緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2019年5月19日12面

■第35回太宰治賞が阿佐元明さんの『色彩』に決まりました

 三鷹市と株式会社筑摩書房の共同主催で復活後21回目となる「太宰治賞」の最終選考委員会が、5月7日にみたか井心亭で開催され、選考委員の荒川洋治さん、奥泉光さん、中島京子さん、津村記久子さんにより、1,201編の応募作品の中から、第35回太宰治賞が阿佐元明(あさ・もとあき)さん(筆名)の『色彩』に決まりました。
 受賞した阿佐元明さんは、東京都出身・在住の44歳。受賞の知らせを受け、「大変光栄です。プレッシャーも感じますが、この賞に値する作品を書き続けていきたいと思います」と喜びを語りました。

受賞作『色彩』
 眼を怪我したことで、プロボクサーの道をあきらめた千秋は、幼馴染の高俊の紹介で彼が働く塗装会社に就職。いまは塗装の仕事にも馴れ、懐の深い親方と高俊の3人での仕事はそれなりに充実し、もうすぐ子供も生まれる。そんなところへ親方が少し仕事を広げるため、新しく人を雇うこととなる。入ってきた新人は美術の専門学校を出たが、画家への道をあきらめ、仕事を求めてきた若い加賀君。酒には弱いが仕事は真面目で、妊娠中の千秋の妻も含め周囲に好意的に見守られる加賀君に対して千秋だけは違和感をぬぐえない。加賀君の怪我、工場の壁への絵を描く大きな仕事を経て、突然、加賀君が仕事をやめて実家の果樹園を継ぐと言い出す。彼が去り、自分の持っていた違和感の正体に気が付いた千秋は自分がやり残していたことに向かう。塗装業で働く人々の仕事と日常を繊細な心理描写と共にリアルに描いた作品。

選評
・荒川洋治さん「ささいな人の営みを、丹念にユーモアを交えながら描けている。普通すぎる話をなるほどと思わせる、『不思議な重みを持った軽い小説』という印象。議論もあったが、最終的に本作品が選ばれて良かったと思う」
・奥泉光さん「他の作品と比べて、小説の良さ、可能性を感じた。『本作品に賭けてみようじゃないか』という気持ち」
・中島京子さん「淡々とした中にある挫折と向き合って生きる人物たちの感情の変化が、繊細かつ丁寧に描かれているところを評価し、強く推薦した。読後感、読み心地の良い小説である」
・津村記久子さん「他の作品に比べて『好かれた』という印象。普通のことを普通に描き、一つひとつ積み上げる感じが評価につながった。次の作品も読んでみたいと感じさせる」

●第35回太宰治賞贈呈式は6月17日(月)午後7時から如水会館(千代田区)で行われ、正賞の記念品と副賞100万円が贈られます。なお、受賞作および最終候補作のすべてと選考委員の選評などを収録した『太宰治賞2019』は、筑摩書房から発売予定です(発売日未定)。

※写真はPDFをご覧ください。


■第35回太宰治賞最終候補作品

・宗近 みどり 『カトレア』
・佐佐木 陸 『ネーム・ユア・トラックス』
・阿佐 元明 『色彩』
・櫻 善日 『纏足美人』


■太宰治賞とは

 昭和39年に筑摩書房が創設した小説の公募新人賞で、吉村昭をはじめ、加賀乙彦、金井美恵子、宮尾登美子、宮本輝など多くの著名作家を世に輩出してきました。昭和53年の第14回を最後に中断していましたが、三鷹ゆかりの文人たちの文化の薫りを継承したいと考えていた三鷹市が、三鷹になじみの深い太宰治の没後50年(平成10年)を機に、筑摩書房に呼び掛け、共同主催の形で復活しました。
 その後も、芥川賞を受賞した津村記久子さん、三島由紀夫賞を受賞した今村夏子さん、大江健三郎賞を受賞した岩城けいさんなど、有望な若手作家を輩出しています。

[問]芸術文化課TEL内線2912


■「第35回太宰治賞贈呈式」にご招待

[日]6月17日(月)午後7時〜8時30分
[人]市民5人
[所]如水会館(千代田区一ッ橋2-1-1)
[申]5月27日(月)(必着)までに往復はがきで必要事項(11面参照)・太宰治賞や関連イベントへの感想を「〒181-8555芸術文化課」へ(申込多数の場合は抽選)
※結果は6月4日(火)までに通知します。
[問]同課TEL内線2912


■Mマルシェに東京2020大会PRブースを出展します

[問]スポーツ推進課TEL内線2934

 毎月第4日曜日に三鷹駅南口の中央通りを会場に開催している「Mマルシェ」で、同大会のPRブースを出展し、大会エンブレムバッジを配布するほか、バレーボール国際大会日本代表選手のサインや等身大タペストリーなどを展示します。

[日]5月26日(日)午後1時〜5時30分
[所]三鷹中央通り商店街
[申]当日会場へ


■わん!だふる読書体験

[所][問]三鷹図書館(本館)TEL43-9151

 子どもたちが、犬と触れ合いながら本の読み聞かせをします。犬のために読む本を選んだり、読む練習をすることで、読書の楽しさを体験できます。

[日](1)犬とのふれあい教室=6月1日、(2)読み聞かせ体験=6月22・29日、いずれも土曜日午後2時〜3時(1時50分集合。(2)は1人15分程度)
[人](1)(2)とも参加でき、字が読めて、保護者と離れて過ごせるお子さん各日8人(参加経験者は(2)のみの参加も可)
[申]5月21日(火)午前9時30分から同館TEL43-9151へ(先着制)

※写真はPDFをご覧ください。


■東京2020オリンピック競技大会チケット抽選申込受付中

[問]東京2020チケットカスタマーセンターTEL0570-00-2020(午前9時〜午後6時〈土・日曜日、祝日を除く〉)

 いよいよ来年に開催が迫った東京2020大会。同大会の公式ウェブサイトで観戦チケットの抽選申し込みを受け付け中です。
申込・購入手順
1 ID登録
 同大会公式ウェブサイト[HP]https://id.tokyo2020.org/で「TOKYO 2020 ID」を取得する。
2 抽選申込
5月28日(火)午後11時59分まで
 東京2020公式チケット販売サイト[HP]https://ticket.tokyo2020.org/で希望の競技セッション、チケットの種類・座席・枚数を選択し、申し込む。
3 購入手続き
6月20日(木)〜7月2日(火)午後11時59分
 抽選結果を確認し、購入手続きを行う。

三鷹市近隣で行われる競技
東京スタジアム(調布市西町376-3)
 サッカー、ラグビー、近代五種(水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン)
武蔵野の森総合スポーツプラザ(調布市西町290-11)
 バドミントン、近代五種(フェンシング)、車いすバスケットボール(パラリンピック)
武蔵野の森公園
 ロードレース(スタート地点)

 詳しくは東京2020公式チケット販売サイトをご覧ください。パラリンピックのチケット抽選申し込みは夏ごろの予定です。


※詳細はPDFをご覧ください。


市外局番「0422」は省略。 【主】主催者 【日】日時・期間 【人】対象・定員 【所】場所・会場 【講】講師 【¥】費用 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保育】保育あり 【手話】手話・要約筆記あり

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