広報みたか2023年3月19日1面
■三鷹駅前のまちづくりについて2つの方針をまとめました
市の玄関口である三鷹駅前地区のまちづくりに関する方向性を示す2つの方針『三鷹駅前地区まちづくり基本構想』『“子どもの森”基本プラン』を2月に策定しました。今後はこれらを基に、皆さんのご意見を聴きながら、三鷹の魅力と個性を生かしたまちづくりを進めていきます。
[問]再開発課TEL0422-29-9039
■『“子どもの森”基本プラン』
“百年の森”を合言葉に
同プランは、三鷹駅前地区(約17ヘクタール)を対象とした同構想の中で重点事業に位置付けている「三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業(約1.5ヘクタール)」について、市の方針(対象区域、施設機能・配置など)をまとめたものです。三鷹らしい緑とにぎわいがあふれる“子どもの森”を整備します。
Q “子どもの森”という名称の森をつくるのですか?
A “子どもの森”とは、単なる森や特定の施設ではなく、「子どもから始まり、世代を超えてすべての市民が憩える、緑豊かでにぎわいのある空間」を表しています。
市では、今後のまちづくりのコンセプトとして、市内の緑をつなげて市全体を大きな「緑のまち」にし、にぎわいのある豊かなまちをつくるという“百年の森”構想を掲げており、その第一歩として、三鷹駅前に市内外からたくさんの人が集まる空間をつくりたいと考えています。
Q どんな駅前になるのですか?
A 「緑と水の公園都市」を目指す市の玄関口として、たくさんの緑を感じられ、人々が集い、憩える空間を目指しています。また、商店会や既存の店舗と連携し、市民の皆さんが快適に買い物ができる空間についても検討します。
具体的な施設計画などは今後検討していきますが、例えば、災害時にも活用できる大きな屋根のある広場(上記画像)や森の中のイベントホール、文化の発信施設、子どもの関連施設など、さまざまな人が利用できる施設の設置によりにぎわいを創出します。また、コミュニティバスの発着場や駐輪・駐車場の整備により交通課題の改善にも取り組みます。
Q 再開発と聞くと超高層ビルなどをイメージしてしまうのですが……。
A 都心の再開発のような著しく高い建物はふさわしくないと考えており、現在の三鷹駅周辺の景観に配慮した建物の高さとすることを検討しています。
また、地区の中で自然と触れ合いながら憩いの時間を過ごすことができるよう、玉川上水などの周辺の緑と調和し、四季を感じることができる空間を計画しています。
Q 再開発に向けた整備はどのように進めるのですか?
A 地区全体を一斉に整備すると、工事のために周りがすべて塀で囲まれ、周辺の地域を分断してしまいます。また、地区内の店舗や駐輪・駐車場などが利用できず、市民の皆さんにご不便をお掛けすることにもなります。
こうした影響を抑えるため、地区を複数の街区に分け、段階的に整備を進めることを検討しています。一度に進める工事の規模を小さくすることで、工事車両による交通への影響も抑制されます。
■市長コラム「Mitakaみんなの防災」がNPO法人になりました
三鷹市長 河村 孝
関東大震災が1923(大正12)年に起きてから、今年で100年を迎えます。この重要な年の3月1日に、昨年9月に発足した「Mitakaみんなの防災」がNPO法人になりました。同団体は、共助を担う市民の皆さんや各種団体をネットワーク化し、地域の防災力向上を目指す組織です。大震災などが起こる周期と比べると人間の寿命は短く、社会で記憶を保持し続けるのは難しい課題です。だからこそ、今から共助の組織をしっかりと作るとともに、過去の教訓から学び、災害の記憶を未来へと伝えていく必要があるのです。
三鷹市に在住し、徹底した史実調査に基づく歴史小説を数多く世に送り出した故・吉村昭さんの『三陸海岸大津波』という作品には、明治から昭和にかけて、三陸海岸を襲った大津波の姿が克明に記録されています。描かれているのは、2011(平成23)年の東日本大震災にそっくりの悲惨な状況です。なぜこの作品がもっと多くの人に読まれていなかったのか、思わず悔やんでしまう内容でした。
「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、いざ災害が起きたときに少しでも被害を抑えられるよう、三鷹市は「防災・減災のまちづくり」を中心課題に据えて取り組みを進めます。皆さんもぜひ、共助の輪にご参加ください。
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「河村市長に聞いてみた!」
市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり