緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2012年7月15日1面

■行ってみよう!三鷹の歴史スポット 新たな登録史跡 柴田勝家兜埋納伝承地(しばたかついえかぶとまいのうでんしょうち)から始まる歴史散歩

 壮大な歴史絵巻に触れる場所といえば、あなたは何を思い浮かべますか。各地の有名な城や古戦場、遺跡、それとも貴重な資料を収蔵した博物館や資料館でしょうか。

 しかし意外にも、市内の見慣れた場所に、豊かな歴史の物語が眠っている事はご存じないかも知れません。その一つが、安土桃山時代の戦国武将・柴田勝家にまつわる勝淵神社(新川3丁目)境内の「柴田勝家兜埋納伝承地」です。6月に新たに市の登録史跡(※)となった歴史スポットで、知る人ぞ知る中近世の歴史を現在に伝えています。
また、周辺にもゆかりの深い多くの文化財が残されており、見所も盛りだくさん。この夏、三鷹で歴史散歩を楽しんでみませんか。

※市では地域で受け継がれてきた有形・無形の文化財を指定・登録し、次世代へ引き継ぐ取り組みを進めています。「柴田勝家兜埋納伝承地」は、初の登録史跡です。

[問]生涯学習課TEL内線3315

※詳細はPDFをご覧ください。


■新たな登録史跡 (1)勝淵神社(新川3丁目20番17号)

柴田勝重の知行を縁起とする旧上仙川村の鎮守

 水神である弥都波能売神(みずはのめのかみ)を祭り、地元では「みょうじんさま」の名で親しまれています。創建された年代は古く定かではありませんが、江戸時代に柴田勝家の孫に当たる勝重が領主となって以降、上仙川村の鎮守として人々にあつく信仰されてきました。今年6月に、兜塚を含む境内域が市の登録史跡となりました。

兜塚(戦国武将・柴田勝家の兜埋納伝承)
この塚がある勝淵神社境内には、織田信長の重臣であり、信長の死後、豊臣秀吉に敗れてお市の方と共に自刃した、柴田勝家にまつわる伝承が残っています。江戸時代、勝重は徳川家康に仕え、慶長20・元和元(1615)年に現在の島屋敷遺跡一帯(旧上仙川村一帯)を拝領しました。勝重は新たな領地を治めるに当たり、家宝であったはずの祖父・勝家の兜を水神の森に祭ったとされており、後に境内にあった塚と樫(かし)のご神木が、兜塚と呼ばれるようになりました。

※詳細はPDFをご覧ください。


■(2)島屋敷遺跡(新川4・5丁目)

「陸上の島」のようであった屋敷跡

 この一帯は元々、周囲を水田に囲まれた島状の地形をしており、島屋敷と呼ばれていました。中世には武蔵七党の一つである村山党の武士、金子氏の屋敷があったと伝えられ、江戸時代初頭には柴田勝重が陣屋を構えて居住していました。平成4年からの発掘調査では、中・近世の建物跡や墓、近世の庭園跡、大量の陶磁器類などが発見されています。

※現地で出土品などの見学はできません。


■(3)天神山遺跡(新川2丁目5番)

台地に残る中世城館の痕跡

 天神山は、16世紀前半頃(戦国時代)に作られたと考えられる城跡です。蛇行する仙川に沿って三方を川に囲まれた細長い地形が天然の要害となり、城の守りを固めるのに適した立地であったと考えられています。北側に設けた堀と土塁は今も残り、見学することができます。侵攻する敵を側面から攻撃する横矢掛かりといわれる仕掛けが特徴的です。


■(4)春清寺(新川4丁目4番22号)

中興の祖・柴田勝重の菩提寺

 1600年ごろ創建の寺を、柴田勝重が先祖の菩提を弔うために改築し、中興の祖となりました。柴田家は三代にわたり80年ほどこの地を治め、春清寺には勝重をはじめとする子孫たちの墓と柴田家の由来を記した石碑があります。勝重の墓は身分の高い者にのみ許される宝篋印塔(ほうきょういんとう)型をしており、荘厳な佇まいです。

※詳細はPDFをご覧ください。


■「柴田勝家兜埋納伝承地」史跡登録記念の催し エコミュージアム入門講座「丸池の里周辺の中近世」

 旧上仙川村・野川村周辺の歴史と文化財をテーマにした講座とウオーキングを開催します。
※エコミュージアムとは、地域の文化や景観を「まるごと博物館」として親しむ取り組みです。

[人](1)80人、(2)30人((1)に2回とも参加した人)
[日](1)講座=7月21日(土)、8月5日(日)午前10時〜正午、(2)ウオーキング=9月29日(土)午前9時30分〜正午
[所](1)教育センター、(2)勝淵神社周辺
[申](1)当日会場へ、(2)8月5日の講座会場で申し込み(いずれも先着制)


■「柴田勝家兜埋納伝承地」史跡登録記念の催し 行ってみよう!三鷹まるごと博物館 勝淵神社と島屋敷遺跡に関する展示会

 島屋敷遺跡の出土品から、柴田勝重ら一門が使ったと思われる年代の陶磁器類などを公開します。

[日]7月19日(木)〜9月9日(日)午前9時30分〜午後8時(土・日曜日、祝日は午後5時まで。月曜日、第3水曜日は休み)
[所]三鷹図書館(本館)
[申]期間中会場へ


■三鷹の文化・歴史をもっとくわしく知りたい方のために 「みたか遊2(ゆうゆう)マップをご利用ください

 三鷹市のエコミュージアムを紹介する地図で、各地域の歴史・文化にちなんだ見どころを掲載しています。同マップは、生涯学習課(教育センター2階)、緑と公園課(市役所5階)、みたか観光案内所、芸術文化センターで配布しています。市内の散策にご活用ください。


■市長コラム 「備(そな)えあれば 憂(うれ)いなし」

三鷹市長 清原慶子

 7月1日(日)に、平成24年度総合水防訓練を実施しました。自主防災組織、三鷹女性防災リーダーの会、東京消防庁災害時支援ボランティア、三鷹市建設業協会をはじめとする市民の皆様、そして、警視庁三鷹警察署、東京消防庁三鷹消防署、三鷹市消防団、都市整備部及び新人を中心とする三鷹市職員、合わせて約300人が、一同に会して訓練ができたことを、水防管理者であり、災害対策本部長である三鷹市長として、大変心強く思います。(写真)

 さて、最近全国的にいわゆる「ゲリラ豪雨」といわれる集中豪雨が増えています。三鷹市でも平成17年9月4日から5日にかけての豪雨で、市内東部地域において200世帯を超える床上・床下浸水の被害が発生し、平成18年、19年と連続して豪雨が襲来しました。平成23年8月26日には、中原地区で短時間の集中豪雨による浸水等の被害が発生しました。

 三鷹市での水害対応は、まさにゲリラ豪雨や台風による都市型水害への対応が中心です。たとえば、急激に雨が降った際に対応できるように、下水道の雨水管の整備や合流式下水道改善計画に基づく道路雨水貯留浸透施設の整備などを進めています。

 訓練では、参加者の皆様に自助の取り組みとして、日頃使っている段ボールやビニール袋を中心とした「水のう」づくりとそれらを利用した家屋での浸水予防対策や「土のう」づくりを経験していただきました。また、自主防災組織や職員による積み土のう工法、建設業協会の皆様による土砂止め工法、消防署・消防団による救命ボートによる救助演習等を行いました。

 「備えあれば憂いなし」という言葉がありますように、水防についての積極的な取り組みを体験し、いざという時のための「備え」をしていただくことが、家屋への浸水などによる「憂い」を防ぐことにつながります。台風襲来の季節を控え、市民の皆様、事業者の皆様には、水害に強い、備えある三鷹市づくりにご協力いただくよう、心からお願いいたします。

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