広報みたか2011年8月21日1面
■東日本大震災の教訓を学び震災対応力を身に付けよう
3月11日に発生した東日本大震災では、市内でも震度5弱を記録し、塀や屋根瓦などが損壊する被害や、鉄道の運休により帰宅困難者が発生するなどの混乱が生じました。発生する確率が高いといわれている首都大地震。今回の経験を教訓として、日ごろからの備えを万全にしておきましょう。
市では8月28日(日)から市内7つの地域ごとに総合防災訓練を実施します。いざというときのために、ぜひご参加ください。
[問]防災課TEL内線2283
地震発生
震災対応力を高めるため、総合防災訓練に参加し体験しよう
今年、市内各所で行われる防災訓練では、消火・応急手当・給食給水などに加え、メーン会場では地震体験・災害時医療体験・避難所体験なども実施します。
地震が発生したら
震災時行動 1 地震時の行動
落ち着いて、まず身の安全を確保します。倒れる可能性のある家具や塀から離れ、落下物から身を守るために机など頑丈なものの下に避難します。
震災時行動 2 地震直後の行動
揺れが収まってから火の元の確認をします。出火した時は、落ち着いて初期消火を。転倒・落下した家具類やガラスの破片などに注意し、窓や戸を開けて出口を確保しましょう。
震災時行動 3 地震後の行動
ラジオや行政などから正しい情報を入手します。近隣の安否を確認し、助け合って救出・救護を行います。自宅から避難の際は電気のブレーカーを切り、ガスの元栓を締めて安全確認を。
震災時行動 4 帰宅困難時の行動
正しい情報を入手して、無理な行動はせず、会社にとどまることや、近くの避難所へ行くことも検討しましょう。家族などへの連絡には、災害用伝言ダイヤルの活用が有効です。
市の防災情報を活用ください
大地震などにより被害が出たときは、市役所から市内に向け、防災無線で被災状況や避難経路など重要な情報を放送します。
防災無線の放送内容は、市ホームページ、ツイッター(アカウント名はmitaka_tokyo)、安全安心メール(maam@req.jpに空メールを送信し登録)からもご覧いただけます。またNTTドコモの緊急速報「エリアメール」でも情報を提供しています。
大震災の教訓を生かそう
教訓1 わが家の点検は念入りに
市内でも壁のひび割れや瓦の被害が発生しました。家具の転倒・落下防止、家屋の耐震化などで大地震に備えましょう。市の耐震診断・改修助成制度もご利用ください(くわしくは3面で紹介しています)。
教訓2 火災の防止は忘れずに
市内でも地震による火災が発生しました。火の元の周りには燃えやすいものを置かないようにしましょう。また、家庭に消火器を設置し、近くの街頭消火器のある場所を覚えておきましょう。
教訓3 塀の強度をしっかり確認
市内でもブロック塀や大谷石の塀が倒壊しました。塀が倒壊すると、けが人や死者が出る恐れがあります。塀の強度をもう一度確認しましょう。また、市の助成制度を利用して、生け垣に作り変えるのもお勧めです(くわしくは3面で紹介しています)。
教訓4 非常用品を備える
非常用品は避難先で必要になるだけでなく、今回の地震のように物資の供給が一時的に停止した場合や、停電の際も役に立ちます。水・食料は最低でも3日分、日用品も備えておきましょう。
教訓5 家族や近隣で話し合う
避難する際の家族や近隣の人たちとの一時集合場所や、帰宅困難など家族が離れ離れになった際の連絡方法などを話し合っておきましょう。
2面に続く
■市長コラム「平和を願う8月にこそ響く『心に太陽を持て』のこころ」
三鷹市長 清原慶子
三鷹市では、今年も8月15日を「世代を超えて平和を考える日」として、三鷹市公会堂において、「戦没者追悼式並びに平和祈念式典」を挙行いたしました。この事業は、三鷹市遺族会、三鷹市被爆者の会、各住民協議会等の市民の皆様との協働で開催しています。先の大戦の終戦から66年目の夏、改めて、戦争で亡くなられた多くの皆様のご冥福を皆様と共に心から祈りたいと思います。
8月は、6日には広島の原爆忌を、9日には長崎の原爆忌を、そして、15日は終戦の日を迎え、世界の恒久平和と核兵器の撲滅を願う月として、三鷹市では平和強調月間と位置付けています。また、今年は東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故、国際的な経済不況の進展等により、私たちは不安な気持ちがぬぐえない時を過ごしています。
そんなとき、私は三鷹駅から徒歩で10分ほどのところにある三鷹市山本有三記念館で、『心に太陽を持て』の初版本に出会いました。これは山本有三が編纂した『日本少国民文庫』の初回配本として昭和10年に刊行されたものです。また、館内にはこの言葉を座右の銘として書いた有三の直筆の書も展示されていました(写真)。
「心に太陽を持て」というのは、「勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」という有三の翻訳で知られるドイツの詩人ツェーザル・フライシュレンの同名の詩のタイトルでもあります。
当時、戦争に向かう暗い時代を生きる子どもたちに向けて、強く生きよと呼びかけた有三の言葉が、東日本大震災からの復興を目指している今、強さと重さを持って心に伝わってきます。
灼熱の太陽が眩しすぎる夏だからこそ、平和と被災地の復興を願い、心に太陽を持ちたいですね。
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