緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。
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広報みたか2003年1月1日3面

■ほたるの里・三鷹村と丸池わくわく村

 地域の人と自然といっしょに!

地域の自然を守り育てている東西二つの市民団体では、地域の小学校の総合的な学習の時間などに協力しています。
「子どもたちに、昔のようにホタルを見せてあげたい」という地元の住民の方が中心になり設立された「ほたるの里・三鷹村」。
その管理する市内で唯一残る水田の田植え、稲刈り、収穫祭には多くの子どもたちが参加しています。昨年6月には、総合的な学習の時間で大沢台小・羽沢小の5年生が田植え体験を行いました。そのあとも、地域の子どもや学校の先生たちは自主的に参加して稲の生育を見守り、秋の稲刈りではたくさんのお米が取れました。それぞれの学校では、このもち米を使っておもちつきが行われます。
平成12年4月、約30年ぶりに復活した丸池。みんなでつくった公園を大切にしたい、
そんな思いから誕生した「丸池の里わくわく村」は、丸池の豊かな生き物や植物を通して、近くの中原小と東台小の子どもたちが自然を体験するお手伝いをしています。
総合的な学習の時間を利用して丸池に来る中原小・東台小3年生のガイド役になったり、また時には学校に出向いたりしています。昨年6月には中原小の学校図書館で、地域の歴史や昔の丸池や仙川のこと、水草や昆虫、魚などについて話をしました。また、 主催する「まるいけツアー」や「丸池わくわくまつり」は、地域の子どもたちだけではなく学校の先生たちも自主的に参加するなど、すっかり地域の行事として定着しています。
「子どもたちが楽しめる場所をつくること、それが丸池の里をとりまく地域の考えであり、ここがこれからも子どもたちのよい遊び場で、自然観察の場であって欲しい」と、地域の自然とこれを大切にする丸池の里のみなさんも子どもたちをあたたかい目でみまもっています。


■おはなし「わたげの会」

  豊かな想像の世界を届けに
 あかりを消して、1本のろうそくに火がともると「おはなし」の世界が始まります。昔話や創作話、楽しい話、悲しい話、奇想天外な話に、子どもたちはシーンと息を詰めたり笑いころげたり、ときには涙したり…。耳から入る言葉だけを頼りに、自由に想像の世界を生み出せるおはなしには、絵本とは違った面白みがあります。
「わたげの会」は、子どもたちにこんなおはなしの楽しさを届けるために、93年4月に発足したグループです。はじめは地域・家庭文庫や図書館、児童館などで「おはなし会」を開いていましたが、保護者やPTA、学校の先生などから「ぜひうちの学校にも来てください」と頼まれるようになり、市内の小・中学校を訪れるようになりました。
低学年まではパネルシアターや手遊び、絵本も織り交ぜ、高学年や中学生には20分ぐらいの長いおはなしを中心に。現在では、年2回の読書週間に決まって授業中に訪問する学校や、定期的に依頼を受ける「おなじみ」の学校が何校もできました。
新しく整備された学校図書館で会員が定期的に活動している学校もあります。「おはなしは子どもと本を結ぶひとつの手掛かりになります。だから、学校図書館でおはなし会ができるのはとても幸せ」と語るのは、四小で毎月1回放課後に、おはなし会を10年近く続ける池山宰子さん。「4月には途中で飽きて最後まで聞けなかった子が、3月には長いおはなしに身を乗り出してくれているのに気が付いたりすると嬉しいですね」とも。このほか、三小などでは土曜日の学校図書館の地域開放日に、保護者の方と会員が司書と協力しておはなし会を開いています。
同会では、訪問する学校で以前にした話と重複しないように昨年度から、それまでのおはなし会のプログラムと、だれがどんな話ができるかなどについての情報をパソコンでデータベース化するなどの工夫もしています。発足当時10人ほどだった会員は、現在は30代から60代のベテランの方まで、30人余り。年々、さまざまな団体からのおはなしの依頼が増えています。
◇「わたげの会」では、学級活動、子ども会や学童保育などに、年齢に合ったプログラムを組んでうかがいます。また、毎月第1・3火曜日午前10時〜正午に西部図書館で勉強会をしていますので、興味のある方はどうぞ。
浄弘(じょうぐ)宅Tel.47―9724へ。


■三鷹の学校図書館を考える会

 学校図書館実現のかげに市民運動の力

三鷹市立の小・中学校全校で今年度、司書が配置された学校図書館の整備が完了します(4面参照)。「三鷹の学校図書館を考える会」(会員100人)は、市が平成7年に整備に着手する以前から学校図書館改善のための運動を続けてきた市民団体。「地域・家庭文庫」の連合組織「三鷹市文庫連絡会」が母体で、平成2年に全小学校にアンケート調査を行い、「先生がクラスをもちながら図書館を運営するのは困難なため、図書館が十分活用されていない」などの実態を調べたり、平成5年には学校図書館に司書を配置する署名活動を行い、市議会に請願を提出しました。
近年では他市の講演会やシンポジウムに出席するなど活動の輪を広げる一方、昨年11月30日・12月1日には、三鷹の学校図書館の整備完了を記念して、文庫連絡会と共催で「読書応援団養成講座〜本で遊ぶ 本を遊ぶ」を開催(写真)。市内外から文庫活動をしている方や児童・生徒の保護者、図書館職員などたくさんの人が集まりました。同会事務局の高橋由紀子さんは、「おはなしや読み聞かせなどのボランティアグループとも連携して、今後も新しい学校図書館が活用されるために積極的に関わっていきたい」と笑顔で語ります。


■二小・Mジョイ吹奏楽団

 「運営はお母さん」
子どもと保護者・学校・地域でつくる
二小・Mジョイ吹奏楽団

 Mジョイ吹奏楽団(三鷹市立第二小学校吹奏楽団)は昨年4月、それまでの学校の吹奏楽クラブから、保護者の会が中心となって運営する課外クラブの「吹奏楽団」に生まれ変わりました。完全週5日制や新学習指導要領の導入でクラブ活動の時間が減少したため、学校のクラブ活動としての存続が困難になったためです。学校や地域の行事での演奏、市民文化祭や都内の小学校の大会への出場といったこれまでの活動を続けていくために、学校の課程から独立することになりました。
昨年までとの大きな違いは、運営の中心が学校から保護者に移った点です。先生の指導と練習場所は変わりませんが、週2回放課後と月2回土曜日の練習には当番のお母さんが世話人として付き添うほか、お楽しみ会の開催や、入団案内のパンフレット作成なども行います。演奏会当日の楽器の運搬などではお父さんたちが大活躍します。
「こんな形で子どもの活動に深く関わることになるとは思ってもいませんでした。手探りの運営ですが、たくさんのボランティアのみなさんに助けられています」と、保護者の会会長の吉田修子さん。
練習には毎回3〜4人の指導ボランティアが来ています。柳谷周士さん(トランペット)、金子愛さん(クラリネット)、瀬川かおりさん(フルート)は三鷹市吹奏楽団のメンバーで、四小・七小・南浦小・東台小にも通っています。国際基督教大学2年の大嶋創さん(フルート)は、二小の「教育ボランティア」募集に応募したことがきっかけで参加しました。このほか保護者など10数人にのぼる指導ボランティアは、演奏会本番にも来て子どもたちを励ましてくれるお兄さん、お姉さんのような存在です
指導者の横江絹子先生、濱野美保子先生は、「ここでは指導しているというより、子どもと保護者、ボランティアのみなさんと協働で楽団と音楽を作っている感じです」と笑顔で話します。
こうした大人たちに支えられた4〜6年生・35人の楽団員は、6年生を中心によくまとまり、練習も本番も大好き。舞台での経験を通して、自信や度胸も身に付いてきているようです。
同団の当面の目標は、1月18日(土)の「ニューイヤーコンサート」。司会の手配から、会場準備、照明、宣伝まですべてが手作りの企画です。「子どもの楽しそうでひたむきな様子を見ていて、わたしたちもやりたくなった」というお母さんたちも、今回はハンドベルで出演します。
「吹奏楽団の活動を地域のみなさんにも知ってほしい。これからも、多くの子どもたちが気軽に音楽の世界と出会い、楽しさを知ることができる場として活動を広げていきたい」。保護者の会のみなさんの夢は膨らみます。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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