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平成21年3月31日提出
作成・発信部署:企画部 市長室
公開日:2009年4月3日 最終更新日:2009年4月8日
新常用漢字表仮称試案への意見
20三企企第648号
平成21年3月31日
文化庁文化部国語課
「新常用漢字表試案への意見」係 御中
三鷹市長 清原 慶子
新常用漢字表仮称試案への意見
標記の件について下記のとおり意見を提出します。
なお、意見内容及び回答内容が公表されることに同意します。
記
1 意見の内容
これまでの経緯と提案の概要
平成20年5月12日開催の第21回漢字小委員会において示された「第1次・字種候補素案」では、新常用漢字表(仮称)への追加字種候補として、「鷹」が含まれておりましたが、その後の平成20年6月16日開催の第23回漢字小委員会において示された「第2次・字種候補素案」では、都道府県名や動植物名等の固有名詞を中心とした使用例が多いとの理由により、追加字種候補から除外されました。
これを受けて、三鷹市では、平成20年11月7日に「鷹」の新常用漢字表(仮称)の追加字種候補への復活を要望するべく、文化庁長官及び文化審議会会長宛てに「新常用漢字表(仮称)に関する要望書」を提出したところですが、平成21年3月16日に示された「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案」においても「鷹」が追加字種候補に含まれていないため、下記の理由により平成22年度に答申が予定されている新常用漢字表(仮称)の追加字種候補への「鷹」の復活を要望します。
要望理由
「鷹」は、追加字種候補漢字の選定に用いられた最新の漢字出現頻度数調査において1,509位に位置しており、現代の一般社会生活における使用頻度の高さは明白です。また、その用例には、音と訓の両方が用いられ、固有名詞としてだけではなく、一般の社会生活と密接な関連を持つものや日本の伝統文化を表すものが数多く存在します。(用例の詳細は別紙資料1を参照。)
これらのことは、「鷹」の日常生活での使用頻度及び熟語を構成する造語力の高さを裏付けるとともに、今後における文化的及び教育的見地からの重要性を示唆するものです。
以上の諸点から、新常用漢字表(仮称)の追加字種候補への「鷹」の復活を要望します。
2 担当連絡先
郵便番号 〒181-8555(事業所番号)
住所 東京都三鷹市野崎1-1-1
所属部署 三鷹市企画部企画経営室
電話番号 0422-45-1151 内線2151
No. | 分類 | 用例 | 読み | 意味 |
---|---|---|---|---|
1 | 熟語 | 鷹揚 | おうよう | 育ちがよかったりなどして、相手を疑う気持ちや競争心などをおよそ持っていない様子。 |
2 | 熟語 | 鷹狩 | たかがり | 鷹などの猛禽類を用いた狩猟の一種であり、日本の伝統文化の一つである。タカ科のオオタカ、ハイタカ、及びハヤブサ科のハヤブサ等を訓練し、鳥類やウサギなどの小動物を捕らえさせ、餌とすりかえる。仁徳天皇の時代(西暦355年)に大陸より伝えられ、朝廷を中心に王侯貴族の遊びとして栄えた。江戸時代になると、単なる狩猟目的以外にも、領内視察の意味も込められていた。 |
3 | 熟語 | 鷹匠 | たかじょう | 日本の伝統文化である鷹狩りの鷹を操る匠のこと。 |
4 | 熟語 | 鷹場 | たかば | 本来は、鷹狩をする場所だが、江戸時代の鷹狩には軍事視察目的があったため、関東一円に散在していた。 |
5 | 四字熟語 | 鵜目鷹目 | うのめたかのめ | 注意深く鋭い眼差しでものを探し出そうとする様子。 |
6 | 四字熟語 | 鷹揚自若 | おうようじじゃく | どっしり落ち着いて動じない様子。 |
7 | 四字熟語 | 能鷹隠爪 | のうよういんそう | 本当に能力がある者は、みだりにそれをひけらかすようなことはしないということ。 |
8 | 四字熟語 | 飛鷹走狗 | ひようそうく | 鷹を飛ばし、犬を走らせる意で、狩りをすること。 |
9 | 四字熟語 | 鷹視狼歩 | ようしろうほ | 鷹のように鋭い目つきと、おおかみのように欲深く獲物を求めるような歩き方。猛々しく欲深で残忍な人物の形容。また、勇猛ですきを見せない豪傑の形容としても用いられる。 |
10 | 諺・格言 | 一富士ニ鷹三茄子 | いちふじにたかさんなすび | 一富士、ニ鷹、三茄子を初夢に見ると、縁起がよいとされている。 |
11 | 諺・格言 | 逸物の鷹も放さねば捕らず | いちもつのたかもはなさねばとらず | どんなに優れた人物であっても、それ相応の地位や機会を与えてやらねば少しも役に立たないということ。 |
12 | 諺・格言 | 犬も朋輩、鷹も朋輩 | いぬもほうばい、たかもほうばい | たとえ地位や役職が違っても、同じ主人に仕えるのであれば、同僚であることにちがいないたとえ。 |
13 | 諺・格言 | 犬、骨折って、鷹の餌食 | いぬ、ほねおって、たかのえじき | 苦労して手に入れようとしたものを他人に横から奪い去られてしまうことのたとえ。 |
14 | 諺・格言 | 鵜の目鷹の目 | うのめたかのめ | 注意深く鋭い眼差しでものを探し出そうとする様子。 |
15 | 諺・格言 | 下種と鷹とに餌を飼え | げすとたかとにえをかえ | 鷹に食物を与えて手なずけるように、卑しい者を使うには金品を与えるのがよいということ。 |
16 | 諺・格言 | 千貫の鷹も放さねば知れず | せんがんのたかもはなさねばしれず | 優れた才能があっても、実際に試してみないとその技量は分からないということ。 |
17 | 諺・格言 | 鷹匠の子は鳩を馴らす | たかじょうのこははとをならす | 子どもは親の思う通りにはならないということ。 |
18 | 諺・格言 | 鷹は飢えても穂をつまず | たかはうえてもほをつまず | 節操のある人は、どんなに困窮しても不正な金品を受け取るような道義に外れることは断じてしないというたとえ。 |
19 | 諺・格言 | 鷹は賢しけれども烏に笑わるる | たかはかしこしけれどもからすにわらわるる | 賢い者が、かえって愚かな者から馬鹿にされること。 |
20 | 諺・格言 | 鷹の前の雀 | たかのまえのすずめ | 恐ろしいものや苦手なものの前にでて、身がすくんで動けないさま。 |
21 | 諺・格言 | 鳶が鷹を生む | とびがたかをうむ | 特に優れていない親から優れた子供が生まれることのたとえ。 |
22 | 諺・格言 | 鳶もいずまいから鷹に見える | とびもいずまいからたかにみえる | 卑しい者であっても、堂々とした威厳ある態度をしていれば高貴な人物に見えるということ。 |
23 | 諺・格言 | 能ある鷹は爪を隠す | のうあるたかはつめをかくす | 本当に能力がある者は、みだりにそれをひけらかすようなことはしないということ。 |
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