緑と水の公園都市 三鷹市
このページはみたかの教育のバックナンバーです。 応募・募集・申込期限が終了している場合がありますのでご注意ください。

みたかの教育2023年1月15日1面

■市立小・中学校における研究指定校の取り組み

魅力ある授業づくりを目指して
 市立小・中学校では、子どもたちにより良い学びを届けるため、各校の教員が日々指導方法の工夫や改善を行っています。今回はその中で、令和4年度に東京都教育委員会や三鷹市教育委員会の指定を受けた研究指定校の取り組みを紹介します。

→指導課TEL29-9819

三鷹中央学園(第四中・第三小・第七小)
食育研究指定校 三鷹市教育委員会指定
おいしく学んで健やかに

 三鷹中央学園では、食に関する正しい知識や望ましい食習慣を身に付けることを目標に、三鷹市内産の農産物の活用を図りながら、食育研究を行っています。
 家庭科や総合的な学習の時間に、食品ロスや地産地消などについて学ぶとともに、小学校では、地域の農家さんのご協力のもと、大根などの種まきや収穫の体験活動を行い、中学校では、栄養士やフードバンクみたかの職員による講演会などを実施しています。これらの活動を通して、子どもたちは、食や三鷹市内産の農産物について理解を深め、大切に感じるようになってきています。
 今後は、子どもたちが考案したおいしく栄養バランスの取れた献立を、実際に学校給食で提供する予定です。各校のホームページには、食育研究指定校としての取り組みが掲載されていますので、ぜひご覧ください。

鷹南学園(第五中・中原小・東台小)
教育研究協力校 三鷹市教育委員会指定
合言葉は3POWER

 鷹南学園では、子どもたちの「主体的・対話的で深い学び」を実現するため、「発見する力」「発信する力」「共に解決する力」の3つの力(3POWER)の育成を合言葉として授業改善に努めてきました。
 小・中学校教員の相互の乗り入れ授業を積極的に活用し、小・中学校の学習内容の系統性を意識しながら適材適所で支援を行うとともに、乗り入れ教員がともに授業の評価を行うことで日常的に指導力の向上を図りました。また、子どもたちが自ら問いを見つけ、考えを表現し、協力しながら課題解決に取り組めるような工夫を授業に取り入れ、学びの本質に迫る授業を研究しました。
 11月2日に開催された研究発表会では、担任と乗り入れ教員による公開授業が行われ、子どもたちが身の回りの課題を「自分ごと」として捉えて主体的に学ぼうとする姿を見ることができました。今後も子どもたちの3つの力、そしてその先にある「生き抜く力」の育成に向けて、学園全体がチームとなって組織的に取り組んでいきます。

第六中学校
人権尊重教育推進校 東京都教育委員会指定
自分も他者も大切に

 第六中学校では、子どもたちが自分と他者の良さや違いを認め合いながら、自分らしく学校生活を送ることを目指し、日常生活や授業、学級活動などの様々な場面で人権について考える機会を創出してきました。
 1年生は多様な性、2年生はハンセン病など、3年生は災害時の人権問題についてそれぞれ学び、ゲストスピーカーを招いた講演会で正しい知識を習得するとともに、人権問題を「自分ごと」として捉えて自分の立場でできることを試行錯誤するなど、子どもたちの人権感覚が養われました。また、グループでの話し合い活動を様々な授業に取り入れたことで、自分の考えを相手に伝え、他者の異なる意見を受け入れる姿勢が定着し、子どもたちの自己肯定感やコミュニケーション能力を高めることができました。
 子どもたちが他者との関わり合いの中で互いを尊重しながら成長できるよう、今後も取り組みを続けていきます。

※写真はPDFをご覧ください。


■教育委員コラム「教育委員就任にあたって」

教育委員会 委員
須藤 金一
(すどう きんいち)

 昨年10月1日付けで教育委員を拝命いたしました須藤金一と申します。私は、生まれも育ちもこの三鷹市であり、現在、市内で植木生産を中心に柑橘や野菜も生産する多様な農業を営んでおります。また、高校生、中学生、小学生と様々な学年で学んでいる3人の子どもの保護者という立場でもあります。

 さて、このコロナ禍においては、子どもたちの学びや、この時期にしかできない貴重な体験の場が時には失われてしまうこともありました。しかし、学校の先生方の「なんとか学びや体験を止めずに、出来うることを子どもたちのためにしてあげたい」という強い想いの中で、様々な工夫や感染対策をして学びや体験を継続していただいていることは、保護者としても大変ありがたく、感謝申し上げたいという思いです。

 子どもたちが学ぶ学校教育の現場は、1人1台学習用タブレット端末の導入により多様な学びの手段が加わり、変化の途中にあります。また、教える側の先生方にとっても新たなICT機器の導入が急速に進み、試行錯誤の連続かと思います。しかし、これからの時代はそのような機器を使うことが当たり前の世の中になってきています。私自身、新しい環境と日々向き合う子どもたちに不安を覚えることもありますが、新たな教育の形と期待している面もあります。教育委員としてしっかりと、これらの学びで子どもたちが成長できるよう意見していきたいと思います。

 私は消防団や地域の町会の若手組織などにも属しており、教育委員を拝命する直前まで、東三鷹学園のコミュニティ・スクール委員も務めておりました。三鷹市ではコミュニティ・スクールが導入されて10年が過ぎ、地域が学校運営に協力していく形での教育基盤が整いました。これからはスクール・コミュニティとして、学校を核に地域活動が行われていく学校3部制の構想も進んでいきます。地域で活動する者の立場としても、教育行政に貢献できればと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

 須藤金一氏は、令和4年10月1日付けで三鷹市教育委員会委員に任命されました。任期は4年間です。
【略歴】市内で農業に従事。平成27年10月から平成31年4月まで三鷹市教育委員会委員を務める。また、東京むさし農業協同組合三鷹地区青壮年部部長、特定非営利活動法人みたか都市観光協会理事、JA東京青壮年組織協議会委員長、東三鷹学園コミュニティ・スクール委員会委員などを歴任。

※写真はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


▲このページの先頭へ

目次ページに戻る

トップページへ戻る


三鷹市役所 〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号 電話:0422-45-1151(代表) 市役所へのアクセス

開庁時間:月曜〜金曜日の午前8時30分〜午後5時(祝日、12月29日〜1月3日を除く)