緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2007年1月1日5面

■新春初夢対談 in 三鷹の森ジブリ美術館

「協働」の力で成功するプロデューサーの仕事

清原:鈴木さんの存在が、私たちに「プロデューサー」という仕事を身近に感じさせてくれました。でも、最初からプロデューサーを志していたわけではなかった、というのは本当ですか?
鈴木:僕はもともと徳間書店で記者や編集者をしていたんです。それが、ひょんなことからアニメーション雑誌を担当し、宮崎駿と出会うことになりました。
  やがて、映画監督が映画をつくるには、仕事を発注し、監督をサポートするプロデューサーが必要だと分かったのです。
清原:いつごろからプロデューサーをされていたのですか?
鈴木:もう20数年以上前からです。
清原:まず監督のイメージとスケジュールがあって、プロデューサーは、映画会社、広告会社、テレビ局など、それぞれ業界の違う担当者をまとめていくわけですね。
  三鷹市も、少し似ていますが、同じ目標を共有する多様な主体が、「協働(コラボレーション)」して目標を達成することを市政の大事な取り組みにしています。
  鈴木さんには、プロデューサーとしての成功の秘訣はありますか?
鈴木:僕はいろいろな会社の人と一緒にやっていく場合、とにかく、相性のいい人と仕事をしてきました。会社の名前や肩書きに左右されるんじゃなくて、個人同士の「信頼関係」が大切です。米国のディズニーとの提携も、担当者と大いに気が合って結ばれたのです。
清原:プロデュースにも、人間的な出会いと信頼が大切なのですね。

「僕は公園で育てられた」 子どもだけの公園計画

清原:ジブリ美術館に来ると、子どもが子どもらしく、そして大人が子どもだったときのことを、きちんと思い出せる場所だなって、いつも思いますよ。美術館だけでなく、子どもたちの施設を作るために、私は、もっと鈴木さんとお会いして、刺激を受けなければと思っています。
鈴木:一つ提案があります。僕は名古屋の市街地で育ったんですが、近くに大きな公園がありました。公園の森に入って、木を折って、刀を作って、アジトを作った。僕はその公園で育てられました。ところが最近、その公園は整備され、入るのにお金がかかるようになってしまいました。
  あれだけ子どもがいた場所に、今では1人もいない。僕はね、子どもしか入れない公園が必要だと思うんです。大人が入ってくるから、ややこしくなる。それじゃあ、子どもたちは育ちませんよ。
清原:社会に、子どもたちだけで過ごせる場所が必要ということですね。
鈴木:あえて言うなら、自然を壊してもいい場所。自然は自分の手で壊さなければ、本当の意味で大切にはできない。清原さんだって、少女時代はそうだったでしょ?
清原:私は井の頭公園や原っぱで育ちましたね。
鈴木:大人はいなかったでしょ。
清原:いませんでしたね。
鈴木:何をやってもいい場所。悪いことをしなければ、子どもっていいことも分からないから。ぜひ、そんな公園を作ってほしいですね。

映画、憲章、絵本館 子どもの視点を大切に

清原:今日は「初夢対談」ですから、最後に「夢」について語り合いませんか。
鈴木:それなら、ひとつ考えていることがあるんですよ。
  ジブリ美術館を舞台にした映画を作ってみたいんです。当然、井の頭公園も出てきます。
  カニグズバーグというアメリカの児童文学の作家の作品に、メトロポリタン美術館を舞台に姉と弟がそこで1週間を過ごすという話があります。僕の大好きな物語です。家出をした子どもたちが美術館で好きなことをやり、そこで過ごしたことで大人になるという話です。その話をベースに、ジブリ美術館を中心にして、井の頭公園まで使って映画を作りたいと思っています。
清原:それはアニメーションですか?
鈴木:実写で作るのはどうかなと思っています。今日も歩いたけど、井の頭公園はやっぱりいい場所ですよ。
清原:私も吉祥寺生まれで、三鷹育ちだから、井の頭公園は、自分が育った遊び場なんです。小さいころは、花火大会まであったんですよ。
鈴木:悪いこともやったでしょ?
清原:いいこともやりましたが(笑)。
鈴木:悪いことももっと開放すべきです。とにかく大人の目の届かない公園を造ってほしいです。行政だと難しいかな?
清原:いえいえ、そんなことはありません。
  私も今年、「教育・子育てのまち 三鷹憲章(仮称)」といういわば「子ども憲章」を作りたいと思っています。それは大人の視点からではなく、子どものまなざしを生かしたものです。 それと、「絵本館」を三鷹につくるのが、市長になるずっと前からの夢でした。絵本や児童文学は、人間にとって、非常に大切な「糧」であると信じています。
鈴木:絵本に関しても、真剣に取り組めば、きっと面白いことになりますよ。清原さんと話していると、いろいろなことをやりたくなりますね。
清原:子どもの未来を考えると、どんどん夢が広がりますね! 美術館のほかに、また、鈴木さんと協働する何かを始めたいですね。

 

 ジブリ美術館は日時指定の予約制で、チケットは「ローソン」で販売しています。三鷹市民特別枠のチケットの販売は(株)まちづくり三鷹(TEL40-9669)で行っています。
  →ごあんないダイアルTEL0570-055777

※詳細はPDFをご覧ください。


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