緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2004年7月18日11面

■三鷹市立小・中一貫教育構想に関する基本方針(素案)

1 小・中一貫教育校の意義
 社会環境の急激な変化などによって、学校教育にも様々な課題が生じている。
 教育の分野においても地方分権化が進み、各自治体で様々な教育改革や学校改善の取組みが始まっている。そのような中で、子どもたちのつまずきを解消し、個性・能力を伸ばすためのよりよい教育を行っていくことが求められている。
 本市の小・中一貫教育校の構想は、これらのことを踏まえ、子どもたちが無理なく次のステップに移行できるように、義務教育9年間の中で小・中学校が連続して、継続的に個に対応できるような教育システムを構築していくものである。そして、既存の小・中学校を存続した形での「強固な連携」と「ゆるやかな一貫」を推進し、子どもたちの交流や教員の交流を行い、カリキュラムの一貫化を通して小・中学校間での接続を図り、保護者や地域の人々とともに、魅力ある教育を推進するものとする。

2 小・中一貫教育校の目標
 本市の小・中一貫教育校の目標は、豊かな心をもち、心身ともに健康で、たくましく生きる児童・生徒を育成するため、義務教育9年間の一貫したカリキュラム(指導計画)開発と小・中学校間における指導上の緊密な連携の推進による円滑な接続を図り、基礎学力の充実と個性・能力の伸長を図るものである。特に、基礎・基本の定着や自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」を培い、確かな学力の向上を図るとともに、豊かな人間性や社会性をはぐくみ、健全育成を一層充実することをめざすものである。

3 小・中一貫教育校の
  教育理念と特色
(1)教育理念
 小・中一貫教育校の教育理念は、9年間の一貫教育を通じて、基礎・基本の確実な定着によって基礎学力の充実を図り、生涯にわたって学び続けようとする意欲・態度を養うとともに、学校や地域社会が子どもたちを9年間通して見守ることにより、健全育成を推進していくことにある。
(2)特色
 小・中一貫教育校の特色は、義務教育9年間を通した一貫カリキュラム(指導計画)のもとに、小・中学校間の児童・生徒や教員の連携・交流に重点を置いた「強固な連携」を図ることにある。
 さらに、三鷹の特色を生かして、地域(三鷹)学習や小学校からの英語学習、IT学習を取り入れるとともに、小・中一貫教育校を支える三鷹らしい教育として「コミュニティスクール」と「ITスクール」を取り入れた学校づくりを行うものである。
 このように、小・中学校間の連携・交流を深める一方で、学習活動を充実する様々な取組みを集約し、地域と一体となった学校づくりを進めるものである。

4 小・中一貫教育校における学習活動の充実
 児童・生徒一人ひとりに基礎的・基本的な学力を定着させ、個性と能力を最大限に伸ばすため、次の学習活動を充実する。
(1)義務教育9年間の一貫したカリキュラム(指導計画)を編成する。この場合において、現行の学習指導要領の範囲内で、小学校と中学校とのカリキュラムの無理のない接続と各学年における学習内容の精選・重点化を図る。あわせて、少人数指導・習熟度別学習・選択学習の充実、授業時間数の弾力的運用などにより、学習活動の充実を図る。
 地域(三鷹)学習、英語学習、IT学習などにおいて、三鷹市の特色を生かした学習活動を推進する。
 障害のある児童・生徒への特別支援教育については、9年間の継続した教育課程や指導計画を踏まえ、「個別の指導計画」の作成をはじめ、校内体制の整備や特別支援教育コーディネーターの設置など、実施可能なものから取り組む。
(2)小・中一貫教育校全体の児童・生徒の交流活動を積極的に推進する。小学校と中学校との接続に関しては、児童・生徒は現在の学校に在籍しながら、小・中学校の教員が相互に連携して、学習指導、生活指導を行うとともに、6年生が中学校舎で学習することで一層効果が上がる内容について、中学校舎で学ぶ方法を検討する。
(3)これらの学習活動を充実するため、補助教員やALT(外国語指導助手)の採用のほか、教育ボランティアの一層の活用を図るなど、人的配置を含めた指導体制の充実と学習環境の整備を図る。

5 小・中一貫教育校を支える「コミュニティスクール」「ITスクール」
 小・中一貫教育校を支える三鷹らしい教育の基盤として、「コミュニティスクール」と「ITスクール」の仕組みづくりに取り組む。
(1)保護者や地域住民などが学校運営に参加し、地域ぐるみで子どもたちの教育を応援する「コミュニティスクール」を積極的に推進する。その中核となる「学校運営連絡会」の今後のあり方を検討する。また、その活動が安定的、継続的に行われるようにするために、学校と地域・関係諸団体との連携をコーディネート(調整)する組織づくりに取り組む。
(2)全国に先駆けて市内全小・中学校に整備を完了した地域イントラネット(地域内限定コンピュータ通信網)を活用して、学校と家庭・地域が情報を共有し、教育活動に生かす「ITスクール」を積極的に推進する。小・中一貫教育校では、共通のネットワークを構築するとともに、「ITスクール」としての機能を充実するために、地域イントラネットの運用を支える体制を整備する。また、教育用コンテンツ(教材)とこれを利用するプログラムを開発するため、専門的な能力を有した人材を確保する体制を整備する。

6 小・中一貫教育校に期待される効果と検討課題
(1)期待される効果
 小・中一貫教育校においては、その開設のねらいと同様に、次のような効果が期待される。
<1>小・中一貫教育校では、これまで6年間・3年間で途切れていた指導を、9年間で子どもたちを育てる指導に変えることで、子どもたちの確かな成長がより一層期待できるものとなる。
<2>異学年間や、小・中学校間での異年齢集団による活動、地域社会とのかかわりの中で行われる体験活動などを通して、豊かな人間性と社会性をはぐくむことが期待できる。
<3>これまでそれぞれの小学校・中学校単位で行われてきた学校と地域とのかかわりを維持しながらも、中学校区に拡大された中で、地域ぐるみで子どもたちの教育を応援することにより、それぞれの学校だけでは解決することが困難な課題も、お互いに協力し合いながら取り組んでいくことが期待できる。
(2)検討課題
 基本方針のもとに、具体的に検討すべき主な課題として、<1>一貫カリキュラムの編成、<2>学習指導方法の充実、<3>教員の指導体制の整備、<4>「コミュニティスクール」と「ITスクール」の仕組みづくりが考えられる。これらの課題については、基本方針の確定後に設置を予定している「開設準備検討委員会」において、具体的な検討を進めるものとする。

7 モデル校での実践と 全中学校区への拡大
(1)モデル校での実践
 十分な準備期間をとって小・中一貫教育校の開設を図る。平成16年度から17年度にかけて、義務教育9年間の一貫したカリキュラムの研究開発を行う。平成17年度においては、小・中学校の教員による学習指導面での連携や学校行事などを通して児童・生徒の交流活動などを実践する。
 平成18年度に、第二中学校区(第二小学校、井口小学校、第二中学校)をモデル校として、小・中一貫教育校を開設する。モデル校での3年間程度の実施期間において、段階的取組みを行い、小・中学校の接続のあり方や学習活動の充実を含め、毎年度実施目標と実施方法を定め、その成果と課題を検証しながら、着実な改善を積み重ねていくものとする。
 なお、モデル校での段階的取組みを進める中で、教育課程の一部において、現行の学習指導要領の基準によらない自由な編成などが必要となった場合には、これを可能とするため、国の構造改革特区制度を活用する。
(2)全中学校区への拡大
 モデル校での3年間程度の実践を検証した上で、全中学校区への拡大を図る。モデル校での実施期間中を含め、他の中学校区でも一貫カリキュラムの研究や小・中学校間の実践的な交流活動を進めることとする。これを推進するため、情報提供や研究会の設置、研修会の開催など、必要な取組みを行う。

8 今後の取組み
 この基本方針(素案)を「議論の出発点」として、保護者、市民などとの意見交換会やアンケート調査を実施するなど、十分に意見を反映して、基本方針を策定する。さらに、幅広い市民の参加を得て開設準備検討委員会を設置する。
 開設準備検討委員会は、学校関係者、PTA・保護者代表、同窓会代表、地域市民代表、公募市民、学識経験者などで構成し、基本方針に基づいて、開設準備にあたっての具体的な検討を行う。
 開設準備検討委員会での検討結果を踏まえて、実施案を作成する。

◆市民との意見交換会を開催
▽7月23日(金)午後7時から、教育センターで。


■教育委員会委員の就任

7月1日、教育委員会委員として新たに、磯谷文明(いそがえふみあき)さんが任命されました。任期は、前任者の残任期間の平成18年5月25日までです。
→総務課TEL内線3213


■サマーフェスティバル・イン・みたかvol.6

7月19日(祝)
18:00〜20:30
入場無料(雨天中止)
 ※ビール、ワイン、ジュース、各種軽食の出店があります。
出演/アクワバ(アフリカンパーカッション)、テッシン&サンロード・ホッパーズ、三鷹市吹奏楽団
 ジャズからポップスまで迫力満点の三鷹市吹奏楽団、アフリカの強烈な生命力を秘めたビートと踊りを展開するアクワバのほか、黒人音楽「ジャイブ」を基本に路上演奏を行う愉快な5人組テッシン&サンロード・ホッパーズが出演。


■チケットインフォメーション

三鷹市芸術文化振興財団(三鷹市芸術文化センター内)
TEL47―5122 http://mitaka.jpn.orgチケットのお求め方法
●電話予約
芸術文化センターTEL47―5122
●窓口販売 芸術文化センター/三鷹市美術ギャラリー/三鷹市公会堂
 ※美術ギャラリーは7/22(木)臨時休館日。
 ※学生券をお求めの方は当日学生証を拝見します。
●販売時間・休館日
10:00〜19:00 月曜休館。
 ※7月19日(祝)開館、20日(火)・21日(水)休館。
●プレイガイド
チケットぴあTEL0570―02―9999
★印の公演には託児サービスがあります。※料金500円、要予約、対象:1歳半から未就学児、定員10人

三鷹市芸術文化センター 星のホール
★真夏の花形落語特選!
8月7日(土)林家たい平・柳家喬太郎 二人会
8月8日(日)立川志らく・柳家花緑 二人会
全席指定 各回14:00開演
会員=2,700円、一般=3,000円、学生=2,000円
 落語界の4人の花形たちが日替わりで2人ずつ(1人で二席)、たっぷり噺を聴かせます。

三鷹市芸術文化センター 風のホール
★スーパー・チェロ・
 アンサンブル・トウキョウ
9月25日(土)18:30開演
18:30から、みたかジュニア・オーケストラ・チェロ・メンバー団員によるプレ・コンサート
19:00から、スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウによるコンサート
全席指定
会員=3,000円、一般=3,500円、学生=1,800円
出演/丸山泰雄、渡邉辰紀、菊地知也ほか
曲目/ピアソラ:リベルタンゴ ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番 G.ソリマ:チェロよ歌え!〜2つのチェロと弦楽のためのバラードほか
 「世界に通用するチェロ・アンサンブルを!」というコンセプトのもと、日本のトップ・チェロプレーヤーが集まって結成されたチェロ・アンサンブル。弦楽アンサンブルとは違った迫力と繊細さで12本のチェロが奏でる、クラシックからポップスまで躍動感あふれる多彩なサウンド。チェロの魅力が全開です。

三鷹市公会堂
★山下洋輔&林英哲 Duo
9月23日(祝)18:00開演
全席指定
会員=4,500円、一般=5,000円
出演/山下洋輔(ピアノ)、林英哲(和太鼓)
 鼓童の創設メンバーで、カーネギーホールでの演奏やベルリンフィルとの共演も果たした和太鼓のパイオニア、林英哲。一方フリースタイルジャズの第一人者として世界的に活躍している山下洋輔。異色の組み合わせという先入観を超え、感動に満ちた音楽空間をご堪能ください。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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