緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。
応募・募集・申込期限が終了している場合がありますのでご注意ください。

広報みたか2005年7月17日1面

■終戦から60年

終戦から60年を迎えた今、平和の尊さを考えよう

 1945年8月、人類史上初の原子爆弾が広島・長崎に投下され、その年の8月15日、第二次世界大戦はようやく終わりを迎えました。 
 今年は戦後60年目の節目を迎えます。風化しつつある戦争の記憶を次の世代に語り継ぎ、平和への誓いを新たにするため、戦争を私たちの住む「まち」での出来事として見つめ直す機会とするため、市では記録ビデオや戦争体験記録集の復刻版を作成します。
→企画経営室平和・女性・国際化推進係TEL内線2115

みたか平和のつどい8月15日(月)………12面

※写真はPDFファイルをご覧下さい。
防空演習風景「いま語り伝えたいこと−三鷹戦時下の体験−」より

記録ビデオに登場していただいた戦争体験者のお話

「子ども心に焼き付いた戦争の苦しさ」
長久寺住職 福井英昭さん(大沢)
 戦時中、日本では兵器を造るための金属が不足し、寺の鐘や家庭にある金属類などを供出しました。江戸時代後期に鋳造された長久寺の梵鐘(ぼんしょう)も例外ではなく、昭和17年の冬に檀家の人や近所の人と式典をして、梵鐘を送り出しました。幸い、長久寺の梵鐘は終戦後に帰ってきましたが、供出後、帰ってこなかった寺も多数あると聞いています。
 終戦を迎えたのは私が9歳のとき。戦時中はまだ幼い子どもでしたが、身近な生活にも戦争を感じる出来事がありました。ずきんをかぶっての集団登校、授業の代わりに行った農作業の勤労奉仕、米がなく麦やさつま芋を食べる暮らし、とても恐ろしかった夜の空襲警報……。豊かになった今の時代からは想像し難いことかもしれませんが、それが私の子ども時代の現実でした。今、当たり前だと思っている快適な暮らしは、平和であればこそなのです。そのことを、戦争体験のない世代の人にも心に留めておいてほしいと思います。

「戦争を知り、真の平和を考えてほしい」
大関律子さん(上連雀)
 終戦の前年の9月、私は三鷹の軍需工場で財務担当として働くことになった父と中学生の弟と一緒に渋谷区の代々木八幡から三鷹へ引っ越してきました。当時私は21歳。就寝中、四中に駐屯している兵隊が整列する軍靴の音が聞こえると「また空襲が始まる」と思ったものです。やがて調布飛行場から飛行機が飛びたち、ほどなくB29がやってきます。頭上を飛び交う飛行機の音、爆弾が落ちるたび、ごう音と共に家中のガラス窓が「ビビビビッ」とゆれる音……その恐怖は今でもはっきりと覚えています。どんな思想や理由があろうと、戦争は人が人を殺すこと。二度と繰り返してはならないと思います。
 今でこそ日本も豊かな国になりましたが、戦後経済の混乱期を経て、日本の景気がようやく上向いてきたのは、昭和30年ごろからだったように記憶しています。
 戦争は人々の人生を狂わせて、悲劇だけが残る。私は戦争のない平和な世界を切に願っています。

黙とうにご協力を
 恒久平和を祈り、三鷹市防災無線により次の日程で1分間の黙とうを行います。ご家庭や職場でのみなさんのご協力をお願いします。
広島原爆の日
 8月6日(土)午前8時15分
長崎原爆の日
 8月9日(火)午前11時2分
終戦記念日
 8月15日(月)正午

2006年平和カレンダー平和の絵とメッセージを募集

 市では毎年、平和への願いを込めて、小学生のみなさんが描いた「平和の絵」と、小学生と市民のみなさんから寄せられた「平和へのメッセージ」を掲載した「平和カレンダー」を作っています。今年もたくさんの応募をお待ちしています。
◆平和の絵
 対象は市内在住の小学生(グループ作成も可)。「平和」をテーマに自由に描いてください。大きさはB4版横長(文字は入れない)。
▼9月5日(月)までに、市立小学校の児童は学校へ、そのほかの学校の児童は「〒181-8555三鷹市役所企画経営室」(市役所3階)へ郵送または直接提出する。
◆平和へのメッセージ
▼8月15日(月)の式典や平和展(12面)の会場でアンケート用紙に記入してください(企画経営室へ郵送も可)。平和の絵を応募する小学生は、絵と一緒に提出してください。
◆平和の絵展
 応募された「平和の絵」の展示を11月ごろ行う予定です。なお、応募作品が多数の場合は入賞作のみの展示とさせていただくことがあります。

戦後60年記念ビデオ
「そして60年〜三鷹のまちは戦場だった〜」
 市内に残る戦跡の映像と戦争当時を知る市民の方へのインタビューを中心とした記録ビデオ。8月15日の「戦没者追悼式並びに平和祈念式典」と「平和アニメ上映会」(12面)で上映し、市内施設や小・中学校に配布予定。
「いま語り伝えたいこと
〜三鷹戦時下の体験〜」復刻版を作成
 戦争体験記録集「いま語り伝えたいこと」(昭和61年発行)の復刻版(書籍とCD-ROM)を作成し、市内施設などに配布するとともに、8月15日の式典会場で販売します。
 →企画経営室平和・女性・国際化推進係TEL内線2115


■市長コラム 「三鷹産の野菜を食べられる幸せ」

三鷹市長 清原慶子

 7月9日、市内の畑で、29組70人を超す親子の皆さんが、ナスやトマトの収穫を体験しました。その後、農業公園内にある緑化センターの研修室で、市内で栽培された花などによるフラワーアレンジメントの実習をしました。
 これらは、三鷹市、三鷹市農業委員会、東京むさし農業協同組合、三鷹市都市農政推進協議会が共催する「都市農業を育てる市民のつどい」で行われたもので、今回で24回目となります。
 お昼は、農協女性部の皆さん手作りのお赤飯や市内産野菜の漬物やゆでた市内産卵やジャガイモを私もご一緒にいただきました。
「ナスは紫色がきらきら光っていたよ」といった感想を、参加した小学生の皆さんから聞きました。その傍らで、保護者の皆さんもにこやかに、市内産野菜を味わっていました。
 また、私は三鷹市野菜生産組合の皆さんと懇談する機会を持ちました。三鷹のような住宅都市で、農地を維持し農業を継続していくことは、国の相続税制等の事情や後継者育成の課題などから、なかなか困難があるということです。三鷹市内の農業者の皆さんは地価が高い農地を守り、安全で質の高い作物を生産し、適切な収益を上げるために技術と経営力を高める努力をしています。
 市民の皆さんが、生産者の顔と名前がわかる市内産野菜を購入し、食べられる幸せを守っていくために、私もしっかりと都市農業を守る取り組みを強化していかなければならないと思います。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

▲ページのトップへ

目次ページに戻る

トップページへ戻る


三鷹市役所 〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号 電話:0422-45-1151(代表) 市役所へのアクセス

開庁時間:月曜〜金曜日の午前8時30分〜午後5時(祝日、12月29日〜1月3日を除く)