緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2006年4月2日3面

■東京外かく環状道路計画に関する三鷹市の基本的な考え方(要旨)

 市は、公表された「東京外かく環状道路計画についての考え方」に対し、次のような方針で臨みます。

(1)より具体的かつ詳細な検討へ
  JCT・IC予定地である市としては、まちづくり全般に係る大きな影響が予想されるため、引き続き慎重な検討を要します。広域的な観点からの国および都の外環の必要性に関する見解については、一定の理解はしますが、環境への影響や、市が外環整備により新たに抱える課題や問題点に対する解決策の提示を求めていきます。
  こうした検討をより客観的に進めるために、外環および外環周辺地域のより具体的な整備のあり方について、今後、現在の計画案を前提に、環境影響評価や都市計画変更のための手続きを通じて、より具体的かつ詳細な計画案やデータの提示を求めていきます。

(2)環境影響評価など新たな段階への対応
  国および都は、環境影響評価や都市計画変更のための段階に入っても「環境への影響が大きいと判断した場合は、計画を止める事もあり得る」としていますが、今後もこうした立場を堅持し、場合によっては「止める勇気」を求めていきます。
  市は、今後のプロセスの中で、周辺のまちづくり・街路整備を含めた環境負荷のより少ない外環計画のトータルプランの作成を、国および都との協働により推進します。市として環境への影響のマイナス面が、外環および周辺整備によるプラスの面に比べて大きく市民に負担を強いるものであると判断した場合には、外環計画の中止を求めていきます。

(3)国および都への要望書と市の今後の取り組み
  市は、市議会、審議会などでのこれまでの検討結果を踏まえ現段階での要望書を取りまとめ、国および都に対し回答(考え方)を求めていきます。要望内容については、市と具体的な協議や、今後の都市計画の変更、環境影響評価のプロセスの中で最大限生かすことを求めていきます。
  市としての外環計画についての最終的な判断は、今後の協議・検討の成果を慎重に見極めながら、都市計画(変更)の決定に至る手続きの中で行っていきます。

 

東京外かく環状道路計画に関する三鷹市の要望書(案)(要旨)

◆総括的な要望
「三鷹市の基本的な考え方」に基づき、今後の外環計画の具体化にあたっては、三鷹市基本計画、土地利用総合計画、環境基本計画、緑と水の基本計画などに一貫して流れるまちづくりの基本的な理念を踏まえ、地域へのマイナス面の影響を極力回避するとともに、周辺地域を中心とする市のまちづくりへの全面的な協力を求めていきます。

◆三鷹地域に係る具体的要望(下記参照※)
  市民にとって良好な現在の環境水準の確保を前提に、市民の不安の大きい自然環境・生活環境の悪化を防ぐための環境対策の徹底や、外環本線だけでなく周辺街路や交通全般を総合的に捉えた道路・交通対策の推進、地域の分断や移転に対する補償や対応など、多様なまちづくり施策の実行を求めていきます。

◆外環計画全般に係る要望
  国・都における総合的な地域支援体制の確立や、今後の外環計画の進め方について、地域の意向を尊重した適切かつ誠意ある対応を求めていきます。

 

■三鷹地域に係る具体的要望

【1】環境(自然環境・生活環境)対策
(1) 環境アセスメントを通じた環境対策チェックの徹底
    地下水脈の汚濁防止、農作物への光害や大気汚染の影響について検討すること。
(2)環境施設帯ほかの環境保全対策
    環境施設帯については、整備効果や利用方法について明らかにし、協議すること。
  ※環境施設帯:沿道の良好な生活環境を保全するための空間のこと。
(3) 換気所施設の環境対策
    当該地域への集中を可能な限り避け、影響が最小限となるように努めること。
  ※換気所:トンネル(地下構造)内の排出ガスを処理する施設のこと。
(4) 市民の安全・安心対策の実施
    生活道路の分断や工事車両の通行による市民の安全・安心対策が重要となることを踏まえ、万全の対策を検討すること。

【2】道路・交通対策
(1)地下本線、JCTおよびICなどの安全構造の確保
  ・大深度トンネル(地下40メートル )やJCTおよびICについては、地震時や水害時における構造物の安全性について明らかにすること。
  ・東八道路からICへ入る車の渋滞の緩和や、安全に入路が可能となる構造について検討すること。
(2)周辺の都市計画道路などの整備
  ・生活道路への交通の流入を回避するため、未整備の南北道路や東八IC周辺における都市計画道路については、国または都が事業主体となり、整備を行うこと。
  ・地上部街路(外環ノ2)については、外環本線を大深度地下案とした経緯を踏まえ、住民意見および市の意見を十分尊重し、適切な対応を図ること。
(3) 生活道路などの確保や安全対策
    ICにより分断される生活道路などについては、補償する道路を確保すること。通学路が分断される場合には、安全・安心の面から、支障のない通学路を確保すること。
(4) 総合的な交通規制の確立
    騒音・大気汚染の測定結果が環境基準を上回ったり、東八IC周辺が著しく渋滞する場合は、大型車規制を行うなど、総合的な交通規制を行うこと。

【3】まちづくり対策
(1) 土地利用の改変への対応
  ・中央JCT周辺では土地利用が大きく変化することが予想されるため、周辺のまちづくりについて、総合的支援を行うこと。
  ・計画線の見直しにより、従来の計画区域から外れる市民や新たに計画区域に含まれる市民への適切な対応を行うこと。
(2)コミュニティの分断対策と地域への貢献策
  ・中央JCTおよび東八IC周辺では、可能な限りふた掛け構造とし、上部空間や周辺地域を利用した、地域交流広場などの整備を検討すること。
  ・北野中央通りについては、バスルートとなっていることから、外環沿線に代替ルートを整備すること。
  ・外環ルートと仙川に囲まれた、北野四丁目などの地域については、一体的な区域として捉え、居住する住民の意向を尊重し、総合的な対策を講じること。
(3) 移転補償や営農希望者への対応
  ・計画により移転する家屋は、三鷹地域で約260棟となっている。移転を要する家屋については、十分な補償と生活再建に対する支援を行うこと。
  ・JCT付近では、多くの都市農地が喪失されることから、営農を続けたい農家のために、代替農地の先行取得など、新たな仕組みづくりを含めた対策を検討すること。
(4) その他(景観・遺跡)など
  ・JCTや換気所などについては、デザインなどに工夫を凝らし、周辺環境と調和したものとすること。
  ・中央JCT付近には、貴重な文化財である北野遺跡などの存在が確認されている。発掘調査の結果については、展示施設を設置するなど、埋蔵文化財の公開に努めること。

国土交通省関東地方整備局東京外かく環状道路調査事務所

〒158-8580 世田谷区用賀4-5-16
TEビル7階
TEL・FAX 0120-34-1491
(外環専用ダイヤル)
【平日9:15〜17:30】
【HP】http://www.ktr.mlit.go.jp/gaikan/
【メール】gaikan@ktr.mlit.go.jp

東京都都市整備局都市基盤部外かく環状道路担当

〒163-8001 新宿区西新宿2-8-1 
東京都庁第2本庁舎22階
TEL 03-5388-3279(直通)FAX 03-5388-1354
【メール】S0000179@section.metro.tokyo.jp

ご意見、ご要望をお寄せください

「東京外かく環状道路計画に関する三鷹市の基本的な考え方」および「東京外かく環状道路計画に関する三鷹市の要望書(案)」に対するご意見、ご要望を募集します。
  ※「市の基本的な考え方」および「要望書(案)」の全文は都市計画課(市役所5階(52)番窓口)の窓口で配布するほか、市のホームページ→主要プロジェクトに掲載しています。
▼4月14日(金)までに郵便、ファクス、Eメールで。
◆ 提出先
「〒181-8555三鷹市役所都市計画課都市計画係」・FAX 46-4745・【メール】toshikeikaku@city.mitaka.lg.jp

ご意見をお聴きしています

■外環オープンハウス・意見を聴く会 (国土交通省・東京都主催、三鷹市協力)
  外環オープンハウスは、北野三丁目の常設オープンハウス会場で、意見を聴く会は、コミュニティセンターなど市内各地で開催し、パネル、模型などを展示し、個別対話によりみなさんのご意見をお聴きしています。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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