緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育 2006年11月26日3面

■平成17年度「児童・生徒の学力向上を図るための調査」の結果をお知らせします

 この調査は、東京都教育委員会が都内の公立小学校5年生および中学校2年生を対象に、「児童・生徒一人ひとりに確かな学力の定着を図る」「各教科の目標や内容の実現状況を把握し、指導方法の改善・充実に生かす」ことを目的に実施しました。調査では、学力定着状況調査とともに、学習に関する意識調査も行われています。三鷹市の各学校では、この調査結果の分析を行うとともに、「授業改善推進プラン」を作成し、各校の実態に即した児童・生徒の「学力向上」のための取り組みを推進しています。

1 学力定着状況調査の結果について
(1)概要
小学校・中学校とも、各教科における平均正答率が75%を超え、総合的にはおおむね良好であるという結果が得られました。(表1参照)
個々の観点別の学習定着状況については、いくつかの課題が見られました。

(2)小学校(国語・算数)について
[1]国語…平均正答率が83・3%と高い数値を示しています。観点別に見ると、「読む能力」に課題が見られ、とりわけ、「表現のよさや効果を感じ取って読む」設問については、72・4%の正答率でした。この結果から、優れた表現を読んだり書いたりする機会を増やし、言葉に対する感覚を豊かにすることが大切であると考えられます。
[2]算数…平均正答率が75・0%であるのに対し、「数学的な考え方」については50・2%という結果になっています。小数の計算の仕方を説明する設問では、「整数の計算の仕方に立ち戻って考えることができていない」などの課題が見られました。計算の仕組みを考える際には、公式などにたよるのではなく、習ったことに着目しながら、順序だてて考える力を伸ばしていくことが求められています。

  (3)中学校(国語・数学・英語)について
[1]国語…「読む能力」の正答率が67・6%という結果となりました。とりわけ、「語句の意味を考えて、必要な情報を集める」設問や「文章の構成などを正確にとらえ内容を理解する」設問から、「さまざまな文章を読んで、必要な情報を集め活用する力が十分ではない」という課題が見られました。重要な語句を手がかりにして文章の全体像を捉えたり、共通点や相違点に着目しながら読んだりする経験の積み重ねが望まれます。
[2]数学…小学校と同様に、「数学的な見方や考え方」に課題が見られます。「立てられた方程式の意味について考える力」を問う設問について、平均正答率が60%未満という結果になっています。文字を使用すると良い点に気付かせ、式の表す意味や式に表す”よさ“を感得させていくことが大切です。
[3]英語…聞き取り問題における「理解の能力」に課題が見られます。「英語の問いかけに適切に答える」設問に対し、とりわけ「How〜?」でたずねられる質問に答えられない生徒の割合が高いという結果が出ています。日ごろから、リスニング練習を継続して行うとともに、英語の問いかけには、疑問詞の種類から何を聞かれているかを判断し、適切に応答する練習を行うことが必要です。

2 「学力に関する意識調査」の結果概要
各教科の「授業の楽しさの程度」や「内容の理解の程度」、「各教科の内容が理解できる要因」、「生活や行動等について意識」について調査を行っています。図1に示すように、中学生に比べ、小学校5年生の方が「授業が楽しい」「分かりやすい」と回答している割合が高くなっていることが分かります。
 また、調査結果から、「授業が楽しい・よく分かる」「朝食を必ずとる」と回答した児童・生徒の学力定着状況調査の平均正答率が高い傾向にあることが明らかになっています。学力向上の取り組みには、各学校・家庭において、児童・生徒の基本的な生活習慣の定着を図ることも重要な要素であると考えます。

3 教育委員会の取り組み
三鷹市教育委員会では、「学力向上」に向けて作成された各学校の「授業改善推進プラン」をホームページなどで保護者・地域住民へ周知するとともに、「授業改善推進プラン」に基づく研究会を実施したり、外部への授業公開を行ったりすることなどを指導しています。各学校には、平成19年1月に実施される「平成18年度 児童・生徒の学力向上を図るための調査」に向けて「授業改善推進プラン」を通して学習指導の改善を図るよう指導してまいります。
  →指導室TEL内線3243

※詳細はPDFをご覧ください。


■小・中一貫教育校検証委員会を設置

 小・中一貫教育校である「にしみたか学園」の実践を検証するため、教育委員会では、9月21日に「三鷹市立小・中一貫教育校検証委員会」(委員長金子郁容慶應義塾大学大学院教授)を設置しました。委員は、学識経験者(5人)市立小・中学校長(5人)、PTA関係者(2人)、にしみたか学園コミュニティ・スクール委員会委員(3人)、教育委員会事務局(3人)の計18人で構成しています。この委員会では、学校運営、一貫カリキュラム、コミュニティ・スクールの実践について、各年度ごとに現状把握を行い、その成果や課題、改善方法などを2年半の間、検証していきます。すでに3回の委員会が開催され、検証項目や方法について、熱心な議論が交わされています。
 この委員会は、おおむね年5回の開催を予定しており、傍聴することができます。会議録の要旨は、市ホームページで公開しています。
→指導室TEL内線3245 

※詳細はPDFをご覧ください。


■三鷹駅前図書館でビジネス・起業創業相談会を開催
仕事のことなら図書館へ

 図書館は、読書や本と人を結びつけるだけでなく、その豊富な資料やデータベースを生かして、地域情報センターとしての役割が期待されています。ビジネス支援サービスも、そのひとつです。
 この秋から図書館では、新たにビジネス支援サービス事業の一環として、「ビジネス・起業創業相談会」を開催します。これから起業したい人、新製品開発を予定されている人、すでに創業して、経理や従業員の雇用や待遇などで悩んでいる人や企業向けに、幅広い分野のご相談をお受けします。この相談会は、(社)中小企業診断協会と協力して実施するもので、ビジネスの専門家である中小企業診断士が、みなさんのご相談をお受けいたします。
 今後身近な図書館が、本の情報提供だけでなく仕事のサポート役として動きだします。お気軽にビジネス相談会をご利用ください。

日時/12月6日(水)・16日(土)、平成19年1月27日(土)、2月14日(水)・24日(土)、3月14日(水)・24日(土)
●水曜日は、午後3時〜7時
●土曜日は、午後1時〜5時
予約制/一人1時間程度
会場/三鷹駅前図書館 2階会議室
対象/都内在住、在勤、在学の方
●無料
協力/(社)中小企業診断協会
問合せ・申込先/三鷹駅前図書館
TEL71-0035 FAX71-0034
【メール】b-info@library.city.mitaka.tokyo.jp


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