東京都水道局 境浄水場(空襲被災地)
東京都水道局・境浄水場は、1924(大正13)年に開設された村山貯水池(多摩湖)・山口貯水池(狭山湖)から導かれた水を緩速ろ過方式で浄化する施設である。開設時には武蔵境駅から浄水場南まで建築資材やろ過用の砂を搬入するための引込線があった。現在の本村公園(JR中央線に近い南側)および本村第2公園(浄水場に近い北側)がその軌道跡を利用した緑地公園(遊歩道)である。
戦争末期の1943(昭和18)年には、現在の本村第2公園から都道保谷調布線が通る東側へ曲げ、現在の堀合遊歩道につなげ、中島飛行機武蔵製作所への引線の一部として利用された。
浄水場に関するエピソードとしては、アメリカ軍が中島飛行機武蔵製作所への空襲の際、境浄水場を目印の一つにしていることを、墜落したB-29搭乗員の所持していた偵察写真で知ると、浄水場のろ過池の水面に網やよしずを張って反射しないように偽装(カモフラージュ)したことが知られている(戸板を並べたとの証言もある)。また、1945(昭和20)年4月2日未明の夜間空襲では、境浄水場にも爆弾が落ち、浄水場の土手など一部が損害を受けた。
- 所在地
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東京都武蔵野市関前1-8-37