緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2008年11月16日6-7面

■東京外かく環状道路 中央ジャンクション三鷹地区検討会の結果

東京外かく環状道路 中央ジャンクション三鷹地区検討会
実施報告書がまとまりました
主催:国土交通省・東京都、三鷹市

 『東京外かく環状道路中央ジャンクション 三鷹地区検討会』を、第1回8月23日(土)・24日(日)(法政大学中学高等学校)、第2回9月27日(土)・28日(日)(三鷹市立北野小学校)のあわせて4日間行いました。

第1回検討会では、中央ジャンクションができる予定地の現地見学会を開催した後、東京外かく環状道路ができることについてどのような課題があるか話し合いを行い、第2回ではその課題への対策、具体的なアイデアについて話し合いました。検討会参加者からは『インターチェンジ、ジャンクションの掘り割り部をふたかけし、公園や緑地にする』といった、ふたかけ上部利用のアイデアなどが寄せられました。

 いただいたすべてのご意見は、座長、進行役、中央ジャンクション三鷹地区検討会運営事務局によって『東京外かく環状道路 中央ジャンクション三鷹地区検討会 実施報告書』としてとりまとめられ確定しましたので、報告書の内容を紹介します。

[問]まちづくり推進課TEL内線2862

■検討会でのご意見を紹介します

参加者のみなさんには4日間で計6回の話し合いを行っていただきました。
そこで発表された『まとめの意見』は総数約380件。その中からシール投票数の多かった意見を掲載しました。

第1回三鷹地区検討会(8月23日・24日開催)
「外かく環状道路ができることへの心配、課題」に関する主なご意見

交 通
○生活道路の確保(吉祥寺通り・北野中央通りなど)
○インターチェンジがあることで交通集中が発生し、市民が道路を使えない
○東八インターチェンジの混雑対策は十分?
○アクセス道路は、外環道の供用開始までに整備されているのか?
○三日月地域*などの生活道路の確保(工事分割による期間短縮)
○東八道路の渋滞(出入口)、外環の2
○生活道路の確保(三日月地域、側道、都市計画道路は本当につくれるか) など
*三日月地域…中央自動車道、外環道と仙川に囲まれた三日月型の地域の通称名。図参照。

環 境
○42項目の市長意見書(平成19年1月に提出した『東京外かく環状道路計画の都市計画変更案に係る意見書』)の内容を絶対実行してください
○地下水への影響の問題(地下水の分断、水枯れ、水質汚染)
○上下水道施設の分断と影響
○環境省の考え方(検討会に同席しないの?)
○遺跡、神社等歴史を守れるか
○地下水脈の分断・汚染・井戸の涸渇→深井戸・浅井戸への影響、水道水の量・水質
○換気所の高さは15mで十分か
○生きる3大基盤の水・空気・土への影響
○環境影響の予測、評価について(不確定の要素が多い)
○緑地の問題
○換気所は分散できないか、高さは十分か
○地下水への影響への調査が不十分
 など

安全・安心
○インターチェンジ周辺の風紀
○ジャンクション内の防犯対策は十分か
○農地減少による保水力の担保、ジャンクション内の雨水対策
○トンネル内での事故、自然災害への対応が心配
○防災・災害対策は(緊急自動車進入路)
○交通量の増大に伴う事故多発と医療サービスへの影響
 など

工事中
○工事中の工事車両による問題
 など

用地・補償
○農地減少による多面的機能低下が心配
○固定資産税等が上がり、税金が増えるのでは?
○農産物への被害(庭先販売の減少)
○農地を含む周辺住民の生活補償(三鷹の農業を守る)
○代替農地の確保 
○市の財政負担は生じないか(十分な財政援助を)
○用地買収はうまくいくのか、ダメな場合の対策は
 など

まちづくり
○農地減少による農業の衰退の心配
○越境入学ができるように(不便なところは区市を越えて学校へ行けるように)
○都市計画上の用途変更を行うのか?
○食料自給率40%の日本、三鷹は農業重視すべきでは(農業への悪影響は良くない)
○ジャンクション上部をすべてふたかけする
○伝統行事の場所の確保
○農地の確保
○歩道、自転車、自動車の専用道路を完備する(モデル地区として新しいまちをつくる)
○地域社会の分断
○三日月地域の公園化。調布市との対話が必要なのでは?
○ふたかけ部分は本当に活用可能なのか
○掘った土の再利用で公園化
 など

計画検討の進め方
○本当に必要か?ムダ使いが心配
○情報不足・計画の内容の疑問、お金の無駄等、将来への不安
○公害対策のための基礎観測データが不足
○根本的な問題は、国土交通省の予測評価が信用できない(地下水、交通量)20〜30年後のことなど分かるはずがない 
○事前予測(交通量・費用・環境負荷など)が正しいか心配
○ジャンクションの地下化(中央道の地下化)
 など

※詳細はPDFをご覧ください。

■第2回三鷹地区検討会(9月27日・28日開催)
「課題への対策、具体的なアイデア」に関する主なご意見

交 通
○東八インターチェンジへの接続部は立体式交差点とする
○周辺道路の整備を先行して行う
○東八インターチェンジの混雑解消のために中央道高井戸ランプの下り線の入り口を必ず設置
○基幹道路(都市計画道路)の先行整備
○生活道路の確保のために、ジャンクションのふたかけや、生活のための環状道路の整備を実施する
○コミュニティバスの増設(巡回回数を多く、料金を安く)
○ふたかけの範囲を広くする(生活道路、通学道路)
○インターチェンジ付近の渋滞による、迂回道路の通行量増への対策として、天神山通り等の自転車専用レーンの設置(ゴミ対策、駐停車禁止)
○人・自転車道の設置(工事中も)
○東八インターチェンジの車の出入りの制限ができること、交通コントロールセンターを設置する
○東八道路の出入口の混雑防止のため出入口スペースを広くする
 など

環 境
○地下水対策に関する専門部署をつくる
○環境対策として環境監視機構をつくり、観測ポイントを増し、継続的に監視
○換気ではNOxとSPMを最新の設備で除去すること
○水源汚染対策(水質測定の継続、汚染された場合の新たな水源の確保)
○三鷹の水道環境の確保、地下水の調査
 など

工事中
○中央道に工事用インターチェンジをつくる。工事車輌は地域を通らせない
 など

用地・補償
○事業決定前に代替農地を確保できる法律改正
○農地の代替地を事業決定前に決める(ふたかけの上を農地として使用)
○影響を受ける住民の声を聴き、買収範囲の拡大
○代替農地の確保(三鷹・調布市・三日月地域全部など)
 など

まちづくり
○ふたかけ部分を都市型農業モデル地区として象徴的に利用する(市民農園、直売センター、農家による指導)
○コミュニティで運営する温泉をつくる(名称:三鷹ジャンクセン)
○ふたかけ部分に農地、市民農園、産直センター等をつくる
○地域住民の意見を最優先にしたコミュニティの形成
○都市型農業の発信の地にしてほしい
○ふたかけ部分を確保し、北野地区のシンボル的な場所に(コミュニティ施設等)
○ふたかけの面積を大きくし有効利用する(庚申堂、八幡 神社、公会堂、交番、鎮守の森、多世代施設)
○三鷹市の新しい観光資源として活用する(北野)
○三鷹の市民が行ってみたいわくわくする場にする
○東八道路との交差点エリアを計画拡大して緑化する
○市民の集いの場を創造する
○農業発展のための『道の駅』
○道路部分の全面ふたかけ
○中央ジャンクション中心部に地区公会堂をつくりその回 りをループ道路で結ぶ
○緑と水の公園都市の玄関としてふさわしい場所にする
○ジャンクションを全面的にふたかけし緑地化する
○環境対策等を100%守り、外環を含めたまちづくりに 協力する
○北野地域を第一種低層住居専用地域として守り、やがて は閑静な住宅街(名称:北野ヒルズ)にする
○北野の町のコミュニティシンボルとしてこの計画を使う
○外環の地下にサービスエリアをつくり、地上は公園に
○市民が無料で使用できる公営施設をつくる(プール、ス ポーツ等)
○行政区域の見直し(学校区の組換えや、通学路の確保)
○地場産業(野菜の直売)、住民生活の向上、活性化
○市のモデル農地にして、市民の学習の場とする
 など

計画検討の進め方
○計画を変更・中止する勇気を持つ
○計画の根本的見直しを(まちづくりでなくまちこわしだ)
○不測の事態があったときは、計画中止の決断をする
○三鷹市独自の予測データを出し、市民に周知する
○地下水、大気汚染、交通予測などさらに精緻なデータを示し、市民への説明の機会を増やしてほしい
○行政のたて割りを解消する(東京都・市・財務省・国土交通省)
○環境対策・地域分断対策(交通対策)が不十分な場合は建設をストップ
○計画の進め方として、継続的で実質的な市民参加のしくみをつくる
○計画および事業段階での情報提供の徹底(ネガティブ情報)
 など

■話し合いについて

〈話し合いの流れ〉
※詳細はPDFをご覧ください。

〈参加者について〉
 年齢や性別の偏りが少なく、市政に参加する機会の少ない市民の声を市政に反映させるため、「無作為抽出」により18歳以上の市民2000人に参加を依頼しました。参加承諾をいただいた94人の市民のみなさんと、準備・運営会議の市民メンバー25人をあわせた119人が参加者として登録、その中で101人の方にご参加いただきました。

〈話し合いの方法〉
 話し合いは、おおむね15グループ(1グループ約6人)に分かれて行い、話し合いごとにメンバーを入れ替えました。話し合いで出された各自の意見を付せんに記入し、ワークシート(模造紙)に貼り付け、分類整理を行い、その中からシール投票の対象となる『まとめの意見』を5つ以内にまとめていただきました。各グループ3分で発表を行い、その後1人8枚のシールを使って投票を行いました。

〈話し合いのテーマ〉
【第1回三鷹地区検討会】
1.「外かく環状道路中央ジャンクションができることで、心配なことはありますか?」
2.「交通、環境などで心配なことは?」
3.「まちづくりで心配なことは?〜通学路や日常生活など〜」
【第2回三鷹地区検討会】
1.「交通、環境などで心配なことへの対策」
2.「まちづくりで心配なことへの対策」
3.「外かく環状道路中央ジャンクションができることでまちづくりに期待すること」

■三鷹地区検討会 全体の結果

 実施報告書では、出されたまとめの意見について『交通』・『環境』・『まちづくり』・『安全・安心』・『工事中』・
『用地・補償』・『計画検討の進め方』の7つの大分類を行っています。

第1回三鷹地区検討会の結果(8月23日・24日開催)
 シール投票を行った結果、外かく環状道路ができることへの心配や課題として多く得票があった分野は、『環境』、『まちづくり』、『計画検討の進め方』、『交通』に関することでした。『環境』の具体的な意見として「42項目の市長意見書(平成19年1月に提出した『東京外かく環状道路計画の都市計画変更案に係る意見書』)の内容を絶対に実行してください」、『まちづくり』の具体的な意見として「農地減少による農業の衰退の心配」、『計画検討の進め方』の具体的な意見として「本当に必要か?ムダ使いが心配」、『交通』の具体的な意見として「(分断される)生活道路の確保(吉祥寺通り・北野中央通りなど)」などに多くの票が集まりました。

第2回三鷹地区検討会の結果(9月27日・28日開催)
 シール投票を行った結果、課題への対策、具体的なアイデアとして多く得票があった分野は、『まちづくり』、『交通』、『計画検討の進め方』、『環境』に関することでした。『まちづくり』の具体的な意見として「ふたかけ部分を都市型農業モデル地区として象徴的に利用する(市民農園、直売センター、農家による指導)」、『交通』の具体的な意見として「東八インターチェンジへの接続部は立体式交差点とする」、『計画検討の進め方』の具体的な意見として「計画を変更・中止する勇気を持つ」、『環境』の具体的な意見として「地下水対策に関する専門部署をつくる」などに多くの票が集まりました。

■実施報告書の内容の反映について

〈実施報告書ができるまで〉
 検討会終了後、いただいたすべての意見を取りまとめ、『実施報告書(素案)』として参加者全員に送付し、ご意見をいただきました。これを反映し、「東京外かく環状道路 中央ジャンクション三鷹地区検討会実施報告書」として確定しました。

〈実施報告書の反映について〉
 報告書にまとめられたみなさんのご意見は、平成19年1月に提出した『東京外かく環状道路計画の都市計画変更案に係る意見書』などとともに、今後国などが策定する「課題への対応の方針」にできる限り反映させていくこととなります。

■実施報告書をご覧ください

 検討会で出された意見をすべて掲載している『実施報告書』は下記ホームページか、まちづくり推進課の窓口でご覧いただけます。
三鷹市ホームページ(https://www.city.mitaka.lg.jp/)→市民向け→各課のページ→都市整備部→まちづくり推進課→現在の取り組み状況→東京外かく環状道路中央ジャンクション三鷹地区検討会について

■外環計画について今後もご意見・ご要望をお聴かせください。

 市では、「外環計画」について、これまでの取り組みと同様に、より広く、より多くの市民のみなさんの声をお聴きします。今後もさまざまな機会を設けていきます。

※詳細はPDFをご覧ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


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