緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2004年3月7日1面

■平成16年度予算案 協働、感動、躍動、「輝くまち三鷹」の創造に向けて

 市の平成16年度予算案が2月26日から始まった市議会定例会で審議されています。
新年度予算は、一般会計の総額が593億8116万7千円、前年度比8・8%増となっています。この増は主に平成7年度および8年度に借り入れた住民税等減税補てん債の全額借り換え経費45億4000万円を重複計上したことによるもので、この特殊要因を除いた実質的な比較では、前年度比0・4%の増となり、過去10年間では昨年度に次ぐ小さな予算規模となっています。
各特別会計を合わせた予算総額は988億7649万6千円、前年度比3・9%増となりますが、前述した住民税等減税補てん債分を除くと、実質0・9%の減となっています。
平成16年度の市税収入は前年度比0・3%減を見込んでいますが、これは過去10年間で最も低い水準となります。引き続き厳しい財政状況ですが、山積する諸問題に適切に対応するために、「選択と集中」により施策の重点化を図り、限られた財源を重点的・効率的に配分することにより、積極的な事業展開を図っていきます。
清原慶子市長の施政方針と予算の概要を紹介します。
※前年度予算は当初予算が骨格予算のため、6月補正後の数値を使用しています。
↓財政課Tel.内線2124

市民との協働でプランづくりを行った「スーパーリニューアル」が始まる第一小学校。教室などの全面改修をはじめバリアフリー化、IT対応、冷暖房設備、地域防災拠点化など、3年をかけて新しい学校に生まれ変わります。

新年度の施政方針
三鷹市長 清原 慶子
昨年4月30日に三鷹市長に就任してから、約10カ月が過ぎました。市長が替わるということは自治体にとって大きな出来事ですが、それにもかかわらずこれまで「着実な一歩」を踏み出すことができたのは、ひとえに市民の皆さんのご支援、議会の皆さんのご理解、そして職員の協力によるものです。心より感謝申し上げます。
さて、昨年はイラク戦争などの大きな事件が相次いで起こり、テロと復興の狭間で、21世紀こそ「平和の世紀に」という人々の願いは叶えられませんでした。国内でも、社会経済の状況は、長い景気の低迷からようやく一筋の光明が見え始めたとはいえ、未だ安定した景気回復の実感を多くの人々が感じ取るまでには至っていません。また、昨秋には市内での凶悪事件の発生もあり、市民生活には不安感が広がりました。昨年は、そのような意味で、国内外あらゆる面で、「安全に安心して暮らせること」の重要性と、「地域社会における連携や協力」の重要性について深く考えさせられた年と言えると思います。
平成16年度は、私が市長就任後、初の本格予算によって施策を行う年となりますが、私は、本市の基本構想が謳う「平和の希求、人権の尊重、自治の実現」という基本理念の大切さ、そしてその基本理念の基礎の上に、初めて「高環境・高福祉のまちづくり」が花開くということの意義をあらためて痛感しています。
そこで、私は平成16年度予算を編成するにあたり、新しい世紀にふさわしい「未来志向の改革」を「3つの改革の柱」として示す一方、安心して自立して暮らせるための支援施策の充実を図るために、基本計画の4つの最重点プロジェクトに、「安全と安心のまちづくり」と「地域ケアの推進」を加えた「6つの重点課題」を中心に、施策の重点化を図ることといたしました。
まず前者の「3つの改革の柱」ですが、これは、具体的には、第3次基本計画の改定、「行財政改革アクションプラン2010」の策定、そして自治基本条例(仮称)の制定という、三鷹市が「未来志向の改革」を進めるために必要な3つの重要な施策の柱を指しています。
基本計画の改定や行財政改革では、時代を先取りする新しい課題や、現在、目の前で新しく生起している課題に迅速に対応するために、自治体経営のビジョンの見直しを進めるとともに、それに伴う施策、事業、組織等の見直しを行います。特に財政フレームの修正を行う中で、限られた財源等のさらなる重点化を図るため、「選択と集中」を徹底いたします。また、自治基本条例(仮称)の制定では、何よりも地方分権、地域主権の時代にふさわしい三鷹市の「新しい自治のかたち」とその「仕組み」を提起したいと考えています。この相互に関連する「3つの改革の柱」については、今後、市民参加、学識参加、職員参加を積極的に行うとともに、議会の皆さんのご理解を十分に得ながら進めていきたいと考えています。
次に「6つの重点課題」ですが、これは、先に述べたように基本計画の4つの最重点プロジェクトである「バリアフリーのまちづくり」、「子ども・子育て支援」、「協働のまちづくり」、「ITの活用」に、新たに「安全と安心のまちづくり」と「地域ケアの推進」の2つを加え、平成16年度予算における「6つの重点課題」とするものです。基本計画に掲げられた最重点・重点プロジェクトは、いずれも重要なものばかりですが、この厳しい社会経済状況の中で、市民生活の安定を図るためには、「安全と安心」の施策の展開と、地域における自立した生活を支援する「地域ケア」の体制づくりに取り組むことは、最も優先されるべきものだと考えています。
そして、何よりも重要なのは、「6つの重点課題」は、どの課題も協働によって進められるということです。協働とは、市民、事業者、関係団体、行政など、立場の違う主体が、自治に関わる地域の目標を共有し、それぞれの役割分担を明確にし、相互協力をしながら、その実現のために共に汗をかき、さらには評価や改善も共に行っていくことだと私は考えています。この過程は、文字どおり「言うは易く、行うは難し」の道です。全てが、原則どおり、しかも同じ過程を経て進むものでもありません。その過程は、試行錯誤、悪戦苦闘の道であり、しばしば痛みや限界を共有することもあります。しかし、協働の過程の共有を通して、市民の皆さんが地域の主人公として、自己実現による真の意味での「心の豊かさ」を実感でき、「三鷹に住んで本当に良かった」と心から感じることができるのだと私は確信しています。
平成16年度も、謙虚に、誠実に皆さんのご意見に耳を傾け、「未来志向の改革」を一層進めることにより、地域の諸課題の解決を図るために、協働、感動、躍動が息づく「輝くまち三鷹」の創造に向けた「次なる一歩」への挑戦をしたいと考えます。


※詳細はPDFをご覧ください。


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