緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育2010年4月11日1面

■平成22年度 教育委員会の基本方針

 4月に開催された教育委員会定例会で、平成22年度基本方針を決定しました。この基本方針に基づき、学校教育と生涯学習の施策を総合的に推進していきます(本年度の主要施策は、2面に掲載)。「第3次三鷹市基本計画(第2次改定)」の個別計画として推進している「三鷹市教育ビジョン」、「みたか生涯学習プラン2010」、「みたか子ども読書プラン2010」が、平成22年度をもって6年間の計画期間を終了します。本年度は、締めくくりの年度であるとともに、新たな計画の策定に向けてその方向性および主要課題の検討をする節目の年度となります。

 →総務課TEL内線3213

 学校教育の基本方針

 どの市立小・中学校においても、子どもたちが安心して質の高い教育を受けられるようにします。

 また、子どもの心身の成長や発達段階に応じて体系的な教育を組織的に行うとともに、教育機関間の連携教育を推進し、教育機関と福祉、保健、医療などの専門諸機関との密接な連携を進めていきます。あわせて、家庭や地域社会との連携により子どもの成長を支援する連携教育を充実させ、乳幼児期から15歳の義務教育の修了まで、安心して子どもを育てられる環境をつくっていきます。

 さらに、市民にとっての魅力ある三鷹市立学校となるために、コミュニティ・スクール制度を導入し、学校が保護者、地域住民と協議しながら、自律的、主体的に学校運営を進めていきます。そして、学校での教育活動や教育効果などの必要な情報が学校内はもとより、学校と保護者や地域住民の間で共有される体制を創っていきます。あわせて学校は、自校の教育活動などについて自己評価を行い、その結果を保護者、市民に公表し、学校運営協議会などで、学校の自己評価結果を踏まえた学校関係者評価(外部評価)を行うことを通して、教育の質の保障と、魅力ある学校づくりを図っていきます。

 教育委員会は、このような考え方のもとに、次の「学校教育の基本方針」を柱に具体的な施策に取り組んでいきます。

1 安心と信頼のある学校

(1)小・中一貫教育の充実と発展 
 小・中学校間の相互乗り入れ授業、小学一年生からの英語指導の充実など
(2)人権教育の推進
 人権尊重教育推進校事業の実施
(3)さまざまな子どもの状況に応じた教育支援
 教育支援学級の開級と整備
(4)児童・生徒の健全育成の推進
 道徳教育、健康教育の推進など
(5)多様な学習機会の提供 
 アントレプレナーシップ教育、ICT教育などの充実
(6)幼稚園・保育園と小学校との連携
(7)地域諸団体と連携した安全対策
(8)教育環境の充実 
 校舎などの建て替え、学校耐震補強工事の実施、学校校庭の芝生化
(9)三鷹市教育ビジョンの見直し

2 自律した学校

(1)校長の学校経営ビジョンに基づく特色ある学校づくり
(2)教員のキャリア支援と研修プログラムの充実
(3)三鷹市にふさわしい教員の配置

3 地域と共に創る学校

(1)「コミュニティ・スクール」制度の充実
 スクール・コミュニティへの発展
(2)地域などの参加による学校の共創
(3)地域社会の拠点としての学校づくりの推進

4 情報共有のためのモニタリング(計画・実施・点検・改善)システム

(1)開かれた学校教育と特色ある教育活動の充実

 生涯学習の基本方針

 市民一人ひとりがその個性や能力を伸ばしつつ、ライフスタイルにあった手法により、「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができる生涯学習社会の構築に取り組みます。こうした目標に向けて、「みたか生涯学習プラン2010」を推進するとともに、新たな生涯学習プラン策定に向けた調査研究を行っていきます。

 市民がひとしく芸術・文化、スポーツに親しみ、生涯学習活動を行うことができるよう、学習環境の整備を行い、市民の学習活動や活動の仕組みづくりへの支援を行います。

 また、豊かな人間性をはぐくむ文化の香り高いまちづくりを推進するとともに、市民相互の連帯感、地域コミュニティの形成や自治の意識を培い、学習成果を積極的に活用し、まちづくりと連動した生涯学習を推進します。さらに、家庭・学校・地域の多様な担い手との連携を図り、家庭教育や地域教育力の向上にも取り組み、生涯学習活動を展開していきます。

 教育委員会は、この生涯学習の推進目標を実現するために、次の「生涯学習の基本方針」のもとに、市民の自主的な学習・芸術・文化・スポーツ活動の振興を図り、生涯学習環境の整備、充実を推進していきます。

1 生涯学習社会の実現に向けた「みたか生涯学習プラン2010」の推進

(1)学びを支援する環境整備
(2)学びを生かした地域社会の形成
(3)家庭教育支援の推進
(4)学習の高度化への対応とICTの活用
(5)エコミュージアムの推進 武蔵野の水車経営農家、大沢二丁目古民家の整備

2 市民の多種多様なニーズにこたえる地域に開かれた学習活動の推進

(1)市民の主体性を尊重した学習活動の支援
(2)市民ニーズを反映した学習機会の提供
(3)多様な人財をはぐくむ学習活動の支援
(4)生涯学習の拠点整備の推進 三鷹市都市再生ビジョンによる生涯学習の拠点整備計画の推進

3 市民生活に密着した図書館活動の推進

(1)南部図書館(仮称)の整備
(2)三鷹ゆかりの資料等の収集・情報提供の充実
(3)障がい者サービスの充実
(4)子ども読書活動の支援 「みたか子ども読書プラン2010」の改定
(5)地域の情報拠点としての図書館サービスの充実

4 生涯にわたり親しむことができる豊かなスポーツライフの推進

(1)健康・スポーツの拠点整備の推進 三鷹市都市再生ビジョンによる健康・スポーツの拠点整備計画の推進
(2)地域スポーツ活動の振興と組織づくり  総合型地域スポーツクラブの設立支援
(3)指導者の養成と充実
(4)施設の円滑な運営と整備充実 大沢総合グラウンドのリニューアルオープン
(5)東京国体の推進 国体推進室の設置と国体実行委員会の立上げ

全文は、市のホームページ「子育て・教育」→「教育委員会」→「教育委員会について」からご覧いただけます。


■教育委員コラム(秋山委員)

小・中一貫教育の実践から得た相互理解

教育委員会委員長
職務代理者
秋山 千枝子
(あきやま ちえこ)

 昨年度、小・中一貫教育が全市展開しました。三鷹市の小・中一貫教育の特徴は、既存の建物を活用して小・中の先生方が連携をし、9年間を通したカリキュラムに沿って教育を行っていくものです。この小・中一貫教育の過程で、大切だったことの一つは小・中学校の先生方の相互理解です。相互理解をするということは、十分に相手の立場や環境を理解し、自分の言葉で相手を表現できることだと考えます。それには相手を自ら知ろうとする努力なくしてはできません。

 小・中という文化の異なる職場にいる先生方同士が理解していくことは、並々ならぬ努力を必要としたのではないでしょうか。相互理解による意識の変化は、すでに各学園の学校公開や研究発表会でその一体感を垣間見ることができます。今後、その中で児童・生徒がより良く育っていくことが市民の願いです。小・中一貫教育の基盤になっているコミュニティ・スクールも地域の方々と学校の相互理解の上に成り立ち、地域の方々のご努力の賜物だと思います。

 この小・中一貫教育の実践は、他の分野でも生かすことができると考えます。たとえば、現在すでに全市展開している幼・保・小連携です。これもまた、文化のちがう小学校、幼稚園、保育園の先生方が連携をしているわけですが、情報交換や行事を共にしながら、一人ひとりが相互理解をすることで、子ども達の「人間力」「社会力」が育てられていくことが幼・保・小の連携に求められているといえるでしょう。

 小児科医としての私の個人的な願いとしても、保健・福祉・教育の間で相互理解がさらに深まることによって子ども達が成長していくことを期待しています。

 今年度は三鷹市教育ビジョンの見直しが行われます。さらに教育が地域に広く深く展開をしていくことが期待され、その際も相互理解の輪が広がっていくことになることでしょう。教育委員会は家庭、地域、学校においてその輪を広げるよう最大の努力を致してまいります。

※詳細はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


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