緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2020年5月17日8面

■第36回太宰治賞が八木詠美さん(筆名)の『空芯手帳』に決まりました

 三鷹市と(株)筑摩書房との共同主催で復活後22回目となる「太宰治賞」の最終選考が5月8日に実施され、選考委員の荒川洋治さん、奥泉光さん、中島京子さん、津村記久子さんにより、1440編の応募作品の中から、第36回太宰治賞が八木詠美(やぎ・えみ)さん(筆名)の『空芯手帳』に決まりました。

受賞作『空芯手帳』あらすじ
 紙管製造会社に勤める柴田は、女性だからという理由で雑用をすべて押し付けられ、上司からはセクハラまがいの扱いを受ける34歳。ある日、はずみで「妊娠した」とうそをついたことをきっかけに、“にせ妊婦”を演じる生活が始まってしまう。しかしその設定にのっとった日常は思いがけず快適で、空虚な日々はにわかに活気づいていった。
 やがてマタニティエアロビに精を出し始めた柴田は、そこで知り合った妊婦仲間との交流を通して“産む性”の抱える孤独を知ることになる。表面的な制度や配慮だけは整っていく会社、ワンオペ育児や産後うつに苦しむ女性たち…現実は「産んでも地獄、産まぬも地獄」だった。柴田は小さなうそを育てることで、自分だけの居場所を守ろうとしていた。
 そしてついに、無事妊娠40週目を迎えた柴田の「出産」はいかなる未来を切り開くのか―。

選考委員の評
 選考委員を代表して、津村記久子さんは「34歳の女性会社員が偽の『妊婦』になり産休を取るという話ですが、描写の緻密さや細部への視点について、高い評価で一致していました。『妊娠していないとされているが、本当に妊娠していないのか?』という危ういあらすじが、作者独自の感性が反映できている言葉で文章化されていたように思います。主人公の妊娠を気にする同僚とのやりとり、ふとした女子高校生の会話、製管工場の様子などが、各委員の印象に残り、受賞という結果になりました」と述べました。

受賞者の八木詠美さん
 受賞した八木詠美さんは、長野県出身・東京都在住の31歳。受賞の知らせを受け、「栄えある賞を頂き、うれしく思います。書くほどに書く行為の困難さを感じる日々ですが、賞に恥じぬように書き続けたいと思います」と喜びを語りました。

第36回太宰治賞 最終候補作品
渡辺 剛太 『あの声で言って』
にゃんしー『サンキュー! ガッツのライオン』
八木 詠美 『空芯手帳』
樽見 和憲 『ある村の噺』
 受賞作および最終候補作のすべてと選考委員の選評などを収録した『太宰治賞2020』は、筑摩書房から6月24日(水)発売予定です。

太宰治賞とは
 昭和39年に筑摩書房が創設した小説の公募新人賞で、吉村昭をはじめ、加賀乙彦、金井美恵子、宮尾登美子、宮本輝など多くの著名作家を世に輩出してきました。昭和53年の第14回を最後に中断していましたが、三鷹ゆかりの文人たちの文化の薫りを継承したいと考えていた三鷹市が、三鷹になじみの深い太宰治の没後50年(平成10年)を機に、筑摩書房に呼び掛け、共同主催の形で復活しました。
 その後も、芥川賞を受賞した津村記久子さん、今村夏子さん、大江健三郎賞を受賞した岩城けいさんなど、有望な若手作家を輩出しています。

[問]芸術文化課TEL内線2912

※写真はPDFをご覧ください。


■街角の庭や緑の街並みの写真を大募集!

[問]NPO法人花と緑のまち三鷹創造協会TEL46-2081

 今年もみなさんの自宅の庭やお気に入りの風景の写真を募集しています。応募いただいた写真は作品集に掲載します。

●わたしの庭部門(自薦部門)
 四季の彩りや緑豊かな庭などが対象です。自宅の庭や通学・通勤している市内の学校・事業所の花壇などをご紹介ください。
四季を楽しむ庭部門(自薦部門)
 対象は「わたしの庭部門」と同じです。季節ごとの写真2〜4枚をご紹介ください。
私の緑のお気に入りスポット部門(他薦部門)
 市内の花や緑で彩られたお気に入りの風景や街並み、身近にある大切にしたい樹木や樹林、憩いの空間など、市民のみなさんの目に触れる、後世に残したい緑の風景をご紹介ください。

[主]市、三鷹市市民緑化推進委員会
[人]在学・在勤を含む市民
[申]6月30日(火)(必着)までに「〒181-0012上連雀8-3-1NPO法人花と緑のまち三鷹創造協会」・[メール]hana-midori-mitaka@jcom.zaq.ne.jpへ(各部門1人1点、全部門への応募可)
注意事項 募集要項(同協会、市緑と公園課〈市役所5階56番窓口〉で配布。市ホームページや同協会ホームページ[HP]http://hanakyokai.or.jp/からも入手可)を必ず確認のうえ、ご応募ください。

※写真はPDFをご覧ください。


■古着の排出抑制にご協力ください

[問]ごみ対策課TEL内線2533

 新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、古着の輸出先である東南アジアなどが入国制限などで受け入れを停止しており、古着を資源としてリサイクルできない状況です。このため、収集した古着については当面の間、焼却処理を行います。
 市民のみなさんにはご迷惑をお掛けしますが、この状況が改善されるまでの間、古着の排出をできるだけ控えていただきますようご理解とご協力をお願いします。


■令和3年度 市民大学総合コース学習項目(テーマ)募集

[問]生涯学習センターTEL49-2521

 市民が企画・運営している年間30回の通年講座「市民大学」で取り扱う学習分野を検討するため、市民のみなさんが関心のある学習項目(テーマ)を募集します。

[主](公財)三鷹市スポーツと文化財団、市
[申]5月18日(月)〜7月31日(金)にテーマ(3項目まで)・提案理由を応募用紙(同財団ホームページ[HP]https://mitaka-sportsandculture.or.jp/で入手)に記入し、同センターFAX43-0334・[HP]https://www.kouza.mitakagenki-plaza.jp/(元気創造プラザ講座申込システム)へ
※インターネットからの申し込みの場合は応募用紙は不要です。
※毎年開催している「分野検討委員会」は中止します。


※詳細はPDFをご覧ください。


市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり

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