広報みたか2024年9月1日2面
■認知症になってもいきいきと暮らしていくために
認知症になっても、日常生活を続けるための支援やサービスにより、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができます。市内では、認知症の方とそのご家族や、認知症に関心のある方たちが緩やかにつながりながら、安心して楽しく過ごせる交流の場として、サロンやカフェが開催されています。
認知症カフェ「おれんじドア三鷹」の参加者にお話を伺いました
食事をしたことを忘れるようになり、医師から認知症と診断されました。この会のことは、新聞で知って参加するようになりました。皆さんに分からないことが聞けたり、地域のことが知れて勉強になるので、いつも開催日を楽しみにしています。
仕事を辞め、夫の体の不調もあり、食事が喉を通らなくなってしまった私を、この会は「よく来たね」と迎えてくれました。仲間と体操や散歩をしながら、お互いに痛みを分かち合い、支え合える、とてもいい会だと思います。
認知症の夫をみとりました。今は“やがて認知症になるかもしれない人”として参加しています。以前は自分の今後について、いつかは施設に入るのだろうと思っていましたが、ここでさまざまな話を聞くうちに、在宅で過ごすのもよいと思うようになりました。
地域で認知症に関わる活動をしている方にもお話を伺いました
おしゃべりとウオーキングで心と体の健康を
おれんじドア三鷹 成清 一夫(なりきよ かずお)さん
「おれんじドア三鷹」は、ひと言で言えば参加者同士が語り合う認知症カフェですが、介護保険や訪問医療、デイサービス、施設など、さまざまな情報を提供しており、必要に応じて地域包括支援センターやケアマネジャーの紹介なども行います。暑い季節以外は隔週で、語り合いとウオーキングをします。おしゃべりは心の健康に、ウオーキングは体の健康につながります。参加者がだんだん明るい顔になっていくことが、私には何よりうれしいことです。こうした高齢者の居場所を、もっと増やしていきたいと思っています。
認知症と地域社会の“よりよい共生”を目指して
みたか・認知症家族支援の会 石村 巽(いしむら ゆずる)さん
私たちの会は現在、5つの集いと相談活動を行っており、月3回のオレンジカフェは気兼ねなく自身のことを話せるように少人数で開催しています。長年、医師として認知症の本人や介護者と接する中で、地域社会が寄り添うことが大切だと強く思うようになりました。近年では、新薬の開発や研究が進み、認知症の新たな知見も広がりつつあります。栄養、適度な運動、節制、社会参加などによって認知症のリスクは軽減されます。電話相談(下記参照)も受け付けていますので、皆さんでご一緒に頑張りましょう!
■気軽に語り合いませんか?認知症のかたとご家族が参加できる交流の場
家から外に出て人と交流したり、気持ちを分かち合える人同士で話したりできる場所があることは、生活に彩りや張り合いをもたらしてくれます。どうぞ、気軽にご参加ください。
例えばこんな感じで活動をしています
MITAKA D-Cafeでは、カフェの雰囲気も楽しみながら、交流を深めています。
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話(要約筆記)あり