広報みたか2024年6月16日2面
■三鷹の給食って、すごい!
給食費の無償化
保護者の負担を減らすため、今年4月から市立小・中学校の給食費を無償化
100%自校調理方式
すべての市立小・中学校に調理室があり、出来たての給食を提供
食材登録制度
食材の安全性を確保するため、食材を選定し、登録する制度を導入
栄養士に聞く「三鷹の給食づくり」
楽しく食べて、食べることを大事にする力を身に付けてほしいですね
栄養士・大島佑水さん(一小)
まず大切なのは献立づくり
学校給食ができるまでにはさまざまな過程があり、どの工程も大切ですが、やはり要となるのは献立づくりではないでしょうか。三鷹市栄養士会が作成した献立を基に、各学校の状況に応じて栄養士がカスタマイズし、1カ月前に実際の献立が出来上がります。三鷹市はすべての市立小・中学校に栄養士が1人在籍して自校調理を行っていますので、各校それぞれ特色のある給食が提供されています。ですから一つとして同じ給食はないんですね。
給食が「食」のお手本になるよう願って
献立作成は栄養バランスとおいしさを両立すること、そして季節を感じられることが大切だと思っています。旬の食材を使ったり、行事や歳時記にちなんだメニューを取り入れたり。また、和食・洋食・中華といった食のバリエーションも工夫し、給食を通してまずは「食べるって楽しい」という体験をしてほしいですね。
給食はある意味で「教材」です。食べることを通して新しい食材や料理と出合ったり、日本の伝統的な食文化について学んだり、食事が健康に与える影響を知ったり。そうした体験を重ねて食に対する感度を上げ、食べることを大事にする力を身に付けてほしいと願っています。大人になり、自分で食べるものを作ったり選んだりする時に、給食を一つのお手本にしてくれたらうれしいです。
先生、先に食べてる!?
校長先生による検食
給食が子どもたちの口に入る30分前に、校長先生による検食が行われます。異物が入っていないか、適温であるか、食材がきちんと調理されているかなど、食の安全・安心を確認します。
みんなで たのしく かれーをたべよう!
三鷹産野菜カレーの日
市内農家、JA東京むさし、栄養士、調理員の皆さんが毎年協力し、三鷹産の野菜を使ったカレーを提供しています。思いが詰まった特別なカレーは、子どもたちに大人気です。
■給食が届くまで
給食ができるまでには、多くの人の“手と心”が関わっています。
3〜1カ月前
献立づくり・発注
ベースの献立を決めるのは、なんと3カ月前。1カ月前には食材などを発注し、献立表や給食だよりなどを作成します。
1週間前
打ち合わせ
毎週1回、栄養士と調理員が翌週分の作業工程やアレルギー対応の確認などを行います。
当日
食材が届く
朝7時、今日使う食材が届き、調理が始まります。
調理
調理は専門の調理員の皆さんが行います。
配膳
教室に給食が届き、給食当番が器に盛っていきます。
給食ができるまでにはたくさんの時間と人の手がかかっています。感謝していただきましょう。
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話(要約筆記)あり