緑と水の公園都市 三鷹市
このページは広報みたかのバックナンバーです。
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広報みたか2002年8月4日11面

■縄文後期の土偶が出土

井の頭二丁目で今年4〜6月に行われた住宅建設に伴う発掘調査で、縄文時代後期(約3千年前)のものと思われる土偶(写真)が出土しました。
高さ約9センチメートル、横幅約8センチメートル。頭の一部や下半身などが欠けているもののデフォルメされた顔がはっきり残っており、吊り上った眉と高い鼻がつながり、目と口を大きく開いたその顔は怒っているようにも見えて愛嬌も感じさせます。時期を特定できる土器などが一緒に出土していないため正確な年代は不明ですが、顔などの特徴から縄文時代後期中葉ごろのものと考えられます。この時期の土偶の出土は都内でも珍しく、顔の豊かな表情がきれいな形で残っているのもたいへん貴重です。
土偶が出た神田川沿いの一帯は丸山A遺跡と呼ばれ、旧石器時代〜縄文時代後期の遺物・遺構が多数発見されていますが、特に縄文時代後期には都内でも最大級の集落があったと推定されています。今回の土偶は縄文人が祭祀のために穴を掘って火を焚いたとみられる焼土遺構の上から出てきました。宅地化されたこの地域では、これまで断片的な調査しか行われてきませんでしたが、周辺にはまだまだ多くの遺物・遺構が眠っているものと考えられます。
なお、この土偶は三鷹市遺跡調査会事務所展示室で直接ご覧になれます。
同調査会Tel.48―9454

土偶の出土状態 丸山A遺跡出土

当会事務所の常設展示

■遺跡調査会展示室

 昭和53年、市の外郭団体として発足した三鷹市遺跡調査会では、市内全域の埋蔵文化財の発掘調査・研究、保存を通して三鷹の歴史復元を担っています。新川三丁目の事務所には約20万点の遺物が収蔵・保管され、発掘調査による出土品をはじめ、写真・図面・コンピュータによるデータなどの整理作業が行われています。
常時公開の展示室では、このたび井の頭二丁目で出土した土偶や平成10年に東京都の指定を受けた大沢・出山遺跡発見の注口土器をはじめ、市内から出土した貴重な遺物の一部を公開するほか、三鷹で典型的な横穴墓の実物大レプリカ(一部)やビデオコーナーもあります。
◆所在地
新川3―7―9
◆開館時間
午前9時30分〜午後4時
◆休館日
土・日曜日、祝日、年末年始
▼見学は事前に同調査会事務所Tel.48―9454へ申し込む。無料。


■みたかブルーコーラスが難病支援コンサートに出演

視力が低下し、暗い所で見えにくく視野が狭まり、徐々に進行する難病「網膜色素変性症」。7月20日に第一生命ホール(中央区)で行われた、この病気をもつ日本網膜色素変性症協会(JRPS)会員有志が企画したコンサートに、みたかブルーコーラスのみなさんがボランティア出演しました。
このコンサートは、今年の「国際網膜世界会議」が千葉・幕張で開催されることをきっかけに、JRPS会員から「社会的弱者というレッテルのもとで引きこもりがちな私たちも、社会との連帯の中で活動していることを見てもらえたら」との声があがり企画されたもの。JRPS会員でみたかブルーコーラスに所属して20年、同団ソプラノのパートマネージャー・野中文子さんにも協力の依頼があり、団を挙げて参加協力することになりました。
プログラムは、会員による金子みすゞの詩の朗読、童話「葉っぱのフレディ」の語りとオリジナルバイオリン曲の共演に、ICU OGC合唱団の黒人霊歌、ブルーコーラスによる叙情小品集「月の角笛」(指揮・齋藤純一郎さん、ピアノ・渡辺純子さん)。それぞれの心のこもったメッセージに700人の会場はあたたかい感動に包まれました。フィナーレは出演者全員が舞台に上がり、観客と一緒に「ふるさと」を合唱。そのまま感謝を込めてステージから観客を見送りました。
合唱の練習と平行で、コンサート実行委員として新聞社などに働きかけたり、プログラムの広告とりなどに精力的に働いた野中さんと、それを支え、一緒にステージに立ったブルーコーラスのメンバーの絆も、これをきっかけにより深まった様子です。当日の会場には盲導犬を伴った目の不自由な方も多く訪れ、健常者に向けた視覚障害体験コーナーも設けられており、団員からは「視覚障害者の理解へのきっかけになり、いろいろ考えさせられた」「ふだんからボランティアに参加したい気持ちはあったが、今回、気持ちを形にできてとても嬉しかった」などの感想が聞かれました。
みたかブルーコーラスは昭和39年、市で行った合唱講座をきっかけに結成。これまで「お母さんコーラス」全国大会に東京代表として3回の出場を果たし、ドイツ・オーストリアへの演奏旅行、老人ホームでのコンサートなどを行ってきました。
今回の体験を通して今後もさらに活動を広げていくことでしょう。練習は毎週金曜日午前10時から、社会教育会館で。初心者歓迎。
くわしくは石坂宅Tel.03―3394―1487へ。


■スペインを代表する芸術家・ジョアン・ミロ ワークショップ

ジョアン・ミロの作品に触れるワークショップ

 三鷹市美術ギャラリーでは9月7日(土)〜10月14日(祝)にジョアン・ミロの作品を紹介する「ミロ―マヨルカ島の光の中で」展を開催します。同展に関連したワークショプの参加者を募集します。
◆(1)こどもアートクラブ「目いっぱい、体いっぱい、ミロとあそぼう!君だけのミロに出会う週末」 小学生対象。展覧会でミロさんの作品に出会った後に、ミロさんのことを考えながらみんなで人形や壁画作りに挑戦しよう。最後に君だけのミロを持って帰ろう!
▽9月21日(土)・22日(日)(2日間参加)の午前10時〜午後3時、三鷹市美術ギャラリー、芸術文化センターで。講師はギャラリーエデュケーターの杉浦幸子さん。参加費3千円。
◆(2)「絵をみてお話―ミロおじさん、こんにちは!」 3歳以上の未就学児と保護者対象。ミロおじさんの作った絵やものを見て、あたまにうかんだいろいろなことをいっしょにお話しよう。お子さんと美術館に行くのが初めてという方、お待ちしています。
▽9月28日(土)午前10時〜正午、三鷹市美術ギャラリーで。講師はギャラリーエデュケーターの杉浦幸子さん。参加費500円(保護者の観覧料は別)。
◆(3)「ミロの秘密の島」 15歳以上の方(中学生不可)対象。晩年のミロが愛したマヨルカ島で作られた作品やおもちゃなどを通して、「ミロとは何者か」に迫ります。推理や想像をしながら、新しいミロの展覧会を作ってみませんか。
▽10月12日(土)・13日(日)(2日間参加)の午後1時〜5時、三鷹市美術ギャラリーで。講師はNPO法人アーツ・イニシアティヴ・トーキョー。参加費3千円(観覧料込)。
▼(1)は9月4日(水)、(2)は11日(水)、(3)は25日(水)(いずれも消印有効)までに、往復はがきにワークショップ名、住所・氏名(ふりがな)・性別・年齢(小学生は学年)・電話番号・どこで情報を得たかを記入し「〒181―0013下連雀3―35―1コラルビル5階・三鷹市美術ギャラリー」へ申し込む。定員は(1)20人、(2)10組、(3)20人。定員を超えた場合は抽選。
三鷹市芸術文化センターTel.47―5122


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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