みたかの教育2017年9月17日1面
■延べ2万人の学校支援ボランティアが活躍
子どもたちの学びの充実のために
〜三鷹市のコミュニティ・スクールの取り組み〜
三鷹市の「コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育」は、学校と地域・家庭が協働して、子どもたちの学びと育ちを支援しています。コミュニティ・スクール委員会では、学校からの依頼を受け、授業や行事のサポート等の学校支援ボランティアの募集や派遣を行っています。
→指導課TEL内線3245
三鷹市の学校支援ボランティアは年々増加傾向にあり、平成28年度実績で、1年間延べ20,350人（前年度比3,527人増）、登録者数2,855人（前年度比84人増）のボランティアの方々に支援をいただいています。
支援内容は、各学園、学校の実態とニーズに応じた内容となっています。具体的には、授業中や放課後の学習支援・補助、校外学習の引率、学校行事での受付や安全管理など、多岐にわたっています。
これからも、子どもたちの学びの環境を整え、学力をはじめ「人間力」「社会力」を育むために、学校と保護者・地域による協働の取り組みを進めていきます。
ボランティアの声
学校外で会った時もあいさつを交わすようになりました。ゆっくりでも頑張る子を支援してあげたいです。
貴重な体験と出会いの場になっています。自分の勉強にもなります。
子どもの「わかった」「できるようになった」という笑顔に接するとうれしくなります。
教職員の声
細かい裁縫作業、ミシン作業での支援をいただいて、授業展開がかなりスムーズになりました。（家庭科）
校外学習で引率する大人が増えると安全管理とともに、学習内容も深まります。（校外学習）
基礎基本定着のためには、個別指導は欠かせません。一人ひとりの弱点に寄り添って支援していただけるのでとてもありがたいです。（算数）
■第七小学校で長寿命化等改修工事を実施しています
三鷹市内の学校施設は、平成27年度に耐震化率100％を達成しました。そこで今後は、長寿命化と防災機能の強化を図り、さらに安全で快適な教育環境を整備するため、長寿命化改修工事を計画的に推進します。
現在、第七小学校で、屋上防水、外壁塗装、窓改修、照明改修のほか、非構造部材の耐震化、誰でもトイレの設置、校舎および体育館の出入口スロープの設置等の工事を進めています（平成30年1月中旬まで）。
児童・保護者、学校関係者、近隣の皆様にはご不便をおかけしておりますが、安全確保を第一に進めますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
■学校トイレの洋式化に取り組みます
児童・生徒にとって快適な環境と、災害時の避難所としての機能を向上させるため、学校トイレの洋式化をはじめ、床のドライ化、バリアフリー化を推進しています。
羽沢小学校では、今年度・来年度の夏休みを中心に工事を実施し、校舎内の全てのトイレを洋式化する予定です。
→総務課TEL内線3223
■教育センターが一時移転しました
教育センターは、耐震補強等工事のため、次の場所に一時移転しました。
→総務課TEL内線3223
【教育センター暫定施設】
新川6-35-28（旧総合保健センター）
◆暫定施設内の執務室
本館2階 総務課・指導課
本館1階 総合教育相談室
別館1階 学務課
◆移転期間
平成31年5月まで（予定）
■教育委員コラム「三鷹市の学校給食」
教育委員会 委員
須藤 金一（すどう きんいち）
教育委員の活動の一つに、学校訪問があります。全クラスの授業を視察し、校長先生から学校の運営方針等についての説明を受けます。さらに、その日の学校給食をいただきます。給食をいただくたびに、三鷹の学校給食は本当においしいと実感させられます。
三鷹市の小・中学校の給食は全て自校式で、各学校に栄養士さんと調理士さんが配置され、各学校の給食室にて調理された食事を提供しています。栄養士さんが、子どもたちの栄養を考え、調理士さんが心のこもったできたての温かい食事を用意してくれます。
三鷹市の学校給食の魅力の一つは、市内産の旬の野菜を使用していることです。平成14年より市内の農家さんの協力で学校給食に市内で生産された野菜を一部使用しております。地域の旬の野菜を使うことは、より新鮮で、生産者の顔が見える点でより安心できる食材を子どもたちに食べてもらえることです。また、学校給食の食材提供を通して、市内の農家さんたちが学校で農業の出前授業を行うなど、子どもたちへの食育にも繋がっています。
平成27年12月に、三鷹市及び三鷹市教育委員会と東京むさし農業協同組合三鷹支店の三者で、より新鮮でおいしい給食の提供と食育、地産地消、都市農業振興の観点から「学校給食における市内産野菜活用推進に関する協定」を締結しました。新たな試みとして、「三鷹産野菜カレーの日」を設け、昨年11月には全小学校にて、さらに今年の6月には市内全小中学校にて行いました。旬とは、その農産物がいちばんおいしく、いちばん多く収穫できる時期です。子どもたちには学校給食を通して、三鷹の野菜の旬を感じてもらい、「食」に興味を持ち、「自分の体は自分が食べたものでできている」ことを理解したうえで、食べることの大切さや農業の大切さも学んでもらいたいと思います。
