緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2003年1月1日5面

■先進の情報コミュニケーション技術が実現する新しい教育

■未来型の学校を先取りした教育ネットワーク

 三鷹市の学校では、平成8年から9年(1996〜1997年)という早期に、全国で初めて全小中学校と教育センターがインターネットに接続し、「三鷹市教育ネットワーク」の実証実験を開始しました。
ネットワークにはケーブルテレビの高速大容量のケーブル網が使われ、双方向遠隔教育、不登校対策システム、全校のホームページ開設、国内外の学校との交流、学校図書館のモデル事業、教材のデータベース化など、さまざまな取り組みが行われました。
こうした実績から、平成11年9月に始まった文部科学省・総務省共同事業の「学校インターネット」プロジェクトでは、全国中央ネットワークセンター、コンテンツセンター、地域ネットワークセンターが三鷹市教育センター内に置かれることになりました。このプロジェクトは、モバイル端末を使った授業、無線LANの利用、教育素材のデータベース構築など、ネットワークを活用した教育方法に関する先導的な研究開発を行うもので、現在、全国の小中学校3,000校以上が参加しています。

■地域ぐるみの教育活動を創る
学校・家庭・地域連携イントラネット

 昨年4月から、学習指導要領が改訂され、小中学校では毎週土曜日を休みとする「完全学校週5日制」が実施されました。新しい学習指導要領で重視されている体験的な学習や問題解決的な学習、地域の資源を生かした特色ある活動などの新しいタイプの教育には、家庭や地域の人々による支援が欠かせません。
これを、高度なセキュリティを備えたブロードバンドのネットワークによって実現するのが、「三鷹市学校・家庭・地域連携イントラネット」のプロジェクトです。
平成13年4月から9月にかけて市内の一小・三小・四小・東台小の4小学校がパイロットプロジェクトを実施したのを皮切りに、昨年は二小・井口小・二中がイントラネットの構築を行い、今後は全校に取り組みが広がる予定です。
イントラネットでは、さまざまな分野の専門家や地域協力者(メンター)が教師と共同でネット上での学習活動に参加したり、学校や家庭で使えて学習履歴の残るドリルコンテンツによって教師が子どもたちの理解度を把握したりできるほか、学校からの映像配信によって保護者が家庭にいながら行事や授業を参観するなどの取り組みも行われています。

■「あすのまち・三鷹」で学校はこうなる
e!スクールの実証実験

 これらの取り組みの延長として今年は、三小・四中地域に1平方キロメートルの無線LANエリアを設けて新たな実験に取り組みます。この試みは、国が行うe―JAPAN重点計画の一つとして実施されるもので、三小では300台のノートパソコンが配布され4・5・6年生を中心に1人1台体制を実現。一方、四中では200台のノートパソコンが1年生全員に卒業まで貸し出され、本人専用のパソコンとして活用されます。イントラネットのときには学校での活動に制限されていたことも、こうした無線LANネットワークの利用により、これまでにない広がりが期待できます。無限の可能性を秘めた情報コミュニケーション技術による最先端の教育がこの三鷹で実験され、日本全国に広がっていくことになります。


■出前授業「天文ライブショー」

学区内に国立天文台がある大沢台小は宇宙に最も近い小学校。その学校図書館で、昨年11月18日、科学機関と連携した天文授業が行われました。
講師は理化学研究所の理学博士・戎崎(えびすざき)俊一さん。子どもたちは、最新のコンピュータ映像を交えた太陽系の姿や星の誕生の説明に熱中、小惑星には、「三鷹」という名前のものや戎崎博士が発見して自分の名前を付けたものがあると知ってびっくりしていました。
その後、「宇宙はなぜ暗いの」「宇宙のはてはどうなっているの」といった質問に丁寧に答えてもらい、最後はアメリカ・ヤークス天文台からの月の生中継映像をインターネット経由で観測しました。
この日、最先端の研究成果に見入っていた児童の中から、自分の名前を小惑星に付ける科学者が誕生するかもしれません。


■プロのミュージシャンに曲作りのコツを教わる

「かえるのうた」を、自分なりのイメージで編曲してみようという音楽の授業。第一小学校5年生の子どもたちは、パソコンの音楽用ソフトを使ってさまざまな音色やリズムの曲づくりに取り組みました。出来上がった曲は、ゲストティーチャーの成田忍さんにメールで送り、見てもらいます。一小に通うお子さんの保護者でもある成田さんは、プロのミュージシャン。昨年11月25日の授業にはネット上で参加して、子どもたちの作品一つ一つに「ここのラの音は、ドに変えてみたらどうだろう」「伴奏のティンパニーの音は鋭い感じで合わない」など、分かりやすく具体的なアドバイスをしてくれました。子どもたちも鵜呑みにせず、自分たちなりにもう1度考えて曲を完成させていきます。
「やっぱ、コンピュータの音より生の音の方がいいよね」「そうだけど、コンピュータだといろんなことが試せるし、すぐ直せるから便利だよ」という声も聞かれました。


■ドリルコンテンツによる一人ひとりに合った学習

市内の小中学校では、ネット上のドリルを子どもたちが使っています。科目は国語・算数・理科・社会の4教科(中学では英語も)。プレテストの結果から自分の習熟度や課題を把握し、レベルに合せて学習を進めています。学習の進み具合や間違えやすいところなどの学習履歴が蓄積されるので、それを参照することによって教師が子どもたち一人ひとりに合わせた適切な指導をしやすくなりました。学校イントラネットが導入されている学校では、保護者も子どもの学習履歴を確認できるので、学校と連携して学習を支援することができます。一小では1学期後半から、1〜6年生の全クラスで週1時間程度ドリルコンテンツを利用するようになりました。学校イントラネットに参加している家庭では自宅でも見られるほか、学校図書館のパソコンを放課後保護者に開放しています。


※詳細はPDFをご覧ください。


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