広報みたか2011年3月6日1面
■平成23年度予算案 一般会計 649億8,712万円
都市再生とコミュニティ創生で切り拓（ひら）く、「輝く三鷹の未来」を目指して、
持続可能な高環境・高福祉のまちづくりの推進を
平成23年度の市の予算案が、2月24日から始まった市議会定例会で審議されています。
新年度の予算案は、市政の使命を確実に果たし、「豊かさと品格ある三鷹市」を実現するために、「都市再生」と「コミュニティ創生」の2つを最重点課題とするとともに、「生活のセーフティーネットの確立」、「子育て・教育環境の充実」、「協働による第4次三鷹市基本計画の策定及び個別計画の策定・改定」の3つを重点課題として編成しました。
「輝く三鷹の未来」を見据え、将来のあるべき基礎自治体の自治の実現に向けて、引き続き「持続可能な高環境・高福祉のまちづくり」を推進していきます。
■新年度の施政方針（概要）
三鷹市長 清原慶子
新しい年に入り、世界経済や日本経済は厳しい情勢が続き、加えて国政の不透明な状況とともに、国際関係も不安定な状況にあります。こうした変動する現代にあって、三鷹市は、直面する諸課題を解決するための具体的施策を実行しつつ、「輝く三鷹の未来」を切り拓いていくという強い意志と改革の力を求められていると考えます。
そこで私は、昨年度の取り組みをさらに発展させ、本年度を「都市再生」と「コミュニティ創生」で切り拓く、「輝く三鷹の未来」を目指す年度と位置づけ、今を生きる市民の皆様と共に、未来への責任を果たすために、「持続可能な高環境・高福祉のまちづくり」を引き続き推進していきたいと考えます。
このような基本的な考え方に立って、私は、「都市再生」と「コミュニティ創生」の2つを本年度の最重点課題とするとともに、「生活のセーフティーネットの確立」、「子育て・教育環境の充実」、そして「協働による第4次三鷹市基本計画の策定及び個別計画の策定・改定」の3つを重点課題として、市政の使命を確実に果たし、「豊かさと品格ある三鷹市」を実現するための予算の編成に努めました。
1 「都市再生」の取り組み
最初の最重点課題である「都市再生」の取り組みは、市の暫定管理地としている東京多摩青果株式会社三鷹市場跡地において、防災公園、スポーツ施設、多機能複合施設の整備を行う「市民センター周辺地区防災公園街区整備事業」を引き続き進め、本年度は、平成25年度の工事着工に向けて実施設計に着手します。また、公共施設の計画的な維持・保全を進めるファシリティ・マネジメントの取り組みとして、公共施設の適正かつ効率的な維持管理に向けた調査研究やそのための計画の策定を行います。
2 「コミュニティ創生」の取り組み
第2の最重点課題である「コミュニティ創生」の取り組みは、地域に暮らす人々が、つながり、支え合うための新しい「共助」の仕組みづくりである「地域ケアネットワーク」の推進などに取り組みます。東部地区に設立するネットワークの事業展開を図るとともに、新たなネットワークの設立に向けた支援を行います。また、既に設立されている井の頭地区、新川・中原地区、西部地区において、相談、居場所づくりや見守りなどのネットワーク化を支援する取り組みを推進します。
3 「生活のセーフティーネットの確立」の取り組み
第1の重点課題である「生活のセーフティーネットの確立」の取り組みは、市民の安定した生活を確保するために、国の社会保障制度への適切で着実な対応などに取り組みます。生活保護受給者への就労支援などによる自立の促進と生活保護制度の適正な運用に向け、自立支援員の配置を行うとともに、低所得者、離職者のための相談窓口を継続して開設します。また、買物が不便な地域における利便性向上を図るための買物支援のモデル事業を開始するとともに、消費生活の安定と商店街の活性化に向けて、商店会連合会と商工会による三鷹むらさき商品券（市内共通商品券）事業を継続して支援します。
4 「子育て・教育環境の充実」の取り組み
第2の重点課題である「子育て・教育環境の充実」の取り組みは、少子化が進む中、これからの三鷹のまちづくりを担う子どもたちを育む上で、若い世代に住みたいと思われるまちとするために、子育て支援施策などを更に拡充します。公有地を活用した民間認可保育所の誘致や公立保育園の弾力的な運用、南浦西保育園の建替え（平成25年度新施設開設予定）などによる定数拡大を図ります。また、学校耐震補強工事や三鷹中央学園第三小学校の建替えに取り組むとともに、平成24年度末までにすべての小中学校に空調設備を整備するなど、教育環境の向上を図ります。
5 「協働による第4次三鷹市基本計画の策定及び個別計画の策定・改定」の取り組み
第3の重点課題である「協働による第4次三鷹市基本計画の策定及び個別計画の策定・改定」の取り組みは、第4次基本計画とともに、同時に取り組みを進める24の個別計画の策定や改定を行います。第4次基本計画と各個別計画の骨格案と素案の策定を順次進める中で、各段階で広報特集号を発行してこれらの概要を一体的に情報提供するとともに、関係審議会や市民会議での検討、パブリックコメントの実施や無作為抽出の市民の皆様による「まちづくりディスカッション」の開催など、多元的で多層的な市民参加と協働による計画策定を進めます。
私は、三鷹市という都市が持つ潜在的な可能性は大きなものがあり、その可能性を実現できるのが市民の皆様の「市民力」であると思います。そして、協働の取り組みには謙虚に市民の皆様との協働を進める「職員力」が不可欠でもあります。私は、8年前、市長に就任した時の「初心」を忘れず、かつて市民として経験した「参加と協働のまちづくり」の意義を再確認しつつ、今は市長として、市民の皆様との協働への「思い」とそれを推進するという「志」の原点を大切にしたいと思います。そして、「輝く三鷹の未来」を見据え、将来のあるべき基礎自治体の自治の実現に向けて、市民の皆様とご一緒に、引き続き「持続可能な高環境・高福祉のまちづくり」を推進していきたいと決意しています。
施政方針全文は市のホームページでご覧いただけます。
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