緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2005年4月17日6・7面

■絵本館(仮称)の整備に関する基本方針(案)

絵本館 市役所代表電話TEL0422-45-1151

「絵本館(仮称)の整備に関する基本方針(案)」パブリックコメント
こんな絵本館を考えています

みなさんのご意見をお寄せください

 市では、絵本を通して子どもたちに心の豊かさをはぐくむ「絵本館(仮称)」の整備を計画しています。このたび、「基本方針(案)」を取りまとめましたので、これに対する市民のみなさんのご意見を伺います。
  この「基本方針(案)」は、昨年実施した市民アンケート調査や、絵本作家、市民活動団体への聞き取り調査の結果をもとに検討し、作成したものです。
  絵本館は、大人から子どもまでが家庭や地域でもっと絵本に親しめる環境をつくり、絵本を通したさまざまな交流や活動を一層輝かせるための「しかけ」として、シンボル的な役割を果たす拠点として構想しています。
  市民のみなさんに愛される夢のある施設となるよう多くのご意見をお待ちしています。
  →コミュニティ文化室TEL内線2511

 

絵本館(仮称)の整備に関する基本方針(案)〔全文〕

絵本館(仮称)の基本的な考え方

設置の目的
  絵本のたのしみは、じかにふれる絵とことばであり、絵本は、子どもたちに想像力と創造力を喚起する力を備えている。
  また、絵本は、読み聞かせなどの読み手・聞き手の直接的なふれあいによる人と人とをつなげる媒体としての機能がある。それは絵本をとおしての文化的な営みであり、子育てであり、そして出会い・ふれあいのコミュニケーションと言える。
  現在、図書館をはじめ学校図書館や関係団体、子育て支援施設などで展開している絵本事業は、市民から高い満足度を得ているが、主に貸出と閲覧を中心とした図書館事業や子育ての場の提供を行っている子育て支援事業の枠にとどまっている面がある。
  市内では、歴史的には戦時中にミタカ少国民文庫(現在の三鷹市山本有三記念館)が開設され、昭和40年代から続いている文庫活動は、平成15年に文部科学大臣賞を受けている文庫もあるなど全国的にも評価されている。
  一方、三鷹市は、山本有三、与田準一、三木露風、武者小路実篤などが住み、現在も多くの児童・絵本作家が市内に在住し創作活動を展開している。平成13年には三鷹市立アニメーション美術館(以下、三鷹の森ジブリ美術館という。)がオープンし、新しい文化創造拠点も加わった。
  これらの文化資源を絵本事業に組み入れ、三鷹市固有の文化資源と子育て支援機能を有機的に結びつけ、絵本を媒体とした文化・子育て支援事業へと発展させていくことで、絵本事業のさらなる発展と提供が期待できる。
  そのためには、子どもから大人までがふれあえることのできる絵本文化を伝え、絵本に親しむ拠点をつくり、また、親子がふれあえる子育て支援の場としての環境整備が必要になってくる。
  絵本館(仮称)(以下、絵本館という。)を拠点施設として新設し、連携・協力してネットワークを展開し、絵本文化の向上と子どもの健全な育成を図ることとする。

コンセプト
◆絵本文化の伝承=絵本に親しむ拠点
  絵本文化を伝承するために、絵本に親しむ拠点づくりをする。
絵本の鑑賞の場、創作活動・発表の場、生涯学習の場、研究の場、文化支援の場、各種ネットワークの拠点を提供する。また、市内外からの利用者の絵本交流拠点を提供する。
◆親子がふれあえる子育て支援=ふれあいの場
  絵本をとおして安心して親子のふれあいが楽しめる場を提供することにより子育て支援をする。小さな子どもたちを夢と想像の世界に導き、こころを豊かにし、感性を磨き、考える力を養い、個性を育てる。

絵本館の基本的な考え方

※図はPDFファイルをご参照下さい。
子どもを夢や想像の世界に導く
機会と可能性を提供する施設
絵本の鑑賞、研究、絵本ネットワークの拠点
     ↑↑↑↑↑↑
「絵本に親しむ場 絵本をめぐる 文化の伝承・発信」 「ふれあいの場 絵本をとおした 子育て支援」

運営計画

運営の基本的な考え方
※図はPDFファイルをご参照下さい。
◆絵本館の運営にあたっては、市民・専門家・関係団体などと三鷹市がそれぞれの強みを活かし市民参加と協働による検討を行い、運営計画を策定する。
◆三鷹市山本有三記念館、三鷹市美術ギャラリーなどの市内文化施設、図書館、そのほか関係団体などをはじめとした地域拠点施設と連携・協力してネットワーク化し、絵本文化の向上と子どもの健全な育成活動を展開する。
 特に、話題性や独自性のある事業活動を展開するために絵本や童話、童謡に親しむための絵本の展示と絵本をとおして親子がふれあえることに十分留意する。
◆子どもから大人までが絵本をとおしてふれあえることに重点をおいた閲覧事業を行う。絵本館の資料は、展示・閲覧を行うが、一部貸出についても検討する。
  資料の収集や絵本相談機能などの充実を図り市民満足度の向上を図るものとする。

絵本館の機能
絵本の収集・展示機能
  絵本文化の伝承をするために、主な事業は常設ギャラリーで三鷹市ゆかりの絵本作家などの原画や初版本の収集、展示を視覚的に行うが、美術館的なものだけではなく、気軽にふれあい親しめる「場」の提供も検討する。
子育て支援機能
  三鷹市の未来を担う子どもに、絵本の力を使って行う読み聞かせや紙しばいの実演により、豊かなこころを育むふれあいの「場」を提供する。
閲覧・貸出機能
  絵本などの閲覧機能に重点をおき、自由に閲覧できる資料と子ども専用の部屋を用意し、親子で楽しみながら閲覧できるようにすることで他の関係施設とは異なる絵本事業を提供する。
一方で、図書資料を豊富に所有する図書館との協力・連携方策を検討し、効果的な絵本の運用を目指す。例えば、市民要望が多い絵本などの貸出についての協力・連携ができないかを検討する。
ネットワーク・情報拠点機能
  絵本の様々な関係者や関連施設と連携しながら交流の場を創出する。 
  また、気軽に人が立ち寄れる交流の場の環境づくりをする。
  一方、市内ゆかりの絵本作家や出版社との連携を深めて、絵本の情報拠点を目指すとともに、三鷹市山本有三記念館、三鷹市美術ギャラリーなどの市内文化施設、図書館などとの連携を図る。

施設計画

設置場所
  三鷹市山本有三記念館敷地内とする。
  山本有三は、児童向けの図書に深い関心をもち、自宅内の蔵書をミタカ少国民文庫として、近隣の子どもたちに開放し、本の少ない時代にこころの糧となる読書の大切さを教えている。この時代に蔵書を開放し子どもたちと本をふれあわせたことは、その後、都立教育研究所の施設の有三青少年文庫としての読書指導に受け継がれ、1985年には、三鷹市に移管され、児童図書の貸出・閲覧を行ってきた歴史がある。後の文庫活動の盛んな三鷹市の礎にもなっている。
  児童向けの図書が普及した現代において、この三鷹市山本有三記念館の敷地内で、小さな子どもが絵本を開いてくつろいだり、親子のふれあいを深める場を提供し、子どもの健全な育成を図ることは、山本有三が読書の大切さを教えたことと共通するものがある。
  また、市民アンケートからも三鷹の森ジブリ美術館とのコラボレーションを期待する声や整備された風の散歩道の周辺等を特に望む声が多くみられる。さらに、交通の利便性や他の文化施設との連携、集客力などを勘案した結果、同敷地内に新設することとする。
※写真はPDFファイルをご参照下さい。

施設規模
  建物の構造は、地上1階地下1階をベースに検討する。また、建設規模は延べ床面積500平方メートル程度とし、建設費は2億5千万円程度とする。
施設構成
◎展示スペース=ギャラリー
◎図書スペース=図書室
◎交流スペース=多目的室(キッズルーム・情報コーナー・交流室等)
◎共用スペース=玄関ロビー・だれでもトイレ・授乳室
◎保管スペース=収蔵室
◎周辺スペース=カフェ・売店等・駐輪場
◎管理スペース=事務室
周辺環境と景観への配慮
  平成6年、三鷹市山本有三記念館は、三鷹市の文化財として指定され、同記念館の前を流れる玉川上水は、平成15年に国の史跡に指定されている。
  整備にあたっては、景観行政を進める三鷹市のモデル事業となるよう、建物規模や外観など、特に周辺環境と景観に十分に配慮していくこととする。
開設年度
  平成19年度(スケジュール図参照)。

スケジュール

16年度 調査・報告 「市民意向調査」
17年度 基本方針 設計コンペ・設計 「意見を聴く会」
18年度 建設工事 「意見を聴く会」
19年度 開設・運営 「利用者懇談会」

市民参加と協働

意見を聴く会(仮称)の開催
  絵本館整備計画の策定にあたっては、市民・専門家・関係団体等ジャンル別にそれぞれの意見を聴く。また、絵本館の運営に関するアイディアや名称などを市内の子どもたちに募集する。
設計コンペ審査会の設置
  専門家などを加えた審査会を設置し、審査を協働で行う。

運営の方向性

運営主体
  開設当初は、公設公営としてスタートするが、協働のまちづくりの視点からボランティアの活用による市民参加と協働型の運営とする。その後、指定管理者制度などを導入して公設民営化を目指し検討する。
組織体制
  絵本館の基本的な考え方・機能に沿った事業を展開するにあたっては、来館者にとって利用しやすい施設とするとともに、市民の要望を反映した協働型の運営をしなければならない。このために、施設管理と事業運営に必要な組織を編成し、適切な人員を配置する必要がある。
利用者懇談会(仮称)の設置
  施設・事業運営については、利用者の視点からの意見をできる限り運営に反映させる必要があるため、利用者懇談会(仮称)の設置を検討する。
アドバイザリー(助言者)会議(仮称)の設置
  運営計画などを定めるためには、専門家・関係団体等の立場からの意見を反映させる必要があるため、アドバイザリー(助言者)会議(仮称)の設置を検討する。
名誉館長(仮称)
  事業運営についてアドバイスをし、出版社や絵本作家等との対外的な交渉をスムーズに行うため、コーディネーターとなる絵本作家等の専門家を名誉館長(仮称)にすることを検討する。

今後の課題

定員制等の検討
  絵本館をより安全で快適に楽しんでいただくために、施設の運営については定員制や入館時間の区分、有料化を含めて検討する。
図書館との連携・協力
  図書資料を豊富に所有する図書館との協力・連携方策を検討し、効果的な絵本の活用を図る。
子育て支援事業との連携・協力
  親子のふれあいを深めるため、子育て支援事業を推進している子育て支援室をはじめ関係部署とも協力・連携できる方策を検討する。

絵本館(仮称)の整備に関する基本方針(案)についてあなたのご意見をお聞かせください。

募集期間4月17日(日)〜5月9日(月)

・基本的な考え方について
・施設計画について
・運営計画について
・絵本館拠点と地域での読書環境のネットワークづくりについて
・市民との協働のあり方について
・絵本館の役割について
・立地を生かした拠点施設の活用について
・取り上げてほしい絵本文化について
・絵本館でやりたいこと、やってほしいこと
・絵本館にほしい設備

など、みなさんのご意見・ご感想などをお寄せください。

「絵本館(仮称)整備に関する基本方針(案)」はここに掲載した内容が全文です。
  冊子にしたものは下記の場所にあります。
◆配布場所 コミュニティ文化室、市政資料室、図書館(本館・駅前・東部・西部・下連雀)、社会教育会館(本館、東部、西部)、のびのび・すくすくひろば、各市政窓口
  また、ホームページでもご覧いただけます。
  ご意見・ご感想は、氏名・住所を記入し、郵便、ファクス、Eメールでお寄せください。
【あて先】〒181-8555三鷹市生活環境部コミュニティ文化室 FAX45-5291
【メール】komyunitei@city.mitaka.lg.jp

「みたか子ども読書プラン2010(素案)」から三鷹市子ども読書活動推進ネットワーク図

絵本館は、地域のさまざまな団体・機関・施設と協力・連携して、子どもたちに絵本の魅力や楽しさを伝える取り組みを進めていきます。

市民 子ども※詳しくはPDFファイルをご参照下さい。

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「はじめての絵本(ブックスタート)事業」
  親子がきずなを深め本に親しめるよう、平成15年8月から始まった「はじめての絵本(ブックスタート)事業」。総合保健センターに来る生後3カ月の赤ちゃんと保護者に、図書館職員が絵本や赤ちゃん向けブックリスト、図書館利用案内などの入ったオリジナルバッグを手渡しでプレゼントしています。※写真はPDFファイルをご参照下さい。


※詳細はPDFをご覧ください。


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