緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。 応募・募集・申込期限が終了している場合がありますのでご注意ください。

広報みたか2012年5月20日12面

■第28回太宰治賞決定 隼見果奈(はやみ かな)さん「うつぶし」

 市と(株)筑摩書房が共同で主催する第28回「太宰治賞」の最終選考委員会が、5月8日みたか井心亭で開催され、選考委員の加藤典洋さん、荒川洋治さん、小川洋子さん、三浦しをんさんにより、1,212編の応募作品の中から隼見果奈(はやみ・かな)さん(筆名)の「うつぶし」に決まりました。

受賞作「うつぶし」
 本作は、父親の切り盛りしている養鶏場で働く25歳の女性が主人公。幼少から父親と二人きりで暮らしていた主人公のもとに、一人の中年の男が「養鶏を教えてほしい」とやってきたことから、父と娘二人の世界がだんだんと変化していく様子が描かれています。

 選考委員の荒川洋治さんは「最終選考作品の中で、一番短い作品だったが、文学的な密度、完成度は高い。25歳の主人公が養鶏場で働く物語で、社会との接点がない、孤独な女性が生き抜いていく話である。養鶏場での鶏との暮らしや労働現場が緻密に鋭く描かれている」と選評を述べました。選考委員の小川洋子さんは「人間としての他者とのつながりは弱い主人公が、鶏との密接な関係の中で、鶏の凶暴さに影響されて自分の暴力の予感におびえるという設定がユニークで面白いと思った」と評しました。

 受賞した隼見果奈さんは宮城県出身で神奈川県在住の26歳。受賞の知らせを受け「ありがとうございます。受賞は思ってもみませんでした。これは始まりに過ぎないので、これからの作品をみて評価してください」と今後の意気込みを語りました。

 第28回太宰治賞贈呈式は、6月13日(水)午後6時から東京會舘(千代田区)で行われ、受賞者の隼見果奈さんには正賞の記念品と副賞100万円が贈られます。なお、筑摩書房から受賞作および最終候補作のすべてと選考委員の選評などを収録した「太宰治賞2012」が、6月に発売予定です。

第28回 太宰治賞 最終候補作品
真木 由紹 「唾棄しめる」
福岡 俊也 「ニカライチの小鳥」
向日 一日 「成長の儀式」

太宰治賞とは
 昭和39年に筑摩書房が創設した小説の公募新人賞で、吉村昭をはじめ、加賀乙彦、金井美恵子、宮尾登美子、宮本輝など多くの著名作家を世に送り出しました。昭和53年の第14回を最後に中断していましたが、三鷹になじみの深い太宰治の没後50年(平成10年)を機に、筑摩書房に呼びかけ、共同主催の形で復活しました。通算で第28回の今年は、共同主催の14回目にあたります。

[問]コミュニティ文化課TEL内線2513

※詳細はPDFをご覧ください。


■第28回太宰治賞贈呈式にご招待

[人]市民5人
[日]6月13日(水)午後6時〜8時
[所]東京會舘(千代田区丸の内3-2-1)
[申]5月28日(月)(必着)までに往復はがきに必要事項(11面参照)・太宰治賞や関連イベントへの感想を記入し「〒181-8555コミュニティ文化課」へ(申込多数の場合は抽選)
※結果は6月4日(月)までに通知します。
[問]コミュニティ文化課TEL内線2515


■三鷹キウイワインを市内酒店で販売

 JA東京むさし三鷹市果樹組合が栽培した三鷹産キウイフルーツから醸造した「三鷹キウイワイン」約11,000本を、市内の酒屋32店で5月18日から販売しています。今年の新酒は白、ロゼともに口当たりの良いやや甘口、にごりは芳醇(ほうじゅん)でコクのある甘口、スパークリングは飲みやすい甘口です。ぜひお試しください。

販売価格(税込)
白・ロゼ=1本(720ml)1,300円 
にごり=1本(720ml)1,600円 
スパークリング=1本(330ml)1,000円

[問]武蔵野酒販協同組合TEL0422-43-4055、三鷹市生活経済課TEL内線3063

※詳細はPDFをご覧ください。


■スポーツ祭東京2013 (第68回国民体育大会・第13回障害者スポーツ大会) リハーサル大会を開催

[所]大沢総合グラウンド
[申]当日会場へ
[問]国体推進室TEL内線3343

7月15日(日) 東京多摩CUPアーチェリー大会
9月21日(金)・22日(祝) 第64回全日本総合女子ソフトボール選手権大会
10月13日(土) 第48回全国社会人サッカー選手権大会

※詳細はPDFをご覧ください。


■「クールビズ」を実施しています

 節電対策として、市職員のノーネクタイ・ノー上着の「クールビズ」を5月1日から10月31日まで実施しています。ご理解とご協力をお願いします。

[問]職員課TEL内線2237


■みたかいきもの図鑑 第65回 アオバズク(青葉梟)

青葉のころに渡ってくるフクロウ

 5月の爽やかな風が吹くと街中にツバメの姿を見るようになります。夏鳥として南から渡ってきて、日本で繁殖するのです。野山では青葉が茂り、だんだん緑が濃くなる季節ですが、ツバメと同じく夏鳥として渡ってくるのがアオバズクです。

 「ズク」という言葉が付くので、ミミズクの仲間かなと思いきや、ミミズクの特徴である耳羽はありません。ズクを漢字で書くと「梟」。つまり、青葉のころに渡ってくるフクロウという意味です。体長29cm、ハトより少し小さいアオバズクは、里山や住宅地の神社の林などに生えている大木の洞(うろ)に営巣し繁殖します。最近ではそのような大木が減り、営巣地が少なくなってきたことや、エサとなる大型昆虫の減少などにより、数を減らしています。また、越冬地である熱帯林の伐採も影響しているようです。

 三鷹でもかつては農家の屋敷林など、身近に見られたようです。最近では見るのが難しくなってしまいましたが、一昨年8月下旬の夜、アオバズクの「ホウ・ホウ、ホウ・ホウ」と2声ずつ鳴く懐かしい声を聞くことができました。市内でこの声を聞いたのは初めてだったのでとてもうれしくなりました。アオバズクは緑の環境を測るバロメーターです。もっとたくさん戻ってくるといいですね。

参考文献 
1.府中の野鳥・動物ハンドブック 東京都府中市
2.フィールドガイド 都会の生物 藤本和典 小学館

◎平成18年11月から、三鷹で見られる生き物をほぼ毎月1種類ずつご紹介してきた「みたかいきもの図鑑」は、連載65回目となる今回で終了します。長い間お読みいただき、ありがとうございました。

[問]緑と公園課TEL内線2833

※詳細はPDFをご覧ください。

市ホームページにも掲載中!「三鷹の魅力」からご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【託】託児あり

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