緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2005年3月20日1面

■三鷹市がめざす小・中一貫教育校の考え方

いきいきと子どもが輝く学校教育をめざして

三鷹の教育が変わります

  教育委員会では、「三鷹市立小・中一貫教育校構想に関する基本方針」を策定しました。この基本方針は、現行の6・3制のもとで、(1)9年間の一貫カリキュラム(指導計画)を通して、小・中学校間の強固な連携と交流を図ることと、(2)地域ぐるみで子どもたちの教育を支援する「コミュニティスクール」を積極的に推進することを大きな特色としています。義務教育9年間の中で、小学校と中学校との間でとぎれている指導を連続したものに変え、学校と地域が一体となって子どもたちを育てます。
  →指導室TEL内線3245【2面に関連記事】

三鷹市がめざす 小・中一貫教育校の考え方

〜本当の学力と人間力をはぐくむために〜

  今、学校教育は子どもたちの学習意欲の低下や家庭での学習習慣の未定着、つまずきを抱えたままでの進級・進学、さらには学年進行とともに増大する不登校などの問題に直面しています。子どもたちに必要なことは、いかに社会が変化しようとも、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断して行動し、より良く問題解決する資質や能力など、「確かな学力」を身に付けることです。また、自らを律しつつ、他を思いやる心や感動する心など、「豊かな人間性」をはぐくむことです。それは、共に信じ、共に支え合い、共に生きていく力としての人間力を養うことでもあります。
  このことを踏まえ、三鷹市の小・中一貫教育校は、子どもたち一人ひとりの個性や能力を最大限に伸ばし、人間力をはぐくむ一貫教育を実践していきます。

基本方針策定の経過と今後の予定

  基本方針の策定に至るまでには、昨年2月から延べ20回にわたる説明会や意見交換会、アンケート調査などを実施し、これらを通じて、保護者や市民のみなさんから多くの貴重なご意見をいただきました。教育委員会では、これらのご意見を受けとめて、取りまとめた基本方針に基づいて、開設に向けての具体的な検討を開始します。今後の予定として、4月に「開設準備検討委員会」を設置し、9月ごろに「実施方策(案)」を取りまとめ、この案について、保護者、市民のみなさんのご意見を伺ったうえで、12月までに「実施方策」を策定します。平成18年4月に第二中学校区(二小、井口小、二中)をモデル校として小・中一貫教育校を開設する予定です。また、モデル校での3年程度の実践を検証しながら、全中学校区への拡大を図ります。

9年間の一貫カリキュラムと 児童・生徒、教員の連携・交流

  一貫カリキュラムの編成の中で、児童・生徒の発達段階に応じて、重点化すべき学習のねらいを明確にし、各学年の到達目標を定めます。このことにより、9年間を通して各学年で学習内容を確実に定着させ、小学校と中学校との無理のない接続を図ります。
  児童・生徒は現在の学校に在籍しながら、小学校と中学校との間で、授業や学校行事などの交流を深めます。また、小・中学校の教員は、相互に連携して学習指導や生活指導を行います。

【写真キャプション】※PDFファイルをご覧下さい。
担任とALT(外国語指導助手)に中学校英語科教員が加わって進める5年生の授業(井口小)。一貫教育の実施により、授業交流などで小・中学校の先生の連携が、さらに深まることが期待されます。

教員間の連携が進みます
  中学校の教科担任が教科の専門性を生かして小学校で指導したり、小学校の教員が中学校でT.T(ティーム・ティーチング)として指導するなど教員の相互乗り入れによる円滑な接続を図ります。
異年齢間の交流が進みます
  例えば、小・中学生が互いの運動会(体育大会)や学芸会(学習発表会)に参加したり見学したりする機会を設け、児童・生徒同士の人間関係が深まるような交流活動の充実を図ります。

小・中一貫教育校を支える コミュニティスクール

  学校と保護者、地域のつながりをより一層深め、地域の人々が学校運営に積極的に参画するとともに、子どもたちの学習活動に、教育ボランティアや特別講師として多方面から参加し、地域全体で学校を支える仕組みをつくります。
  また一方で、学校の教育力を地域に生かすことにより、学校・家庭・地域が一体となった学びと育ち合いの新しいコミュニティの核となります。このようなコミュニティスクールを、各中学校区単位でそれぞれの特色を生かしながら形成していきます。

地域ぐるみで子どもたちを育てます
  これまでの各学校区という範囲から、小・中一貫教育校の学区域に広げることにより、一層多様な人々の参加が得られ、学校行事や学習活動への支援だけでなく、子どもたちの健全育成や安全確保の観点からも大きな効果が期待できます。


■市長コラム 三鷹消防少年団のりりしさ

三鷹市長 清原慶子

安全安心のまちづくりプロジェクト、子ども・子育て支援プロジェクトを最重点に進めている三鷹市には、子どもたちを対象にした取り組みだけでなく、子どもたち自身による活動や活躍もあります。
たとえば、三鷹消防少年団もその一つです。これは主に小学校4年生から6年生までの男女両方の小学生で構成されていますが、2年後に創立30周年を迎える歴史ある組織です。事務局は三鷹消防署警防課防災係で、現在4月からの新入団員を募集中です。
  訓練では、消防の仕事や防火防災に関する知識を学んだり、救命救急のためのロープを使った技術や初期消火技法などを体得したりしています。
  毎年1月の三鷹市消防団出初め式の際には、こうした消防技術の演技をしています。
  団員は、活動を通して命の大切さ、それを守ることの意義について学ぶとともに団体活動・奉仕活動で心身を鍛え、責任感を身に付けています。
  こうした活動が防火防災意識の普及啓発に大きな役割を果たしています。
  団長は前三鷹市消防団長の岡田源治さんで、指導者は消防署の皆さんや消防少年団OBを含むボランティアの皆さんです。
「自分たちの地域は自分たちで守る」という考え方のもと、熱心に活動している消防少年団の皆さんの笑顔はまさに輝いて、その姿には「りりしさ」さえ感じます。
  私はこのまっすぐな志を持った小学生団員の皆さんを心から応援したいと思います。
【写真キャプション】※PDFファイルをご覧下さい。


※詳細はPDFをご覧ください。


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