広報みたか2003年1月1日4面
■今 学校で「学校インターネットと学校図書館」
知りたい! 面白い!――そんな、子どもたちみんなが持っている気持ちを、もっともっと大きく育てたい。三鷹市の学校図書館整備と学校教育へのIT活用は、21世紀を生きる子どもたちが、急激に変化する社会の動きに対応し、自らの力でたくましく生きていけるようにという願いから始まりました。学校生活の日常の中にある未知の世界へのたくさんの扉を、瞳を輝かせて開けていく子どもたちの様子を紹介します。
■子どもが自ら学び、考える学習情報センター
子どもが自ら学び、考える力を育てる「学習情報センター」
すべての市立小・中学校で新しい学校図書館の整備が完了
市が平成7年度から整備を始めた学校図書館が、今年度末に市立の小・中学校(小学校15校・中学校7校)全校で整備を完了します。
新しい学校図書館は、(1)メディアの多様化や生活スタイルの変化によって読書離れが進む児童・生徒が読書に親しむための「読書センター」であると同時に、(2)子どもたちが自ら課題に取り組み、学び続ける意欲や能力を育てる「学習情報センター」としての機能をもつ施設を目標としています。快適な空間に豊富な蔵書、インターネットや学校間・市立図書館を含めた蔵書検索システムを完備。そして最大の特長は、すべての学校に子どもの読書・学習活動をサポートする専任の司書がいることです。
◇市の学校図書館整備の取り組み
●平成7年度 モデル校として一小・一中を整備。学校図書館調査研究(8年度まで)。
●平成9年度 四小で整備。
●平成10年度 五小・四中・羽沢小・三中で整備。
●平成11年度 中原小・北野小で整備。
●平成12年度 三小・東台小・二中・六中で整備。
●平成13年度 大沢台小・南浦小・井口小・高山小で整備。
●平成14年度 二小・六小・七小・五中・七中で整備。全校で整備完了。
■読書に調べ学習に最適のわくわく空間
▲授業・調べ学習に積極的活用
インターネットも導入され、さまざまな調べ学習に対応できます。各教科や総合的な学習の時間など、授業での学校図書館の活用も進んでいます。司書は、教師と連携してティームティーチングを行ったり、子どもの調べ学習を支援するなどの重要な役割を担っています。
▼快適な空間
教室2〜3室分のスペースを開放感のある居心地のよい空間になるように改修し、木製の書架や机・いす、空調設備、カーペット敷きの床(小学校)などを整え、子どもたちがくつろいで読書できるようさまざまな工夫をしています。
▼蔵書の充実
蔵書は大幅に拡充し、現在、小学校15校で約135,000冊、中学校7校で約70,000冊。今年度の整備完了で、新たに全体で約13,000冊増える予定です。なお、各図書館にはインターネットに接続したコンピュータが整備され、蔵書もコンピュータで管理されています。
■司書の先生が本のことを教えてくれる
▼専任の司書
司書は、子どもと本、教師と本をつなぐ重要なパイプ役。図書の選定・貸し出し・整理のほか、児童・生徒の読書や学習活動へのアドバイス、学習情報の収集・提供、教師と連携した授業へのサポートなどを行います。
■ネットワークの構築
学校図書館の蔵書情報は市の教育センターでデータベースを一括管理し、学校間で情報を共有できるシステムになっています。探している本が自分の学校になくても他校にあれば、その学校から借りることもできます。なお、市立図書館の蔵書情報や貸出情報なども学校図書館から検索できます。
■市立図書館との連携
市立図書館は学校図書館に、蔵書の「団体貸出」などの協力をしています。今後は、個人利用者が学校図書館で市立図書館の蔵書を借りられるシステムづくりなどに取り組んでいきます。
■土曜日の地域開放
昨年4月から学校週5日制に対応して、土曜日に児童・生徒をはじめ地域のみなさんにも学校図書館を気軽に利用していただき、学校が地域の生涯学習の拠点となることをめざす取り組みを始めています。
◆利用対象
各学校の児童・生徒・保護者など
◆開放日時
毎週土曜日の午前9時〜正午(祝日・長期休業中などは除く)
※1月は11日から実施。
◆開放内容
図書の閲覧・貸出、所蔵資料の検索、読書相談など。
◆現在実施している学校
三小・大沢台小・高山小・南浦小・中原小・井口小・東台小・二中・三中・四中・六中(平成15年度中にすべての学校で実施予定)。
※各学校で利用方法・内容などが異なります。
■学校図書館整備完了記念イベント
「新しい学校図書館」と、それを活用した各校の取り組みなどを保護者や市民のみなさんにご紹介します。
▽2月7日(金)午後1時45分から、高山小学校で。
▼くわしくは2月2日(日)発行の「広報みたか」でお知らせします。
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