緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2007年5月20日7面

■小・中一貫教育校「にしみたか学園」の検証結果がまとまりました

 小・中一貫教育校「にしみたか学園」の平成18年度の実践を検証するため、市教育委員会は、昨年9月に「三鷹市立小・中一貫教育校検証委員会」を設置しました。このほど、検証結果の報告書が提出されましたので、概要をお知らせします。
 →指導室TEL内線3245

 市立小・中一貫教育校を今後全市に展開するにあたり、次の2つの基本的な観点から検証を行いました。(1)市教育委員会が策定した「三鷹市立小・中一貫教育校の開設に関する実施方策(平成17年12月)」の成果・課題と他の中学校区への展開にあたっての有効性を検証すること、(2)「にしみたか学園」開園前後の教職員の意識の変化、児童・生徒の意識・意欲の変化、保護者などの意識の変化を検証すること。
  検証委員会では、「にしみたか学園」の実際の教育活動を視察するほか、学園長をはじめとした教職員、コミュニティ・スクール委員会会長などへのヒアリング調査、コミュニティ・スクール委員会評価部会が実施した保護者、教員、児童・生徒対象のアンケート調査などをもとに検証を行いました。
 今後の取り組みにあたって考慮すべきポイントは次のとおりです。

検証結果の主な特徴点

【小・中学校連携による全般的な効果】
◆子どもたちは、小・中学校の教員が協力しあって授業や交流活動に取り組んでいる姿を見ることで、安心感を抱き、自ら学習意欲が向上していく可能性がある。また、子どもたち同士の交流は、思いやりの心など豊かな人間性をはぐくむ可能性をもっている。特に、教員の取り組みに直接触れる機会が多い学年の子どもたちほど、小・中学校連携を高く評価する傾向がある。
 「にしみたか学園」では、子どもたちは、学校が楽しい、授業が分かりやすいと捉えており、保護者も同様である。同学園での小・中一貫教育校の効果について、子どもたちも保護者も一定の評価をしている。
  さらに、具体的な効果として、(1)小学校の児童会と中学校の生徒会との意欲的な連携と、歩調を合わせた活動の中で、中学生がリーダーシップをとる姿が見られるようになったこと、(2)中学生に憧れを抱いた小学生が、幼稚園でのボランティア活動を開始したこと、(3)学校以外の地域行事に中学生が参加し、年下の子どもたちの面倒をよく見るようになったことなどが挙げられる。
 なお、同学園で実施した小学生のアンケート結果を見ると、「二小と井口小の交流」や「ニ小・井口小と二中の交流」を体験している小学6年生のうち、7割の子どもたちがこうした交流を楽しみにしている。また、6年生の7割が「中学校に入学すること」を楽しみにしており、学園のさまざまな取り組みの成果が中学校入学への期待度に表れている。

【学園としての一体的な運営】
◆学園運営を円滑に進めるため、学園としての意思決定ルールをより明確にする必要がある。
  学園長、副学園長のもと、学園運営に関する適切なルールづくりを行い、円滑な学園運営を図るとともに、教員全員が積極的に参画できる組織体制づくりが急務である。

◆小・中一貫教育校の実践をより充実させるためには、教員一人ひとりがより主体的に取り組む組織体制を作る必要がある。
  小・中一貫教育校の実践を通した効果として、(1)小・中学校教員による授業交流が実現したこと、(2)小学校と中学校の「段差」が埋まり、「先を見通した」指導で一貫性をもったこと、(3)「小・中学校の先生たちが自分たちのために協力してくれている」という思いが子どもたちに精神的安定感をもたらし、学習意欲が高まっていることなどが挙げられる。
 一方、教員の授業交流では、一部の教員に負担が集中していることから、今後は実施する教科の目的・内容・時期を明確にした指導計画を立てるなどして、全教員で推進できる組織体制を確立する必要がある。

◆教員間、学校間など情報連絡の円滑化と校務の効率化を図るために、あらたな仕組みづくりと環境整備が必要である。
  副校長やコーディネーター教員の負担増に対応するため、コーディネーターの補助教員を配置しているが、今後も教員への過重な負担とならない新たな仕組みづくりが必要である。効率化に関しては、教員用のパソコン環境の整備により、3校の教員間の連絡調整を円滑にする必要がある。

【一貫カリキュラムによる授業・交流活動】
◆児童・生徒のさらなる学習意欲の向上に向けて、「確かな学力」の定着を図るために、系統的な連続性が明確な小・中一貫カリキュラム(指導計画)に基づく授業改善が必要である。
 カリキュラム作成委員会で作成した義務教育9年間の一貫カリキュラムは、おおむね小・中学校の学習内容が総体的に見通せるものとなっているが、なお一層の検証が必要である。今後、学園の実情に即した使いやすいカリキュラムに改善し、そのもとで、各教員が児童・生徒の実態に即した授業実践・授業改善に取り組む必要がある。

【コミュニティ・スクール】
◆学園運営や教育活動について、保護者、地域住民の一層の理解と参加を得るために、学園としての情報発信、学園内の情報交流を積極的に行う必要がある。
 約30人の保護者や地域住民が学園のコミュニティ・スクール委員会のメンバーになり、学校運営に積極的に参加している。学園支援のための「サポート隊」には約190人の市民が登録しており、平成18年度には、約800の授業で授業支援が行われるなど、活発な活動が展開されている。
 今後は、学園の情報などを保護者や地域に積極的に発信するとともに、意見交換を日常的に行える場を設定し、学園運営へのより一層の理解を得ていくことが重要である。そのため、「学校ホームページ(情報提供機能)」や「学校・家庭・地域イントラネット(情報交流機能)」のシステムを誰もが使いやすいものに再構築する必要がある。

「検証報告書」の内容は、市のホームページ・指導室(教育センター1階)でご覧になれます。
 →指導室TEL内線3245

※詳細はPDFをご覧ください。


■参加者募集 子ども探検隊「大沢を歩こう」

 対象は小学5年生〜中学3年生。
▽5月26日(土)午前10時〜正午、大沢周辺(水車・出山横穴墓・天文台など)を散策。小雨決行。
▼5月23日(水)までに生涯学習課TEL内線3315へ申し込む。定員20人。


■私立小・中学校の児童・生徒の保護者に補助金を支給

 対象は私立小・中学校など(小・中学校に相当する外国人学校を含む)に在籍する児童・生徒の保護者で、5月11日現在、市の住民基本台帳または外国人登録原票に記載されている方。

◆補助金額 児童・生徒1人につき年額9千円。
▼6月15日(金)までに各学校にある所定の書類に記入し在籍証明を受け、学務課(教育センター1階)または市政窓口へ申請する(郵送可)。書類がない場合は学務課へご連絡ください。
 ※振込指定口座の名義が申請者と異なる場合は、委任状が必要です。
 →学務課TEL内線3234


■育児講座いきいき子育てenjoy法(保育付き)

 対象は市内の0〜3歳のお子さんを持つ保護者で、初めてこの講座を受ける方。
▽(1)6月8日(金)、(2)6月19日(火)、いずれも午後1時30分〜3時30分、子ども家庭支援センターすくすくひろばで。講師は産業能率大学教授の三好良子さん。
 ※当日は午後1時からすくすくひろばを閉館します。
▼5月21日(月)午前10時から、同ひろばTEL45-7710へ申し込む。


■小さく生まれたお子さんとその親の交流会

 対象は出生時の体重が2千グラム以下のお子さん(就学前)とその保護者。対象となるお子さん以外の保育あり。
▽6月4日(月)午前10時〜11時45分、総合保健センターで。
▼事前に同センターTEL46-3254へ申し込む。先着10組。


■認証保育所「さくらんぼ保育室」がオープンしました

 認証保育所「さくらんぼ保育室」(下連雀7-1-26渡辺ビル2階)が、開園しました。

◆対象児童
 都内に在住する産休明け以降〜2歳、定員19人。

◆開園時間
 月〜土曜日午前7時〜午後8時30分(日曜日、祝日、年末年始を除く)。

◆保育費用
 入所金2万円、保育料月額5万2千円から(月〜金曜日)。
  くわしくは同園TEL44-4880へ。


■花季さつき展を開催

 市・市教育委員会・芸術文化協会主催。三鷹市皐月会主管。毎日先着50人にさつきの若木を無料配布します。
▽5月28日(月)〜31日(木)午前9時〜午後5時(28日は午前10時から、31日は午後3時まで)、市役所1階市民ホールで。
▼直接会場へ。
 →芸術文化協会TEL49-2521


■三鷹短歌会 4月の秀歌

(選と評) 金田 義直

春陽受くる赤きだるまの口の形「一」と「へ」とあり人込み歩む
岩井 昭
[評]作者の発見に、読み手も「そうなんだ」と共感させられてしまう面白さがある歌。

冬木立ち幾何学模様に影落としその影踏みて吾は歩めり
大平 牧子
[評]冬木立ちの寂寥感を「冷たさ」の象徴とも言える「幾何学模様」と見てとったのは手柄。人の寂しさ、孤独感も出ている。

縁欠けし湯呑み茶碗が気になるも花柄が好き捨てずに使ふ
大平 光子
[評]湯呑み茶碗への愛着をけれんみなく率直に吐露しているのが好い。作者だけが秘めもつ思い出の品なのかも。

道行をはやる舞台に花が散る寺島しのぶの梅川哀れ
葛島 茂春
[評]梅川と忠兵衛の情話「冥土の飛脚」の一場面。上の句に舞台の雰囲気が活写されている。結句「梅川哀れ」では折角の寺島しのぶの妖艶さが出ていないのが惜しい。

満開の梅の林を後にする我を追ひ来る風と花びら
八島 靖夫
[評]「我を追ひ来る風と花びら」から、心ひかれながらも梅園を後にした作者の気持ちがうかがえる。直接梅園を詠わず満開の梅園を髣髴させている。

庭隅の丈二センチのタンポポの天に向いて黄を輝かす
神宝満智子
[評]「天に向いて黄を輝かす」がよい。作者はその輝きにタンポポの生命そのものの強靱さを感じているのだ。

春日うけ庭に花咲く「花ありて人生楽し」と言ひし実篤
松村美惠子
[評]武者小路実篤の言葉を一首の中に違和感なく取り入れている。この言葉は作者の信条でもあるのだろう。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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