広報みたか2004年7月18日3面
■三鷹市自治体経営白書2004が完成しました
「三鷹市自治体経営白書2004」を発行しました。今回で、「自治体経営白書」の発行も3冊目(3年目)となります。
これまでも「自治体経営白書」では、成果だけでなく、未達成の課題や評価結果の思わしくなかった事業も明らかにしてきました。それは、行政が自己革新を進めるとともに、「いま三鷹に何が必要なのか、何を優先すべきなのか」を市民のみなさんと一緒に考えるためにも問題意識とその基礎となる情報を共有しなければならないと考えるからです。
今後も、みなさんのご意見を伺いながら「自治体経営白書」の充実を図り、「創造的な自治体経営」の確立を目指していきます。
自治体経営白書2004の構成と特徴
◆特別寄稿 三鷹市の自治体経営の分析
三鷹市の自治体経営の現状や課題について、有識者による客観的で専門的な分析・解説として、鍛冶智也 明治学院大学法学部教授による「自治体経営改革の視点〜測定・計画・管理の論点から」を掲載しています。
◆第I章 基本構想で定める「自治体経営戦略」
基本構想に定める自治体経営の基本的な考え方に立って施策を展開した事例として、平成15年度の取り組みとして「あすのまち・三鷹」プロジェクトなど、10事業について掲載しています(表1)。
◆第II章 第3次基本計画の達成状況
第3次基本計画の達成状況に関して、最重点・重点プロジェクト、基本計画を構成する全34施策の進捗状況とその成果について説明しています。また、基本計画に掲載する主要事業などの個別事業の取り組み状況と成果については、平成15年度の事業評価対象事業である119件の評価結果について、その概要を掲載しています。
基本計画では、34施策について「まちづくり指標」を設定し、各施策の目指す目標を可能な限り数値で示し、その達成状況を把握する取り組みを進めています。第II章では、このまちづくり指標の前期目標(平成16年)に対する平成15年度末時点の達成状況とその理由を、グラフを用いて分かりやすく説明するとともに、施策の成果や未達成の課題を明らかにすることにより施策の評価を行い、この評価をふまえた今後の展開も記しています。
なお、全まちづくり指標55本のうち、平成15年度の達成状況において平成16年度の前期目標を既に達成したものが8本あり、全体でも約70%の指標について成果が向上しています。基本計画は前期の目標期間の満了にともない本年度に改定を行いますが、このような達成状況をふまえてまちづくり指標の見直しを行い、中期目標と最終目標の設定・修正を行います。
また事業評価は、平成15年度は2年目の取り組みとなり、各課においても評価の作業の習熟や考え方の理解も進み、より客観的に、事業の進捗状況や成果を評価できるようになってきました。さらに、2次評価を行う事業評価審査会(企画部長・総務部長ほかで構成)においても、一層客観的で正確な評価を進めるために審査基準の見直しを行い、例えば「効率性・経済性」の評価項目においては、レベル1の「高」とするには、事業の結果として予算の執行残が生じただけでなく、コスト減を図った具体的な取り組みが示される必要があることとしました。同様に、「進捗状況」や「成果」の評価にあたっても、当初計画と執行結果との比較や、まちづくり指標の目標値と実績の数値等を精査することにより、より厳密で正確な評価を進めました。
つまり主管課による、より客観的な評価と、審査会における一層厳密な評価の推進を図った結果、平成14年度においてはレベル1に集中する傾向があった評価結果が、平成15年度においては、総合的にレベル1とレベル2のバランスがとれた結果となりました(表2)。
また、主管課の1次評価と事業評価審査会における2次評価の結果は、概ね一致したものになっていますが、今後の事業評価の推進にあたっても、主管課と審査会の評価基準に関する認識の共有化が図られるよう、一層取り組みを強化する必要があります。
また、全評価対象事業119件の評価表については、資料編に掲載し、個々の事業の取り組み状況や成果を明らかにしています。
◆第III章「各部の運営方針と目標」の達成状況
平成15年度から取り組みを始めた「各部の運営方針と目標」の達成状況を掲載しています。
「各部の運営方針と目標」は、<1>部の使命・目標に関する認識、<2>職員数、予算規模などの部の経営資源、<3>部の実施方針及び個別事業の目標などで構成されていますが、平成15年度の達成状況については、個別事業とその目標の実績について説明しています。
◆第IV章 行財政システム改革大綱・実施方策の達成状況
行財政システム改革大綱および同実施方策の平成15年度の取り組みについて説明しています。
また、実施方策掲載項目以外の取り組み成果や行財政システム改革の財源効果も掲載しています(行財政システム改革実施方策の達成状況は、表3のとおりです)。
◆第V章 三鷹市の財政状況
平成14年度までの決算データをもとに、三鷹市の歳入・歳出などに関する財政状況について説明するとともに、平成14年度の財務諸表としてバランスシート・行政コスト計算書を掲載しています(バランスシート〔普通会計・市全体・連結〕は、表4のとおりです)。
◆資料編
平成15年度の事業評価対象事業(全119事業)の評価表および平成14年度の財務諸表(詳細版)としてバランスシート(普通会計)、行政コスト計算書、市全体のバランスシートおよび連結バランスシートを掲載しています。
白書第I章に掲載している取り組み
・ 「あすのまち・三鷹」プロジェクトの推進
・市民協働センターの開設
・産業振興計画の策定
・四小コミュニティスクールの取り組み
・「各部の運営方針と目標」の策定
・市長表彰(ベストプラクティス表彰)の実施
・安全安心パトロールの実施
・「三鷹市人財育成基本方針」の策定
・情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の確立
・メールマガジンの発行とタウンミーティングの開催
重点管理事業 | 部内管理事業 | 総計 | |
企画部 | 11 | 6 | 17 |
総務部 | 3 | 9 | 12 |
市民部 | 1 | 6 | 7 |
生活環境部 | 9 | 13 | 22 |
健康福祉部 | 3 | 12 | 15 |
都市整備部 | 8 | 13 | 21 |
水道部 | 2 | 4 | 6 |
教育委員会 | 5 | 14 | 19 |
総計 | 42 | 77 | 119 |
評価レベル | 1 | 2 | 3 |
I進捗状況評価 | 62 | 39 | 18 |
II成果評価 | 67 | 41 | 11 |
III効率性・経済性評価 | 50 | 62 | 7 |
評価レベル | 1 | 2 | 3 |
I進捗状況評価 | 52 | 48 | 19 |
II成果評価 | 59 | 49 | 11 |
III効率性・経済性評価 | 42 | 70 | 7 |
事後評価項目と評価レベル
I進捗状況評価
<1>計画どおり
<計画以上進捗を含む>
<2>ほぼ計画どおり
<3>計画どおり進んでいない
II成果に対する評価
<1>大
<2>中
<3>小またはなし
III効率性・経済性に対する評価
<1>高
<2>中
<3>(3)低
行財政システム改革実施方策の達成状況 (PDFファイルをご参照下さい)
バランスシート(普通会計・市全体・連結)[平成14年度] (PDFファイルを参照下さい)
バランスシートの構造 (PDFファイルを参照下さい)
--- ご意見をお寄せください ---
自治体経営白書の全文は、資料編も含め、市のホームページでご覧になれます。また、自治体経営白書の冊子は、市政資料室、市政窓口、図書館、各コミュニティセンターでも閲覧できます(ご希望の方には、市政資料室や市政窓口で配布しています)。ご意見、ご感想などお寄せください。
特に、平成15年度の事業評価対象事業などについて、事業の取り組みや評価内容などに対して寄せられた市民のみなさんのご意見は担当課に送られ、平成16年度の事業執行や平成17年度の予算編成などにあたって参考とさせていただきますので、率直なご意見をお寄せください。
→企画経営室行政評価担当
〒181―8555三鷹市役所企画経営室
TEL内線2150
FAX48―1419
Eメール:kikaku@city.mitaka.lg.jp
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