緑と水の公園都市 三鷹市
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広報みたか2002年3月3日1面

■平成14年度予算特集号

平成14年度予算案 一般会計564億1935万円 前年度比実費1.9%減
市の平成14年度予算案が2月27日から始まった市議会定例会で審議されています。
新年度予算は、一般会計予算の総額が564億1935万円、前年度比較1・0%増となっています。この増は主に市債の繰上償還約16億4千万円を計上したことによるもので、この特殊要因を除いた実質的な比較では、市税収入の減などに伴い、前年度比1・9%の減となり、過去10年間で最も小さい予算規模となっています。
各特別会計を合わせた予算総額は965億6255万8千円、前年度比較4・5%の増となります。今年度は水道事業の都営一元化に伴いこれまでの上水道事業会計が廃止され、新たに受託水道事業特別会計が設置されますが、この会計を除く予算総額の前年度比較は0・8%の増となっています。
平成14年度は市税収入が過去10年間で最も低い水準となるなどの厳しい歳入見込の下、さらなる行財政改革を進め、限られた財源を重点的・効率的に配分することにより、財政の健全性を維持しつつ、積極的な事業展開を図っていきます。
安田養次郎市長の施政方針と予算案の概要を紹介します。
→財政課(電話)内線2124

新年度の施政方針
三鷹市長 安田養次郎

昨年は、新世紀の輝かしい幕開けの年でしたが、内外ともに厳しい多難の年でもありました。特に9月に起きた同時多発テロとそれに続くアフガニスタンでの戦争は、世界の人々に大きな衝撃と不安を与えました。日本にいて私たちが感じている「平和」というものが、世界の中ではいかに脆く不安定なものであるかを改めて感じさせる深刻な事件でした。新しい世界秩序の創出、世界平和の実現という人類全体に課せられたテーマについて、私たち地域の場からも、いま一度真剣に問い直すべき時期にきているといえます。
この間、依然として、日本経済は先行きの見えない混迷の中にあります。こうした経済状況が、今後復興に向かうのか、あるいはデフレ・スパイラルからさらなる不況に向かうのか、小泉内閣が主導する「構造改革」の真価がこれから問われることになります。多くの中小企業が不況にあえぎ倒産する一方、買いたいものが見つからないという奇妙な「豊かさ」が他方にはあります。「マインド不況」とでもいうべき閉塞感が社会全体をおおっています。
このような時代にあって、私たちはこれを打破し、新たな創造に向けて挑戦する勇気を持つ必要があります。かつて作家の司馬遼太郎は、小説『坂の上の雲』のあとがきで、明治を切り拓いたパイオニアたちは、みな坂の上に輝く「白い雲」を見つめて、その坂を一心不乱にのぼったと述べています。いま、私たちの社会に必要なことは、この坂の上に輝く「白い雲」という名の「夢」や「理想」を見つめ歩いていくことではないでしょうか。
地方自治に携わる者の使命のひとつに、その「夢」や「理想」の種子を、地域の人々とともに蒔き、はぐぐむことがあります。本市の基本構想における基本理念「あすへのまち」は、まさにこうしたあすに向かって挑戦し続ける私たちのあるべき姿を述べているといえます。昨年9月に市議会で議決された新基本構想、またそれに基づいて11月に策定された第3次基本計画は、市民のみなさんとともに作り上げてきたその集大成です。私たちは、協働でそれを作成し、いまその実現に向けてスタートラインに立っています。
私は、その大切な第一歩を平成14年度に踏み出すにあたって、特に次のような点に配慮して自治体経営に努めてまいります。
まず第1は、やはり「協働」です。私は、協働型社会の新しい仕組みを市民のみなさんとともに創り上げていこうと考えています。21世紀における自治体や社会のあり方は、「ガバメント(統治)」から「ガバナンス(共治)」へと転換するといわれています。私は、行政の役割転換を進めるとともに、協働のまちづくりを進める上での新しいルールや推進体制のあり方を、市民、事業者、学識者などのみなさんとともに調査・研究し、創り上げていこうと考えています。
第2は、「変革」です。特に徹底した行財政改革の推進です。効率的で開かれた「21世紀型自治体」の実現をめざして聖域なき見直しを行います。財政状況の厳しい中にあって、コストや人員の削減、負担の適正化、税等の収納率向上、さらなるアウトソーシングの推進など一層の効率化を進めるとともに、行政サービスのクオリティの向上、総合的な行政評価システムの確立、市民参画機会の拡大など、開かれた行政をめざします。
第3は、「集中」です。これについては、既に基本計画の中で、〈4つの最重点プロジェクト〉と〈6つの重点プロジェクト〉という政策の総合化と重点化が図られています。特に前者の(1)バリアフリーのまちづくり、(2)子ども・子育て支援、(3)協働のまちづくり、(4)ITの活用の〈4つの最重点プロジェクト〉については、市民のみなさんなどの衆知を集め、その実現に努めます。また、このための全庁的な推進体制として、21世紀構想推進本部を立ち上げ、総合的、重点的な事業展開を図ります。
第4は、「挑戦」です。常に新たな課題に対して果敢に挑戦する市政であり続けます。私たちは、これまでも多くの新しい課題への挑戦を行ってきました。今回は、ITなどの先進技術の実証を中心に「あすのまち・三鷹」プロジェクトを実施し、その成果を本市の「高環境・高福祉のまちづくり」に生かすとともに、全国にもそれを波及させていきたいと考えています。
いま述べた「協働」、「変革」、「集中」、「挑戦」という4つのキーワードは、それぞれ重なり合いながら、いずれも「決断」と、そして「信頼」という最後のキーワードへとつながっていきます。私たちは、平成14年度も、「あすへのまち」に向けて、「夢」と「理想」の実現に向けて、その坂を一歩ずつ確実に歩み続けていきたいと考えます。


※詳細はPDFをご覧ください。


【主】主催者 【人】対象・定員 【日】日時・期間 【所】場所・会場 【¥】費用(記載のないものは無料) 【物】持ち物 【申】申込方法 【問】問い合わせ 【保】保育あり

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