緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2004年1月18日2面

防災特集 見直そう防災対策

 近年、日本国内で大きな地震が多発しています。昨年中だけでも宮城県沖地震をはじめ、宮城県北部地震、十勝沖地震などが起こっています。今や地震は「忘れたころにやってくる」ものではなく、いつわたしたちの身の回りで起こっても不思議ではないものです。
現に三鷹市を含む南関東地域では直下地震が発生の切迫性が指摘されています。しかしながら、いつ起きるにしても、わたしたちはあらかじめ地震に備え、かけがえのないわが身と家族の生命を守らなければなりません。
「大地震発生!」、そのときあなたはどのような行動をとりますか? あなたの家庭、職場などで地震が発生したときのことを想像してみてください。
1月17日は「阪神・淡路大震災」の起こった日です。このときの教訓や震災の恐ろしさを忘れないために「防災とボランティアの日」(1月17日)と「防災とボランティア週間」(1月15日〜21日)が定められています。この機会に、突然襲いかかる地震に立ち向かい、わが身と家族の命を守ることができるように、今一度、防災対策を見直してみてください。大地震が起こってからでは遅いのです。
↓防災課Tel.内線2283

地震列島
日本はよく「地震列島」であるといわれます。
事実非常に多くの地震が発生しており、人が感じる地震だけでも全国で年平均約1千300回程度あります。また、過去には甚大な被害をもたらす大地震にたびたび見舞われるなど、世界的にみても地震発生割合が非常に高い国なのです。
地震に見舞われる運命
三鷹市を含む南関東地域では、相模湾を震源とする巨大地震がおおよそ200年から220年周期で起こるといわれています。最近では、1703年の元禄地震、1923年の関東大震災がその例です。
元禄地震後、最初の70年ほどは静穏な状態でしたが、その後は、天明小田原地震や安政江戸地震をはじめとする大きな直下地震が発生し、そして1923年に14万人以上の死者行方不明者を発生させた関東大震災が起こっています。
地震は繰り返し発生しているのです。
沈黙が意味するものは!?
このところ、日本国内では、大きな地震が多発していますが、南関東地域では、1923年の関東大震災以降80年間、大きな地震には見舞われていません。
しかし、これは80年もの期間、地震を発生させるエネルギーを蓄積してきたことを意味することから、国の中央防災会議でも「南関東地域直下の地震の発生は、ある程度の切迫性を有している」と指摘しているのです。
つまり、今後たとえ平穏に過すことができたとしても、一方では大地震発生のカウントダウンがすでに始まっていることを忘れてはいけないのです。
地震はある日突然!
直下地震がいつ、どこで、どのくらいの規模で発生するのか、現在のところ予知することはほとんどできません。そのため、ある日突然襲ってくることになるのです。
また、この地震により想定される被害は甚大なものです。平成9年に東京都が公表した「東京における直下地震の被害想定に関する調査報告」によると三鷹市の被害が最も大きくなると予想される区部直下を震源とする地震の場合、三鷹市内の約9割の区域が震度6弱を記録し、被害はおおよそ右表のように想定されています。
魔の10秒間!!
今から9年前、阪神・淡路大震災が早朝に都市を急襲しました。この大地震の最も衝撃的な面は、たった10秒程度の強烈な揺れによって近代的な都市が壊滅的な被害を被り、多くの家屋が全半壊し、その家屋・家具の下敷きになっておびただしい圧死者がでたことです。
人が立っていられない程の激しい揺れの10秒間にあなたは、どう行動しますか?
激震の中、机にしがみつくことしかできない店員、ただしゃがみ込むだけの歩行者、これは阪神・淡路大震災時にあったことです。
激しい揺れの最中には、ほとんど何もできないのが現実です。
自分の命は自分で守る!!
わたしたちは大地震の発生を止めることはできませんが、事前の心構え、備えをすることはできます。
地震対策というと、飲料水の確保やラジオ、懐中電灯などの備えをすぐに連想しがちです。確かに備蓄品を揃えておくことは重要です。しかし、最も大切なことは、まず発生直後に命を落とさないで生き延びなければ何もならないということです。
しかしながら、地震発生時は、行政の力はもちろん、となり近所の助けを求めることもできません。ですから、「自分の命とからだは自分で守る」ことが何よりも重要なのです。
あなたがもしケガなどをすれば、周囲の人の救出救助を行うどころか、多くの人の手によって救出してもらわなければならなくなるのです。
まずは家内安全
特に住まいの中では、最も危険なのが家具の転倒、電化製品など重量物の落下、ガラスの飛散です。大地震が必ずくるというしっかりとした心構えのもとに次のようなこと確認してください。
□ 背の高い家具、冷蔵庫には転倒防止対策をする。
□ 棚には、軽いものを上段に、重いものは下段に置くようにする。
□ 食器棚などのガラス戸には飛散防止フィルムを貼る。
□ 寝室には、倒れやすい家具を置かない。
□ 寝室には厚手のカーテンをつけ、就寝時には閉めるようにする(ガラス飛散防止)。
◇     ◇
ふだんのちょっとした心掛けが、大地震発生時にみなさんや家族の生命を守ることになるのです。
今からでも間に合います。地震への備えを見直してください。

地域団結で災害に備える「自主防災組織」
過去の大地震の教訓として、明らかになったことがあります。それは、同時多発的な火災の発生などの地震被害が大きければ大きいほど、行政機関の活動には限界があること、そして初期段階での市民自らの初期消火活動や、救出救護活動などの防災活動が、非常に大きな意味を持つことです。
三鷹市では、コミュニテ
ィセンターを中心とした地域住民のみなさんによって7つの自主防災組織(別表)が結成されています。各自主防災組織は「自分たちのまちは自分たちで守る」を合言葉にそれぞれ防災事業を推進し、市民が安心して住めるまちづくりを目指しています。
この自主防災組織の主な活動内容は、三鷹市総合防災訓練をはじめ、救急救命訓練、可搬式ポンプ運用訓練、立川防災館などを利用した防災体験研修など、防災行動力の向上を図るものです。
いざというときのために、みなさんが住んでいる地域の自主防災組織に積極的に参加し、防災の知識や技術を身につけましょう。
一人ひとりが身につけた知識、技術が被害を最小限にする大きな力になります。
地域の防災訓練の日程や自主防災組織の活動内容については、各地区のコミュニティセンター内にある自主防災組織の事務局にお問い合わせください。

〜防災ひとくちメモ〜
忘れて171(イナイ)!? 災害用伝言ダイヤル「171」
災害時、家族が離れ離れになってしまったら、「災害用伝言ダイヤル」が役立ちます。
地震など大災害発生時は、安否確認、見舞、問い合わせなどの電話が爆発的に増加し、電話がつながり難い状況(電話ふくそう)が1日〜数日間続きます。阪神・淡路大震災では、電話ふくそうが5日間続きました。
「災害用伝言ダイヤル」は、大規模な災害が発生した際に、被災地域内やそのほかの地域の方々との「声の伝言板」の役割を果たすシステムです(災害時のみNTTが提供)。
171番にダイヤルすると、ガイダンスにそって伝言の録音・再生ができます。万が一に備えて、家族全員で右の使用方法を覚えておきましょう。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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