広報みたか2023年11月5日2面
■守り×育み×集う 天文台の森PROJECT―大沢地域のまちづくりを進めています
市では、国立天文台敷地を中心とする総合的なまちづくりに向けて、『国立天文台周辺地域土地利用基本構想』の策定に取り組んでいます。今号では、9月に公表した『国立天文台周辺地域土地利用基本構想策定に向けた基本的な考え方(案)』のポイントを紹介します。
[問]国立天文台周辺地区まちづくり推進本部TEL0422-24-9266
これまでの経緯
令和元年11月、国立天文台から、研究の継続・発展に向けた財源確保のため、天文台敷地の北側ゾーンの有効活用について市に相談が寄せられました。大沢地域は、浸水予想区域に立地する羽沢小を水害時の避難所にできないといった防災上の課題や、商業施設が不足しており買い物が不便といった課題を抱えています。貴重な天文台の緑を守るとともに、これらの地域課題の解決を図るため、2年12月に「国立天文台と三鷹市の相互協力に関する協定」を改めて締結し、地域の皆さんのご意見を伺いながら、昨年6月に『国立天文台周辺地域土地利用基本方針』を策定しました。
『国立天文台周辺地域土地利用基本構想策定に向けた基本的な考え方(案)』のポイント
基本的な考え方(案)では、羽沢小と大沢台小を、七中と隣接する天文台敷地の北側ゾーンに移転し、義務教育学校の制度を活用した新しい小・中一貫教育校として整備することとしています。「天文台の森の保存・再生」を基本理念とした自然豊かな学習環境で、天文台と連携し、魅力ある最先端の教育を展開します。また、小学校を中心に、敷地内への移転を検討している西部図書館を含め、施設全体を地域の共有地「おおさわコモンズ」と位置付け、多世代が集う居心地の良い交流の場と、地域の防災拠点を創ります。
おおさわコモンズ
・天文台の森の学校
天文台の豊かな自然の中、ゆとりのある教室など良好な学習環境の中で、学校3部制のモデルとなる学校を創ります。
・みんなが集うまちの拠点
子どもから大人まで多くの世代が森の中に集う、居心地の良い交流の場を創ります。
・命と暮らしを守る防災拠点
地震・風水害などあらゆる災害に対応可能な防災拠点とし、在宅避難者の支援などに取り組みます。
天文台の森の保全・再生
天文台の森は、市民にとっても貴重な財産ですが、天文台敷地の北側ゾーンは老木や枯木なども増えており、緑の維持管理の一部に課題がある状況です。天文台と協力しながら保全・再生することで、自然豊かな憩いの場となる森の屋外空間を創ります。
地域の身近な交通手段の充実
大沢地域を含む西部地域で実証運行中のAIデマンド交通の拡充のほか、将来的な次世代交通手段の検討など、地域の魅力を楽しむために域外からも人が訪れるまちを目指します。また、学校が遠くなる低学年の児童向けにスクールバスの導入を検討するなど、子どもたちの通学をサポートします。
羽沢小の将来的な跡地利用
生活利便性を満たす商業施設の誘致や、野川の景観を生かしたカフェなどを検討します。また、将来的な土地利用転換後も、震災時の一時避難場所としての機能継続を検討します。
取り組みの経過をまとめたホームページを、市ホームページトップページのバナーまたは右記QRコードからご覧ください。
羽沢小と大沢台小の移転による効果
浸水予想区域に立地する野川沿いの羽沢小を安全な高台に移転することで、子どもたちの安全・安心の確保と防災の拠点化を図ります。また、天文台敷地の北側ゾーンは大沢台小の学区内であり、両校を移転することで、大沢地区のすべての児童が新校舎において天文台と連携した魅力ある教育を享受できるようになります。一体的な小・中一貫教育が可能となる義務教育学校の制度を活用し、義務教育9年間の教育効果を高めます。
■国立天文台周辺のまちづくりに関する説明会を開催します
[日]11月23日(木・祝)(1)午前10時〜11時30分、(2)午後2時〜3時30分
※(1)と(2)は同内容です。
[所]羽沢小 [物]室内履き [申]当日会場へ
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり