広報みたか2024年11月17日2面
■知ってください、私たちのこと
障がいのある方は、どんなことで困っていたり、どんな気持ちで過ごしていたりするのでしょうか。
緊急放送が聞こえません。何が起こったのでしょう(聴覚障がい者)
電光掲示板を指さしたり、筆談やスマホで状況を教えてください。
駅のホームは歩くのが怖いです(視覚障がい者)
「前に行くと危ないですよ」などと具体的に声を掛けてください。
読めない漢字があります。切符の買い方も分かりません(知的障がい者)
掲示を読み上げたり、情報の要点を教えてください。
いつもと景色が違い、自分がどこにいるのか分からなくなってしまいました(知的障がい者、視覚障がい者)
「何かお困りですか」と声を掛け、サポートできることがないか聞いてください。
欲しい商品がどれか、よく分かりません(視覚障がい者の方など)
分かりやすい説明や気遣いなど、障がいのある方へ配慮が必要です。
多目的トイレで、「遅い」と扉をたたくのはやめてください(車いすの方など)
多目的トイレは車いすやオストメイト(人工肛門・ぼうこう)を使用している方に対応したトイレです。
そのため、時間がかかる方もいます。
■地域で障がいのあるかたを支援している方がたくさんいます!
市内の就労支援事業所の職員さんにお話を聞きました
市内には200を超える障がい福祉サービス事業所があります。障がいのある方が、その人らしく地域で働き、社会参加ができるよう取り組んでいます。
(社福)おおぞら会 工房時(とき) 管理者 中野 昭精さん
Q 障がいのある方が働いているところを身近でご覧になって、どんなことを感じますか。
A 工房時は、食品製造・うどん店営業などを通して「私らしい働き方を見つけよう」という理念を持っています。障がいの特性により、得意・苦手なことは異なりますが、それぞれの得意なことを生かしてチーム一体で取り組み、自分の仕事が評価されることで達成感や充実感につながります。こうした経験からあふれる笑顔が見られる日々が続くといいなと願っています。
Q 障がいのある方が社会で働くことには、どんな意味があると考えていますか。
A 「新しい誰かとのつながり」が生まれることに期待します。「給料や工賃で好きな買い物をする」「職場が心地良い居場所になる」「友人や知人、先輩・後輩といった関係ができていく」など、働くことで変化が起こり、その人の暮らしがより楽しく、面白くなると思います。工房時の工賃は正直高いとは言えませんが、金額だけでは測れない「働くこと」の意味や価値をこれからもみんなで考えていきたいです。
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話(要約筆記)あり