緑と水の公園都市 三鷹市
このページはみたかの教育のバックナンバーです。
応募・募集・申込期限が終了している場合がありますのでご注意ください。

みたかの教育 2008年4月13日1面

■小・中一貫教育校さらに三学園が開園

「連雀学園」「東三鷹学園」「おおさわ学園」でスタート 

 この4月に「連雀学園」(第四小学校、第六小学校、南浦小学校、第一中学校)、「東三鷹学園」(第一小学校、北野小学校、第六中学校)、「おおさわ学園」(大沢台小学校、羽沢小学校、第七中学校)が小・中一貫教育校として開園しました。

  平成18年4月に開園した「にしみたか学園」(第二小学校、井口小学校、第二中学校)と同様に、家庭、地域と連携し開かれた学校づくりを進めていきます。

  三鷹市で実施する小・中一貫教育校は、従来の学校教育に関する法制度のもとで、児童・生徒がそれぞれの小・中学校に通学しながら、義務教育9年間を通して、子どもたちの人間力と社会力を育てていきます。そのために、中学校区を単位として、保護者や地域住民が「共に」当事者意識をもって児童・生徒を育てていく、コミュニティ・スクールを基盤とした学校づくりを進めます。また、9年間を一貫したカリキュラムのもと、9年間の児童・生徒の成長発達を見通した、適切な指導や支援を行っていくために、小・中学校の教員や児童・生徒の連携と交流を深める教育活動を推進します。
→指導室TEL内線3245

●各学園の特色

[連雀学園]
連雀学園は4校で構成され、地域の広さ、児童・生徒数ともに、ほかの学園にはない規模になります。この広さをカバーする地域に根ざした教育活動や保護者・地域のみなさんとの連携には、長年の実績があります。それはコミュニティ・ティーチャーとして授業への参加、学習支援、地域行事、放課後の居場所づくりなど、子ども達にとっては、豊かな活動や体験を通して学びを深めてきました。学園としてコミュニティ・スクールを基盤に、地域に根ざした教育活動をさらに進め、この地域力を発展させる協働のシステム活用を図ります。

  また、学園の特色ある教育活動で「学び続ける人、共に生きる人、心と体を鍛える人」の育成に取り組みます。理数教育を重点に9年間の系統性や接続を考えたカリキュラムに基づく授業改善と、六小と一中の「ふじみ学級」や南浦小の「通級指導学級」のノウハウを生かした継続的な教育支援、交流活動の充実に取り組みます。心を一つに、由緒ある「連雀」の名に応える学園づくりに取り組んでいきます。

[東三鷹学園]
東三鷹学園のめざす学園像は、「学力」「人間力」「社会力」の向上です。地域と学園・学校との強い絆を生かしたコミュニティ・スクールを基盤とし、地域に根ざした教育活動を推進していきます。本学園の特色ある教育活動は、「算数・数学の少人数習熟度学習の充実」「ICT活用学習の充実」「心と体の健康づくり」です。これらの教育活動充実のために、現状把握を大切にします。児童・生徒の学力到達度調査や授業アンケート、保護者・地域による学校関係者評価、3校教員の自己評価などを数値化し、重要度、実現度、ニーズ度を明らかにしていきます。児童・生徒、保護者、地域、教員の東三鷹学園の教育への思いを探り、指導の重点、授業改善の手だて、カリキュラム編成方針などに生かし、学力・人間力・社会力を身につけ、社会に貢献できる資質・能力の育成に努めていきます。

  また、年度始めには、「東三鷹学園マニフェスト」を提示し、「学力をのばします」「人間力・社会力をはぐくみます」「学園運営を充実させます」について、具体的方針を示し、学園の教育活動推進の原動力にしていきます。

[おおさわ学園]
おおさわ学園は、ふるさと「おおさわ」に生きる、を基本に教育目標「地域を愛し、自らの夢に向かって主体的に学び、心身ともにたくましい、国際性豊かな児童・生徒を育成する。」を設定し、9年間を通した一貫カリキュラムのもとに、「豊かな人間性」「確かな学力」を培います。地域の特色を生かした取り組みとしては、必修授業として、(理科)国立天文台と連携した授業、野川を活用した学習、(音楽)三鷹ばやし保存会による和太鼓の学習、(家庭科)地元幼稚園での保育実習、総合的な学習の時間の学習として、ICUやアメリカンスクールと連携した国際理解教育、進路指導として、地域人材や環境を活用したキャリア教育、地域行事として、「ほたるの里・三鷹村」での農業体験学習などがあります。また、3校の交流活動も積極的に推進いたします。おおさわ学園コミュニティ・スクール委員会は、協議会だより「近隣愛」を月1回発行し、土曜講座「お話とふれ合いの会」を月1回開催して「顔の見える関係」づくりに努めています。

※詳細はPDFをご覧ください。


■少年事件からみえてくるもの

教育委員会委員長 職務代理者 磯谷 文明

 私は、本業が弁護士ですので、非行少年と呼ばれる子どもたちと向き合うことがあります。少年事件を受任して、はじめて子どもと会うために少年鑑別所に向かうとき、実はいつも何となく憂うつです。とんでもない凶悪少年なのではないか。まともに話が通じなかったらどうしよう。しかし、実際に面接室に入って、私の目の前に座っているのは、まだあどけなさが残る10代の少年なのです。

 非行の直接の原因は、非行の内容と同様にさまざまです。しかし、子どもの心のとびらを開いてみると、ほぼ間違いなく見えてくるのが、子どもの自己評価の低さです。自分を大切に思えない。自分をどうでもいい存在と感じている。これは裏を返せば、子ども自身が、自分が愛されていない、自分が尊重されていない、と感じているということです。非行の共通項ともいうべき低い自己評価は、その子の生い立ちをそのまま表現しているといえるでしょう。

  最近の子どもたちは、むしろ傍若無人だという反論があるかもしれません。今どきの親たちは甘すぎるという指摘もあるかもしれません。しかし、一見自信過剰な仮面の裏側には、しばしば脆弱な自分が隠れているものです。確かに親たちは最新のゲーム機やお金をふんだんに与えているのでしょうが、子どもたちはそういったものが本当の愛情でないことを見抜いているのかもしれません。

 自分を大切に思えない子は、周囲がどんなに話をしても響きません。薬物にふける女の子に「自分を大切にしなきゃ。」と説いたところで、自分をどうでもいいと思っているその子は、きっと「ほっといてよ。」というだけでしょう。こういう場合、更生の糸口を見つけることはなかなか困難です。

  「あなたは大切な存在なんだよ」ということを、子どもたちに伝えていく。単に言葉だけではなく、全身全霊で伝えていく。そんな教育であってほしいと思います。

※詳細はPDFをご覧ください。


▲ページのトップへ

目次ページに戻る

トップページへ戻る


三鷹市役所 〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号 電話:0422-45-1151(代表) 市役所へのアクセス

開庁時間:月曜〜金曜日の午前8時30分〜午後5時(祝日、12月29日〜1月3日を除く)