みたかの教育2017年4月16日1面

■平成29年度教育委員会の基本方針

2月に開催された教育委員会定例会で、平成29年度基本方針を決定しました。
教育委員会の行政の基本目標
「いきいきと子どもが輝く教育・子育て支援のまちづくり」
「創造性と豊かさをひろげる生涯学習・文化のまちづくり」

　→総務課TEL内線3213

主要な施策・予算の概要は2面で紹介します

　教育委員会は、「三鷹市教育ビジョン2022（第1次改定）」に基づき、「人間力」と「社会力」を兼ね備えた子どもの育成を目指し学校教育を推進します。
　「三鷹市生涯学習プラン2022（第1次改定）」に基づき、ライフスタイルに合った方法により学ぶことができる生涯学習社会の構築に向けて、市長部局との連携により、市民の「学びと活動の循環」を推進します。

　「三鷹市教育ビジョン2022（第1次改定）」及び「三鷹市生涯学習プラン2022（第1次改定）」に基づき、次に掲げる7つの施策目標を柱に、具体的な施策の推進に取り組みます。
（1）地域とともに、協働する教育を進めます
コミュニティ・スクールを充実・発展させ、地域とともに子どもたちを育てる学校をつくります。
（2）小・中一貫した質の高い学校教育を推進します
三鷹型の小・中一貫教育を充実・発展させ、連続性と系統性のある学習を保障し、子どもたちの義務教育9年間の学びと15歳の姿に責任をもった教育を実現します。
（3）学校の経営力と教員の力量を高め、特色ある学園・学校づくりを進めます
学園・学校経営を円滑かつ効果的に推進できるよう、改善・充実を図り、教員のキャリア支援等を通して、三鷹にふさわしい教員を養成・育成し、子どもたちの学びをより一層豊かにしていきます。
（4）安全で快適な、充実した教育環境を整えます
子どもたちが安全・安心な気持ちで快適に過ごせ、効果的な学習ができる教育環境を整備します。
（5）地域をつなぐ拠点となる学校をつくります
子どもたちのために、既存の地域社会の全ての力を結集し、それぞれの強みを生かした協働を進め、地域をつなぐ、学校を核としたコミュニティを創造します。
（6）市長部局との連携により、生涯学習の総合的な推進を図ります
生涯学習社会の構築に向けて、社会教育を含む生涯学習・スポーツ・文化に関する市長部局との連携を強化します。
（7）地域の情報拠点としての図書館活動を推進します
多様な利用者の生涯学習活動を支える地域の情報拠点として、図書館機能の充実と改善を図ります。

目指す子ども像
●自分を愛し、他人を愛し、三鷹を愛する人
●確かな学力と健康でたくましい心身を備え、自ら学び続ける人
●規範意識を備え、社会の一員として自ら責任ある行動がとれる人
●自分の考えをもち、他者と豊かなコミュニケーションがとれる人
●国際的な視野とチャレンジする心をもち、積極的に社会や地域に貢献できる人
※「人間力」：基礎的な素養を身に付け、自立した一人の人間として考え判断し、豊かに力強く生きていくための総合的な力
※「社会力」：社会とのかかわりをもち、社会の一員としての役割を果たしつつ、適切な人間関係を結び、生きていく力

■組織改正のお知らせ

　「文化」「生涯学習」「スポーツ」に関する施策については、これまで教育委員会（教育部）が中心となって進めてきました。平成29年4月から、「三鷹中央防災公園・元気創造プラザ」を拠点とした多世代交流によるコミュニティ創生のさらなる推進を図るとともに、全庁横断的に事業を展開し、総合的かつ一体的に施策を推進するため、「文化」「生涯学習」「スポーツ」に関する事務を市長部局に移管しました。これまでも、多くの事業を市長部局と連携して進めてきた経過があり、移管後も、市長部局と教育委員会が密接に連携して総合行政を進めていきます。

生涯学習課、スポーツ振興課の再編
　事務の移管に伴い、教育部の生涯学習課とスポーツ振興課を廃止し、市長部局に新設された「スポーツと文化部」に移管しました。なお、スポーツ振興課の名称は、「スポーツ推進課」に変更されました。（スポーツと文化部の執務室は、市役所第二庁舎です。）

総務課、学務課、指導課の再編
　総務課庶務係の名称を「総務係」に変更し、学務課に「総合教育相談係」を新設しました。また、生涯学習課が所管していたＰＴＡ連合会、家庭教育学級、子ども避難所に関する事務を指導課に移管し、指導課指導事務係の名称を「教育振興係」に変更しました。

組織の廃止
　新施設の開設に伴い、「総合スポーツセンター建設推進室」と「社会教育会館」を廃止しました。また、社会教育会館の廃止に伴い、施設内の「下連雀図書館」を廃止しました。

→総務課TEL内線3213

■教育委員に就任して

教育委員会　委員
畑谷　貴美子（はたやきみこ）

　昨年十月教育委員に就任しました畑谷と申します。私と教育の接点を考えますと、長年携わってきた三鷹市特有の市民参加のコミュニティ地域活動あってのことであり、その関わりの中から地域の小中学校生を見守ってきたことではないかと思います。

　約二十四年間、新川中原地域の住民協議会会長を含め委員として地域活動の経験を積ませていただき、様々な事業にて地域の小中学校との連携を推進して参りました。そして、鷹南学園設立時はコミュニティ・スクール委員会会長として、その後委員として、約八年間保護者、先生、地域の方々と一緒に学園活動に携わって参りました。現在は地域ケアネットワーク・新川中原の代表を務めており、赤ちゃんとママたちや前向きな高齢者の方々と日々接しております。

　教育についての専門性を有してはおりませんが、地域のコミュニティ活動に深く関わって参りました経験を通して、子ども達と地域の関わりの大切さを実感しており、その様な経験を生かして三鷹の教育に関わって行きたいと考えております。三鷹市はいち早く「地域とともにある学校づくり」のためにコミュニティ・スクールを導入し、今や国をあげての取り組みとなりました。三鷹市七つの学園が地域性を活かして学校の良きパートナーとして子ども達の成長に関わってきております。

　コミュニティ・スクールにおいて、学校と協働で取り組んできていることが子ども達にとって、将来自立した人としての「糧」となり、「三鷹で育って良かった」と胸を張って言えるのではと期待しております。三鷹の教育に関わる立場として子ども達を見守る機会が増える一方、大きな責任を感じており、微力ですが、自己研鑽を深めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。