広報みたか2026年7月19日2面
■平和について考え、行動していくために
市では、一人ひとりが平和を自分ごととして考え、行動し、その輪を地域や次世代へ広げていく「平和文化」の振興を図るため、若者の平和交流をはじめ、平和な未来へつながる取り組みを進めています。
[問]平和人権課TEL0422-29-9032
■戦争の記憶を風化させない
みたかデジタル平和資料館
写真・絵画をはじめ、市民の皆さんから寄贈いただいた戦争関連資料やご本人が語る戦争体験談の映像、太平洋戦争前後の三鷹の歴史、市内に残る戦跡などを記録・保存する特設サイトです。平成28(2016)年の開設以来、失われつつある「戦争の記憶」を未来に残すため、資料を随時拡充しています。
8月1日(土)に公開予定の戦争体験談
●特攻隊を志願して―100歳の記憶 緒形毅さん
中学3年生で特攻隊に志願し、昭和19年7月に藤沢の海軍航空隊に配属されました。軍隊では、飛行理論や電波理論を学びました。特に、レーダーについては詳しく勉強しました。その後は、茂原(もばら)海軍航空隊、香取(かとり)航空隊、百里(ひゃくり)基地を経て、奈良県へ異動し、終戦を迎えました。
●女子挺身(ていしん)隊として過ごした戦時の日々 柴田典子さん
大田区で暮らしていた当時、空襲を何度も経験し、焼夷弾が次々と降り注ぎ、一面が焼け野原となる光景を目の当たりにしました。隣家に焼夷弾が落下した際には、一人で消火活動をするという怖い思いをしました。中学3年生で学徒動員として航空計器を製造する軍需工場に入り、昭和20年4月からは女子挺身隊として従事しました。
●三鷹での空襲体験 吉野壽夫さん
昭和20年5月25日夜の空襲では、空襲警報を受けて家族で避難の準備を進める中、気付くと周囲は一面火の海になっていました。自宅の風呂には焼夷弾が落ち、隣家も火災に見舞われました。学校では慰問袋づくりに参加し、学徒動員では中島飛行機三鷹研究所で作業に従事するなど、戦時下を三鷹で過ごしました。
みたか平和資料コーナー
市役所3階と三鷹駅前市政窓口に展示コーナーを設置し、市民の皆さんに寄贈いただいた、貴重な資料の数々を展示しています。また、8月の「平和強調月間」に合わせて展示資料を入れ替え、これまで公開していなかった資料もご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください。
市役所3階 戦時下の生活に関する資料などを展示しています。
三鷹駅前市政窓口 三鷹と関連の深い資料を展示しています。
■今年も実施します! 中学生長崎市平和交流派遣事業
市では、戦争の記憶と平和への願いを次世代に継承するため、7月29日(水)〜31日(金)に市内在住の中学2年生16人を長崎市へ派遣します。平和関連施設の視察や現地中学生との交流などを通して、恒久平和について学びます。
※派遣者は既に決定しています。
平和について、私たちができること
米津友晴さん(一中)
僕がこの派遣事業に参加しようと思った目的は、二つです。一つは、戦後80年以上がたち、語り部の方々の高齢化や減少が進む中で、戦争の悲惨さを自分たちの世代が次の世代へ語り継ぎたいと思ったからです。もう一つは、東京から遠く、普段訪れる機会の少ない長崎を訪れ、核兵器による惨禍について自ら学び、感じたいと思ったからです。
今回の派遣事業では、現地の中学生との交流や、実際に体験した方との交流を通じて、戦争が二度と起こらない世界の実現に向けて考えていきたいです。
平和を実現するためには、「武力によって平和は築けない」という認識を世界中の人々が共有することが大切だと思います。そして、日本を最後の被爆国とするために、核兵器の廃絶を訴え続ける必要があると考えます。
中島彩愛さん(二中)
この事業に参加するきっかけは、二つあります。一つは、昨年、漫画『大長編ドラえもん4 のび太の海底鬼岩城』の感想文を書いたことです。作中の兵器が原爆に似ていて、戦争や平和について考えさせられました。もう一つは、アメリカとイランの争いのニュースを見たことです。戦争や平和についてもっと考えなければいけないと感じました。
学校でも原爆や戦争について学びますが、知識としては分かっていても、遠い世界の出来事のように感じてしまうことがあります。戦争や原爆を経験した方の話を聞くことや、現地の中学生と話し合うことなどを通し、「自分ごと」として考えられるようになりたいです。
中学生の私がこの事業を通して感じたことを共有し、同じ中学生に「自分ごと」として考えてもらうことが、平和への第一歩につながると信じています。
■平和への祈りと願いを込めて戦争を語り継ぐ
「みたか平和のつどい」 8月15日(土)
第二次世界大戦で犠牲になられた方々のご冥福を祈り、平和を願う式典です。
[人]700人 [所]三鷹市公会堂光のホール [申]当日会場へ(先着制)
戦没者追悼式並びに平和祈念式典 [手話]
[日]午前10時15分〜午後0時30分(9時50分開場)
[問]地域福祉課TEL0422-29-9231
平和アニメ上映会『ぞう列車がやってきた』 [手話]
[日]午後2時〜3時30分(1時45分開場)
平和展
[日]8月3日(月)〜31日(月)の平日午前8時30分〜午後5時、15日午前10時〜午後4時 [所]市役所1階市民ホール [申]期間中会場へ
原爆がもたらしたもの―写真が語る長崎の被災
長崎に投下された原爆による建物や人々への甚大な被害の実相を、写真パネルで紹介します。
核兵器と戦争に関する16の問い展
核兵器や戦争について主体的に向き合うきっかけとなるポスターを掲示します。「16の問い」を通じて、自ら考える機会を提供することをコンセプトとしています。
平和への願いを込めた千羽鶴をご提供ください
同式典に献呈するとともに、「平和展」でも展示します。長さ1.2m以内で、一つ一つすべて糸などでしっかりとつなげて展示用フックに掛けることができる状態にし、差し支えなければ名札もお付けください。
[申]7月29日(水)までに平和人権課窓口(市役所3階)へ
■さらなる平和への取り組み
『三鷹市平和推進条例』に基づく取り組み
市では、戦争の記憶と戦禍を二度と繰り返してはならないという思いを次世代へ継承していくため、条例を一部改正しました(令和8年4月1日施行)。本条例で定められた中長期的な方向性に基づき、今年度は新たに次の取り組みを進めていきます。
●「三鷹市平和の日」を中心とした平和事業の推進
11月30日を「三鷹市平和の日」と定め、平和事業を重点的に実施することで、市民の平和意識のさらなる醸成を図ります。
●「三鷹市平和文化功労者」の顕彰
平和に関して顕著な功労のあった市民(故人)を「三鷹市平和文化功労者」として顕彰し、平和文化の振興に取り組みます。
特設サイト「武蔵野・三鷹 ♯平和まち歩き」
三鷹市と武蔵野市が共同で制作したサイトです。戦前から現在に至る地域の変遷や、市内の戦争遺跡・平和スポットを地図や写真とともに紹介するほか、8つの散策コースも掲載しています。まち歩きをしながら、歴史を学び、平和の尊さについて触れてみませんか。
平和基金
戦争の悲惨さや平和の尊さを次世代へ伝えるため、市民や企業からの寄付を積み立てている基金です。「みたか平和のつどい」などの平和関連事業や学習・啓発活動を支援し、市民が平和について考える機会づくりに役立てられています。
●平和事業への寄付の方法 [問]企画経営課TEL0422-29-9031
ふるさと納税(まちづくり応援寄付金)を通して、市民の皆さんも平和事業へ寄付ができます。詳しくは「ふるさと納税特設サイト」をご覧ください。
■平和の絵とメッセージをお寄せください 平和カレンダー
市では毎年、平和への願いを込めて、「平和の絵」と「平和へのメッセージ」を掲載した「平和カレンダー」を作成しています。応募者全員に来年の平和カレンダーを、入選者には図書カードを差し上げます。応募作品は、11月下旬に開催予定の「平和の絵展」で展示します。
(1)平和の絵
B4または八つ切りサイズの画用紙に横長で、「平和」をテーマに自由に描いてください(文字は入れないこと)。
[人]市内の小学生
(2)平和へのメッセージ
平和展(上記)などの会場に備え付けのアンケート用紙に、平和への思いを自由にお寄せください。どなたでも応募できます。
[申]いずれも8月31日(月)(必着)までに平和人権課窓口(市役所3階)・[郵]「〒181-8555平和人権課」へ((1)市立小学校の児童は各校へ)
■黙とうにご協力をお願いします
恒久平和を祈り、防災無線による1分間の黙とうを行います。各ご家庭や職場でのご協力をお願いします。
●広島原爆の日
8月6日(木)午前8時15分
●長崎原爆の日
8月9日(日)午前11時2分
●終戦記念日
8月15日(土)正午
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話(要約筆記)あり
