緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育 2005年4月17日1面

■平成17年度教育委員会の基本方針

4月開催の教育委員会定例会で、平成17年度基本方針が決定されました。この基本方針に基づき、教育ビジョン(仮称)の策定、小・中一貫教育の推進やみたか生涯学習プラン2010の策定・推進など、総合的に教育施策に取り組んでいきます。(本年度の主要施策は、2面に掲載)

1 学校教育

(1) 学校教育の指導目標
豊かな心をもち、心身ともに健康で、たくましく生きる児童・生徒の育成
子どもたちの豊かな人間性や人間力を一層育成していくためのあり方について、「三鷹市教育ビジョン(仮称)」を策定します。

(2) 学校教育の基本方針
◆人権教育の推進
あらゆる偏見や差別をなくすため、人権教育を推進します。各学校では、児童虐待の防止に向け、早期発見とスクールカウンセラーや関係諸機関等との連携による迅速かつ適切な措置を図ります。また、保護者等に対して、虐待をさせないための啓発と支援を充実します。

◆児童・生徒の健全育成の推進
基本的な生活習慣、道徳心や正義感、思いやりの心や社会における基本的なルールを身に付けるため、施策を総合的・体系的に推進します。人と人とのかかわりを重視した指導の充実に努め、職場体験や保育体験等の多様な体験活動を通した学習活動の機会や場を一層充実します。

◆個性を生かす教育の充実
社会の変化に主体的に対応できる「生きる力」をもった児童・生徒を育成します。個性と創造力を伸ばし、学ぶことの楽しさや成就感を体得できる教育を推進します。
●学校、家庭、地域と連携した道徳教育を推進します。
●児童・生徒の情報モラルを含めた情報活用能力を育成します。
●自国文化・異文化理解やコミュニケーション能力の育成を図ります。海外帰国児童・生徒や外国人児童・生徒への学習援助など、国際化に対応した教育を充実します。
●特別支援教育の実施に向けて、校内委員会の設置やコーディネーターの指名などに取り組みます。
●小学校入学時の児童の不安や学校生活への不適応などの防止と低学年児童の基礎・基本の一層の定着を図るため、幼稚園・保育園・小学校の連携やよりきめ細かな指導体制の充実を行います。

◆小・中一貫教育の推進
基礎・基本の確実な定着と個性・能力の伸長を図り、児童・生徒の健全育成の充実を目指す小・中一貫教育校構想を推進します。9年間の一貫カリキュラムのもとに行う小・中学校間の児童・生徒や教員の連携・交流に重点を置いた「強固な連携」を図るとともに、これを支える「コミュニティ・スクール」の取り組みを進めます。
●9年間を見通した系統的なカリキュラムの開発と指導の重点化・多様化、教員の連携・交流により、小・中学校のより円滑な接続と一貫した指導の充実を図ります。
●保護者・地域への積極的な働きかけや「学校・家庭・地域イントラネット」を活用した情報の共有等を通して、保護者や地域住民等が学校運営に参画し、地域ぐるみで子どもたちの教育を応援する「コミュニティ・スクール」を積極的に推進します。

◆学校組織体制の充実と教員研修・研究の推進
校内研修の一層の充実、市内全校の教育研究等の活性化を図ります。また、校内研修に小・中一貫教育の視点を位置付け、各中学校区の小・中学校が連携した研修・研究体制の整備・充実に努めます。
経験や能力等に応じ、教員一人一人の課題に対応した研修を充実します。特に、若手教員の資質・能力の向上について、校内の教職員が組織的にかかわる体制を確立し、研修の充実を図ります。

◆開かれた学校教育の推進
学校・家庭・地域社会がそれぞれの教育機能の充実と相互の連携の強化を図り、協働と市民の教育への参画を進めます。
●「学校運営連絡会」の機能の充実を図るとともに、外部評価を積極的に活用し、学校経営の改善に生かします。「コミュニティ・スクール」の推進に当たっては、「学校運営連絡会」のあり方についても検討を進めます。
●学校の安全管理の徹底と防犯・防災の視点を踏まえた安全指導の一層の充実を図ります。

2 社会教育(生涯学習)

社会教育(生涯学習)の推進目標

「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができる生涯学習社会の構築

  市民一人一人がその個性や能力を伸ばし、自分にあった方法により、「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができる生涯学習社会を目指した「みたか生涯学習プラン2010」の策定とその推進を図り、学習環境の整備を行い、市民の学習活動や活動のしくみづくりへの支援を行います。学習を通じて市民相互の連帯感と自治の意識を培い、学んだ成果を積極的に活用し、まちづくりと連動した生涯学習を目指します。
●生涯学習社会の実現に向けた「みたか生涯学習プラン2010」の策定とその推進
●市民の多種多様な学習意欲にこたえる社会教育会館活動の充実
●市民生活に密着した図書館づくりの推進
●生涯スポーツの推進によるいきいきとした市民生活の実現
●児童青少年の健全育成の推進

→総務課TEL内線3213


■「三鷹らしい魅力ある教育施策を」/三鷹市教育委員会委員長 廣瀬正宜

  いきいきと子どもが輝く教育・子育て支援のまちづくり、創造性と豊かさをひろげる生涯学習・文化のまちづくりを基本目標として、家庭教育・学校教育・社会教育(生涯学習)の緊密な連携のもとに、市民一人一人が生涯を通して主体的に学び、自らの向上を目指すことができるよう、先進的、多岐にわたる、三鷹らしい魅力ある施策を進めています。
小・中学校が連続して継続的に一人一人の生徒の成長に対応できる小・中一貫教育の実現に向けて、来年度第二中学校区においてモデル校を実施します。今年はその準備として、義務教育九年間の一貫したカリキュラムの開発、小・中学校間における指導上の緊密な連携による基礎学力の充実と、個性・能力の伸長をはかる研究が進められます。すでに昨年から第二小学校・井口小学校・第二中学校の先生方が研究を始めています。モデル校での成果を検証した上で全市的な展開をはかります。
一貫教育を支えるものとして、地域ぐるみで子どもたちの教育を応援するコミュニティ・スクールを推進し、学校運営連絡会のあり方の検討など、地域との連携による三鷹らしい、魅力ある学校教育の推進をはかっていきます。
学習指導の質的改善・充実のために、市内全小・中学校において学習の定着状況の調査を行います。学習意欲の向上や確かな学力の育成のために、教育内容の充実をはかり、習熟度に応じた少人数指導やティーム・ティーチング等、きめ細かい指導を行います。小学校における特色ある教育活動を支援する教育活動支援員や教育ボランティア、中学校における学生ボランティア等、地域の人材を積極的に活用していきます。また、総務省のアジア・ブロードバンド計画と提携して日本・シンガポール間の学校連携によるリアルタイムの国際間授業を行います。
全ての子どもの人権が尊重され、のびのびと生活し、虐待や差別を受けることのないように、家庭と学校、地域社会が連携して、いじめや不登校の問題など子どもを取り巻く環境に対応していくために子どもからの相談体制やスクールカウンセラー、メンタルフレンド、子育て相談事業の拡充など、相談機能の充実をはかり、学習障がい、心身に障がいのある児童・生徒に対する特別支援教育の実施に向けて具体的な取り組みを行います。海外帰国児童・生徒および外国人児童・生徒への学習援助と機会の保障もはかります。
来年度末までに市立幼稚園が廃止されるのに伴い、私立幼稚園と保育園との連携、小学校との連携・交流促進をはかって、小学校入学時の児童の不安や学校生活への不適応等を未然に防止するようにします。
子どもの生活環境の整備と安全の確保のために、安全で開かれた学校施設等の整備のほか、三鷹子ども避難所、学童保育所、児童館機能、すくすくひろば、校庭遊び場開放など複合的に連携した地域子どもクラブ事業の拡充をはかります。
生涯学習については、「いつでも、どこでも、だれでも、そしていつまでも」学ぶことができる生涯学習社会の構築を目指して学習環境を整えてきていますが、「みたか生涯学習プラン2010」を策定し、その推進をはかります。勤労者に対するリカレント教育の推進、児童青少年の居場所づくり支援、中高生の自主的な活動が広がるような地域の教育力の向上のための学習支援、地域文化財の保存活用をはかり市民の地域学習を支援、図書館の開館時間の延長、幼児・児童・青少年の自主的な読書活動の環境づくりなどを推進していくほか、民学産公の協働「三鷹ネットワーク大学〔インキュベート施設〕(仮称)」を設立し、市内や周辺の大学等、教育・研究機関と連携して、市民のための総合的、専門的な生涯学習プログラムを整備・提供します。


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