広報みたか2005年12月4日5面
■三鷹市の財政事情をお知らせします
平成17年度上半期の財政状況
平成17年度の9月30日現在の予算現額は、全会計で1,008億5,961万円で、これに対する歳入の収入率は45.2%、歳出の執行率は41.4%となりました。財政の根幹である市税収入は、景気回復の兆しが見え始めたとはいえ、デフレ傾向の継続や低調な賃金動向など依然として厳しい状況が続いていることから、引き続き低い水準にとどまる見込みとなっています。
このような状況の中で、「行財政改革アクションプラン2010」に基づき一層の行財政改革を推進するとともに、三鷹ネットワーク大学の開設に向けた準備や大沢台幼稚園の跡地を活用した保育園整備に取り組むなど、「第3次基本計画(改定)」に掲げる最重点プロジェクトを中心に施策の展開を図りました。また、公共施設のアスベスト使用状況の調査や小中学校におけるアスベスト除去工事を実施するなど、緊急課題についても迅速な対応を図りました。
市有財産の概況(平成17年9月30日現在)
●土地 768,062.37m2
●建物 308,647.69m2
●車両 115台 ※借用を含む
平成16年度の財務諸表
三鷹市の資産合計(連結後)は2,509億円
市では、市の財政状況をより包括的にとらえ、市政の透明性の確保と説明責任を果たすため、(1)普通会計のバランスシート、(2)市の全特別会計を加えた「市全体のバランスシート(総務省基準)」、(3)土地開発公社などの出資団体を加えた市独自の「連結バランスシート」、(4)企業会計においてバランスシートと対を成す損益計算書の自治体版として「行政コスト計算書(総務省基準)」を作成しています。また、平成16年度より、一会計年度における一般的な行政活動から得た資金の流れを見るための(5)「キャッシュ・フロー計算書」も作成し、より多面的な財政分析を行いました。
■バランスシート(普通会計・市全体・連結)
従来の単年度の決算書では表わせなかった、これまでに建設された施設や購入した土地、そのほか借入金などの財務情報をその資金の使途(資産)と資金の調達方法(負債および正味資産)の両面からとらえた報告書がバランスシートです。
普通会計〔全国共通の会計決算基準。平成16年度は一般会計(介護サービスに係る経費を除く)と再開発事業特別会計〕のバランスシートに4つの特別会計と普通会計から除かれた介護サービス事業勘定を加えたものが市全体のバランスシートです。
三鷹市全体でみると、下水道のインフラ資産の建設に、普通会計以上に地方債を活用した資金調達が行われるため、負債の増加率が資産の増加率を上回っています。
市全体のバランスシートに地方自治法上、市が予算の執行に関する調査権などを有する外郭団体(土地開発公社および市が資本金などの1/2以上を出資している法人、株式会社など)を加えたものが連結バランスシートです。広い意味で市全体の財政状況を表わしたものとなっています。
連結後の資産は2,509億円で、負債が881億円、正味資産が1,628億円となっています。
■行政コスト計算書
バランスシートが一定時点の資産、負債などの状況を表示する報告書であるのに対し、行政コスト計算書では、当該年度に実施された資産形成につながらない行政活動(人的サービスや給付サービスなど)にかかる費用(コスト)を表示しています。
特徴的なこととして、バランスシートの有形固定資産の割合が低い民生費・衛生費などが、行政コストの面からみると生活保護費やごみ収集委託などの人的・給付サービスの比重が大きいことから、高い割合を示しています。
■キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フローとは資金の増加、減少を意味し、一会計年度における資金の流れを表示したものをキャッシュ・フロー計算書といいます。この計算書を作成することにより、一定の活動区分(行政活動・投資活動・財務活動)における資金調達の源泉とその使途が明確になり、自治体経営に関する情報を得ることができます。
平成16年度のキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、不足となった資金については、歳計現金と財政調整基金で補っています。
【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり