広報みたか2012年3月11日1面
■大震災への備えは万全ですか?
昨年3月11日に発生した東日本大震災では、1万5千人を超える方々の尊い命が犠牲になり、多くの人々が日常の暮らしを奪われました。被災地では今もなお、復旧・復興へ向けた懸命な取り組みや支援が続けられています。
一方で、首都直下地震がいつ起こってもおかしくないと想定されている今、私たちはこの震災から何を学び、教訓とするのか。一人ひとりが真剣に考え、行動に移す事が求められています。日ごろの備えは万全ですか?いざというときの心構えや、自分と家族の安全確保に必要なこと、避難する時の流れなどはご存じですか?
震災から一年を迎えた今日、これまでの出来事を改めて心に刻み、迫りくる新たな危機に備えて地域と個人の防災行動力を高めていきましょう。
[問]防災課TEL内線2283
■もしものときのための日ごろからの備え
地震の発生を防ぐことはできませんが、万一の場合を想定してしっかりと備えておくことで、被害は軽減することができます。地震に強い住まいの環境をつくること、いざというときに困らない対策を日ごろから準備しておくことが重要です。家族や地域の人たちとよく話し合うことや、震災に対しての情報や意識の共有化も大切です。
地震に強い家にしよう
阪神・淡路大震災では、犠牲者の約9割が自宅の倒壊による圧死や窒息死でした。自分と家族の命を守るためには、地震に強い家に住むことが一番です。市の耐震診断・改修助成制度もご利用ください。
[問]まちづくり推進課TEL内線2867
家具の転倒・落下を防止しよう
大地震では、家具や家電の転倒・落下や、ガラスなどの破片が凶器となり大変危険です。けがを未然に防ぎ、安全な逃げ道を確保するためにも、家具の転倒・落下防止対策をしましょう。
塀の強度は万全ですか?
不安定な塀や門柱は、地震のときに倒壊し大変危険です。市の助成制度を利用して、生け垣に作り替えるのもお勧めです。
[問]緑と公園課TEL内線2833
家族で話し合いましょう
家族が離れ離れになった場合の連絡方法や避難場所などを話し合っておきましょう。
■非常用品を準備しましょう
家族構成に合わせて準備し、食品の賞味期限なども定期的にチェックしましょう。
非常持出品 リュックなどにまとめてすぐ取り出せるところに保管!
非常食、ヘルメット・防災ずきん、飲料水、懐中電灯、救急医薬品・常備薬・病状メモ、携帯ラジオ、貴重品、予備電池、生活用品
非常備蓄品 食料や水は家族3日分を準備!
非常食、飲料水、生活用品、工具類
■外出先で帰宅が困難な状況になったら・・・
東日本大震災の発生当日、都内では多くの方が帰宅困難者となりました。通勤や通学、買い物など、自宅から遠く離れている時に大地震が起これば、誰もが帰宅困難者になる可能性があります。
しかし、家族や自宅が心配だからとむやみに帰宅しようとすると、パニックや情報不足によりかえって危険な状況に陥る場合があります。まずは、近くの公共機関やラジオなどで情報を確認し、慌てずに行動しましょう。特に夜間は、近くの一時滞在施設などにとどまり、明るくなってから移動するようにしましょう。
※市立保育園・市立小学校・学童保育所では、大地震が起きた場合、原則として保護者などの迎えがあるまでお子さんを預かります。
※3月11日午後2時46分から、市の防災無線のチャイムを合図に、東日本大震災で亡くなった方々への哀悼の意を込めて黙とうを行います。ご協力をお願いします。
■市長コラム「東日本大震災を忘れないで、着実な災害への備えを」
三鷹市長 清原慶子
2月13日、私は40年以上にわたり姉妹町である福島県矢吹町を訪ねました。昨年3月11日、矢吹町は震度6弱の強い揺れに襲われました。池や水路を埋め立てた地域では液状化現象が発生し、道路や上下水道は寸断され、約1800の住宅が全半壊しました。人的被害は重軽症者7名ということでしたが、直後には三鷹市と矢吹町との間の連絡は途絶え、本当に心配しました。そして、三鷹市は昨年3月14日を皮切りに応急資材・食糧等の物資を輸送し、市民の皆様や市からの義援金をおくり、職員の短期、中長期の派遣等を継続してきました。
訪問当日は、三鷹市から派遣している土木職の職員の案内で、町内の復興に向けた道路や稲作用水路の復旧の状況等を視察しました。資材や人手が不足し、まだまだ完全な復興には年月がかかることを改めて認識しました。
視察後、矢吹町の復興と再生に向けて尽力されている町長はじめ職員の皆様、議長はじめ議員の皆様に、姉妹市の市長として、激励と感謝の言葉を述べました(写真)。三鷹市の職員が、その力を発揮し、職員組織になじんでいることを嬉しく思いました。
さて、三鷹市の平成24年3月1日現在の人口は約17万9千人、世帯数は約8万7千世帯ですが、平成22年の国勢調査の結果では、三鷹市の単身者世帯の割合は約46%です。特に65歳以上では男性の7人に1人、女性の4人に1人が一人暮らしです。
首都直下型の地震の発生が心配される中、三鷹市では、最優先で防災対策に努めますが、市民の皆様におかれましては、東日本大震災の経験を活かし、各ご家庭での日頃からの備えを強化し「自助」に努めていただきたいと思います。そして一人暮らしの世帯が多い三鷹市では、隣近所の皆様が日頃から声を掛け合い支え合う「近助」をより心がけていただき、町会・自治会、住民協議会、自主防災組織、地域ケアネットワーク、災害時要援護者支援事業などによる「共助」の輪を広げていただくようお願いします。
三鷹市長メールマガジン
市長のメッセージ、活動記録、部課長コラム、新着情報などをお届けします。登録は、市ホームページまたは携帯サイトからどうぞ。
【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり