緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。 応募・募集・申込期限が終了している場合がありますのでご注意ください。

広報みたか2014年5月18日8面

■第30回太宰治賞が井鯉(いこい)こまさん「コンとアンジ」に決まりました

 市と筑摩書房の共同主催で復活後16回目となる「第30回太宰治賞」の最終選考委員会が、5月7日みたか井心亭で開催され、選考委員の加藤典洋さん、小川洋子さん、荒川洋治さん、三浦しをんさんにより、1149編の応募作品の中から、井鯉(いこい)こまさん(筆名)の「コンとアンジ」に決まりました。

受賞作「コンとアンジ」
 受賞作「コンとアンジ」は、異国を旅する18歳の娘「コン」を主人公に、言葉、そして性のボーダーを行き来しながら、読者をやがて切なく、力強いフィナーレへと誘う幻想恋愛冒険譚です。
 選考委員の小川洋子さんは「『とても遠くまで連れて行ってくれる小説』と言うべき非常によくまとめられた作品。独特なリズムの文体で書かれた物語は、異国の地で失踪した兄を探すために旅をする主人公を非常に魅力的に描いている。登場人物が異国の地で言葉や性の境界を行き来しながら、切なく力強いフィナーレに向かう物語は、濃密な文体によりそれらの境界を超えるエネルギーを読者に感じさせる。また、主人公コンの視点で書かれた文章は、細かくストーリーを説明することなく、あえて読者への情報提供を最小限にしており『読者のなぜに応えない作者の勇気』を高く評価した」と選評を述べました。 
 また、三浦しをんさんは「今回は全ての最終候補作品が非常に高いレベルであったが、この作品は、この作者以外には書くことができないと思わせるものがあった。神話的で混沌(こんとん)として強いエネルギーに満ちた非常に魅力的な作品であった」と評しました。
 受賞した井鯉こまさんは、神奈川県出身・在住の34歳の女性です。受賞の知らせを受け、「とにかく驚いています。信じられない思いです。今後は、書きたいことを、書きたい書き方で書くことを追求していきたい」と喜びを語りました。
 第30回太宰治賞贈呈式は、6月16日午後6時から東京會舘で行われ、正賞の記念品と副賞100万円が贈られます。なお、受賞作および最終候補作のすべてと選考委員の選評などを収録した「太宰治賞2014」は、筑摩書房から発売予定です(発売日未定)。

第30回太宰治賞 最終候補作品
 秋野 佳月 「ジンクレールの青い空」
 寺地 はるな 「こぐまビル」
 井鯉 こま 「コンとアンジ」
 橙 貴生 「深夜呼吸」
太宰治賞とは
 昭和39年に筑摩書房が創設した小説の公募新人賞で、吉村昭をはじめ、加賀乙彦、金井美恵子、宮尾登美子、宮本輝など多くの著名作家を世に送り出しました。昭和53年の第14回を最後に中断していましたが、三鷹ゆかりの文人たちの文化の薫りを継承したいと考えていた市が、三鷹になじみの深い太宰治の没後50年(平成10年)を機に、筑摩書房に呼び掛け、共同主催の形で復活しました。
 昨年(平成25年)の第29回太宰治賞、岩城けいさん(受賞時はKSイワキさん)の「さようなら、オレンジ」は、第8回大江健三郎賞を受賞したほか、同年の芥川賞にも最終候補としてノミネートされ、本屋大賞2014では第4位となりました。

[問]コミュニティ文化課TEL内線2513


■第30回太宰治賞贈呈式にご招待

[日]6月16日(月)午後6時〜8時
[人]市民5人
[所]東京會舘(千代田区丸の内3-2-1)
[申]5月26日(月)(必着)までに往復はがきで必要事項(7面参照)・同賞や関連イベントへの感想を「〒181-8555コミュニティ文化課」へ(申込多数の場合は抽選)
※結果は6月9日(月)までに通知します。
[問]同課TEL内線2513


■第42回三鷹市市民コンサートを開催します

6月15日(日)午後2時開演(1時30分開場予定)

 入場無料の市民コンサートです。今年はゲスト奏者として、市内在住のピアニストの吉橋雅孝さんをお迎えします。曲目はベートーヴェン「フィデリオ」、チャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調」など。指揮は高橋隆元さん、演奏は三鷹市管弦楽団です。

[人]574人 [所]芸術文化センター風のホール
[申]当日会場へ(先着制)
※入場には開場30分前から配布する入場整理券が必要です。
[問]生涯学習課TEL内線3316


■三鷹の森ジブリ美術館 三鷹市・近隣市民枠チケット(7〜9月分)を販売します

[日]6月1日(日)から
[人]三鷹市・武蔵野市・小金井市・西東京市に住民登録をしている方、各市内に在勤・在学の方(1人6枚まで)
[¥]大人1,000円、中・高生700円、小学生400円、幼児(4歳以上)100円、3歳以下は無料
[申]免許証、保険証、在留カードまたは特別永住者証明書、社員証、学生証など在住・在勤・在学を示すものを本人が持参して、みたか観光案内所(下連雀3-24-3-101)へ
※発券後の変更やキャンセルはできません。
[問]NPO法人みたか都市観光協会TEL40-5525・[HP]http://kanko.mitaka.ne.jp/


■みたか観光案内所臨時休業のお知らせ

[日]5月20日(火)〜23日(金)
※5月19日(月)〜30日(金)は三鷹の森ジブリ美術館休館のため、同案内所で当日チケットの販売は行いません。
[問]NPO法人みたか都市観光協会TEL40-5525


■第7回味の素スタジアム感謝デー

 フリーマーケットや、すてきな賞品がもらえるスタンプラリー、ステージでのショーなどをお楽しみください。

[日]5月25日(日)午前10時〜午後4時
[所]味の素スタジアム
[申]当日会場へ
[問]同イベント事務局TEL03-5771-2368(平日午前10時〜午後6時)


■マリー・ローランサン展〜女の一生〜

 初期の自画像から晩年の優雅な女性像まで油彩、版画など69点の展示で20世紀パリに生きたマリー・ローランサン(1883〜1956年)の生涯をたどります。

[日]6月22日(日)までの午前10時〜午後8時(入館は午後7時30分まで) ※毎週月曜日は休館。
[¥]一般600円、65歳以上・学生300円
※中学生以下・障害者手帳などをお持ちの方は無料。
※この記事を持参の方は、一般600円を480円に割り引きます(1回に限り2人まで)。

※詳細はPDFをご覧ください。

三鷹市美術ギャラリー
JR三鷹駅(南口)CORAL5階TEL0422-79-0033
[HP]http://mitaka.jpn.org/gallery/

関連ワークショップ こどもアートクラブ
「ふしぎな世界のゆらふわボール−宙に浮かんだ小さな世界を作るよ」

[日]5月31日(土)午前10時30分〜午後4時 [人]小学生20人
[所]同ギャラリー、芸術文化センター  [¥]2,000円(材料費を含む)
[申]5月21日(水)(必着)までに必要事項(7面参照)・性別・学校名を往復はがき、またはファクスで「〒181-0013下連雀3-35-1三鷹市美術ギャラリー」・FAX79-0030へ(申込多数の場合は抽選)


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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