力を」とSOSを発せられました。その後のPCRセンターの設置や重点医療機関の拡充などの一連の対策は、このときのSOSに端を発したものです。
　昨秋には「第2波」。ようやくそれも収まったと思いきや、今度は年末からの「第3波」の襲来。さらに年明け早々から現在に続く、国の2回目の「緊急事態宣言」。息つく暇もない展開です。今年のお正月は天候に恵まれ、一見のどかな風景のようにも感じられましたが、一方で目に見えない「ウイルスとの闘い」が繰り広げられている。このギャップこそが台風や地震とは違う今回の大きな特徴です。
　もうすぐワクチン接種が始まります。私たちも油断せずに、マスクや手洗いの徹底などの基本を守り、頑張りましょう。冒頭、昨年4月の「第1波」のことを書いたのは、そのためです。気を緩めれば、さらに広がる可能性が今もあります。三鷹市でも1月1日にワクチン接種実施本部を立ち上げ、国からワクチンが供給され次第、速やかに接種を開始できるよう準備をしています。皆さんのご協力をお願いします。