広報みたか2008年12月7日1面
■図書館がますます便利に使いやすく〜ICタグシステムを導入します〜
平成21年1月8日（木）、図書館が変わります
市立図書館では来年1月8日（木）から、本館・分館にある蔵書約75万冊（3月末現在）をICタグ（電子荷札）で管理し、貸し出し業務を自動化する最先端のシステムを導入します。
これにより、読み取り機に図書を置くだけで貸し出し・返却ができるようになるほか、予約した図書がどこにあるかを知らせる予約棚が新設されるなど、さらに便利にご利用いただけるようになります。
今号では、システムの概要と、システム導入に伴う利用方法の変更点などをご紹介します。
［問］三鷹図書館TEL43-9151
■自動貸出の方法
直接来館と予約貸出の場合があります
■予約貸出の場合は…
1 パソコンや携帯電話から図書館のホームページへアクセスし、本などを予約。準備ができたらメールでお知らせします。
2 予約照会機（書架ナビ）に貸出カード（リライトカード）を入れると、準備できた本などの予約内容と資料の置き場所がカードに印字されて出てきます。
3 貸出カードに印字された本などの置き場所を見て、予約棚から本などを選びます。
■直接来館の場合は…
図書館でお好きな本などを選んだら、自動貸出機へ。
4 自動貸出機の上に本などを置いたら、貸出手続き完了です。
■返却も自動化されます
新システムでは、本館に設置の自動返却機や全館の返却コーナー（カウンター）に本を入れる（置く）と同時に返却手続きが終わるため、すぐに次の本が借りられます。
■システム導入に伴い利用方法が次のように変更されます
（1）貸出機関が2週間になります（ただし、本などの貸出冊数はこれまでどおり10冊です）。
（2）貸出延長の期間が2週間になります。
（3）予約された本の取り置き期間が1週間になります。
■以下のサービスを休止します
●図書館（全館） 12月24日（水）〜平成21年1月7日（水） 臨時休館
●インターネット予約サービス 12月12日（金）〜1月7日（水）
●CD貸出（三鷹駅前図書館） 1月7日（水）まで
■日経新聞の調査で初の2冠を達成
日本経済新聞社と日経産業消費研究所が全国の806市区を対象に実施した第6回の「行政革新度調査」と「行政サービス水準調査」の2つの調査で、三鷹市は全国1位という総合評価を得ました。
「行政革新度調査」は各自治体の行政運営の改革度合いを調べるために、（1）透明度、（2）効率化・活性化度、（3）市民参加度、（4）利便性の4つの要素から分析して全体評価を行うものです。
また、「行政サービス水準調査」は（1）公共料金、（2）高齢者福祉、（3）子育て環境、（4）教育、（5）住宅・インフラの各項目ごとに偏差値を集計して評価したものです。
三鷹市は、市民参加やバランスのとれた行政サービスが高い評価を受けるとともに、いずれの要素でも上位にランクされ、この調査では全国初となる二冠達成となりました。
［問］企画経営室行政評価担当TEL内線2150
■市長コラム「天真爛漫」がもたらす幸せ
三鷹市長 清原慶子
今年は太宰治没後60年にあたり、3月には太宰治文学サロンを開設しました。そして、11月22日から12月21日まで、三鷹市美術ギャラリーで「太宰治 三鷹からのメッセージ―没後60年記念展―」（入場無料）を開催中です。
22日のオープニングセレモニーにご参加くださった太宰治の長女である津島園子さんは、ご挨拶でこのように言われました。「父が亡くなったのは昭和23年ですが、4月に市立第四小学校に入学して、毎日が楽しくて楽しくてしかたがない年でした。何も知らない私が天真爛漫でいたことが、今思うと母にとってどれだけ救いであったかと思います」と。
当日は、太宰治が生まれた青森県金木町、現在の五所川原市教育長で「金木太宰会」名誉会長の木下巽さんも参加されました。そして、「今回の記念展は資料が豊富で、しかも東京大学准教授の安藤宏先生の監修により系統的に整理されており、太宰治が描いた油絵も飾られ、今までにない斬新な展示だ」と評価してくださいました。
今回の記念展には、日本近代文学館、青森県、神奈川県、山梨県の各文学館のご協力で充実した資料が集められています。そして、津島園子さんをはじめご遺族のご協力による初出の資料により、「太宰が生きたまち・三鷹」の文学の道筋が明らかになっています。
両親と一緒に写っているまだ赤ちゃんの津島園子さんの、文字通り「天真爛漫」な笑顔は、太宰治が三鷹で生きたことの確かな証しとも言えると思います。
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