緑と水の公園都市 三鷹市
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みたかの教育 2002年8月18日1面

■学校は地域の遊び場、学びの場

完全学校週5日制が4月に実施され4カ月が過ぎました。
学校が平日だけでなく土・日曜日にも子どもたちの「学びの場」「遊びの場」となるよう、教育委員会では、学校図書館開放、校庭の遊び場開放、体育施設の開放等をすすめてきました。
また、地域では、青少年対策地区委員会、子ども会をはじめ、さまざまな団体により、特色ある活動が行われてきました。
子どもたちが「生きる力」を育めるよう、各種団体や教育委員会の事業が実施されましたが、これまでの主な取り組み状況を紹介します。


■土曜日の午前は学校図書館へどうぞ

2学期は9月7日から

市では、魅力ある学校図書館づくりをめざして施設の改修や図書資料の拡充、司書の配置など小中学校の図書館整備を進めてきました。平成7年度から始まった整備事業は、今年度末には22校すべて完了する予定です。
学習情報センター・読書センター機能を持つ学校図書館は、学校教育に欠かせない施設であるとともに、地域のみなさんに開放し、地域の〈知的ひろば〉となるようその活用を図っています。
学校図書館の地域開放は平成11年度に始まり、14年度学校週5日制の完全実施に伴い、6月から新たに8校がスタートし、計11校で実施しています。
〈読書を通してふれあいを〉
6月の学校図書館の地域開放は、約800人の利用がありました。小学校では、家族で訪れて学齢前のお子さんに絵本を読み聞かせたり、友だちとコンピュータで本探しをしたり、賑やかな風景が繰り広げられています。地域のボランティアのみなさんや保護者の協力で、おはなし会や工作の会などが開かれる学校図書館もあります。中学校は、ゆったりと静かな環境の中で、読書や調べ学習に最適です。
各学校図書館では、現在インターネットで市立図書館の蔵書の検索ができますが、今後、市では、学校図書館で市立図書館の図書資料が借りられるシステムづくりなど、学校図書館と市立図書館の連携に向けて取り組んでいきます。
学校図書館の地域開放は、保護者や地域のみなさんのご協力により、地域の生涯学習の拠点として、児童・生徒をはじめ地域のみなさんが気軽に利用できるような学校図書館づくりが期待されます。

【現在地域開放している学校】
第三小・大沢台小・高山小・南浦小・中原小・井口小・東台小・第二中・第三中・第四中・第六中

【開放日時】
毎週土曜日の午前9時〜正午(夏休み等の長期休業日・国民の祝日・当該学校に特別の事情のある日を除く)

【利用対象】
各学校の児童・生徒および保護者等

【開放内容】
図書の閲覧・貸出・読書相談・蔵書の検索・インターネットによる市立図書館等の資料検索・おはなし会の実施など

三鷹図書館Tel.43―9151


■土曜日校庭遊び場開放事業

今年度の土曜日遊び場開放事業は、毎週土曜日の午前中、すべての小学校の校庭を遊び場として開放し、全小学校に配置された教育活動補助員が遊び場指導者として活動するなど、新しい試みを加えて始まりました。
校庭開放への参加者は、各校平均30人から40人ほどで、野球、サッカー、キックベース、一輪車や竹馬に人気が集まっているようです。
ボール遊びでは、高学年の子どもが低学年の子どもに遊びのルールを教えている様子も見受けられ、またお父さんがサッカーに飛び入り参加することもありました。
FC東京のサッカー教室や体育指導員によるフライング・ディスク、グラウンドゴルフなどのニュー・スポーツの紹介・指導などが行われたところもあります。
夏休み中は、校庭開放は行いませんが、今後、保護者や地域のみなさんにご協力いただいたり、青少年対策地区委員会等の活動と連携するなかで、子どもたちの遊び場を広げていきたいと考えています。

生涯学習課Tel.内線3313


■地域で進める外国語学習の推進

―三鷹ハロー・イングリッシュ・クラブ

 子どもたちが21世紀を生きていくためには、外国語によるコミュニケーション能力の育成が大切です。そこで、外国人講師が直接英会話を教えます。学校を会場としてPTA・ボランティア等の地域のみなさんが中心となって行うもので、土曜日と日曜日には、学校が異文化コミュニケーションの場となります。

【実施校】
第一小、第二小、第三小、第四小、第六小、高山小、北野小

【対象】
小学校4・5・6年生40人(20人ずつ2クラス)×7校(予定)

【期日および回数】
平成14年10月〜12月の土曜日または日曜日(予定)。各コースとも、1回90分、全10回。

【応募方法】
9月上旬に、各実施校を通して配られる募集案内をご覧ください。

生涯学習課Tel.内線3311 指導室Tel.内線3247


■「教育活動補助員」の活動状況

市では、今年度から市内全小学校に教育活動補助員を配置しています。これは、国の「緊急地域雇用創出特別補助事業」の対象事業であり、各学校での教育活動の補助の他、放課後や土曜日の校庭開放で遊びの指導を行っています。
特に、土曜日の午前中には、教育活動補助員がそれぞれの学校の校庭で子どもたちに積極的に声をかけ、サッカーやドッジボールなどの遊びの輪を広げるなど活躍しています。
また、授業では担任の補助や学習につまずいている子の個別指導等を行い、児童一人一人の学習意欲が向上するなど確実な成果をあげています。また、将来教員を目指す若い人材が学校に入ることで、子どもとの豊かなコミュニケーションが深まり、校内に会話が広がるとともに学校の先生方にもフレッシュな刺激となるなど、学校の活性化にもつながっています。

指導室Tel.内線3247


■三鷹の教育の創造をめざして

三鷹市教育委員長 山田 信子

 21世紀を迎えての教育の大改革が学校週5日制完全実施とともにスタートしました。折しも地方分権制度の発足にともない、自治体の自己責任が本格的に問われる時代となり、「三鷹の教育の創造」が求められています。
乳幼児から高齢者までのすべての市民の心の豊かさ、創造性、いきいきとした生きがいを支える教育・学習を築き上げることこそ、当教育委員会の責務と考えています。
近年、社会情勢の急激な変化にともない、子育ての環境が大きく変わりました。少子化・核家族化の進行による子育ての課題が続出し、保育園・延長保育等の需要が急増しています。この時に当たり、子育て支援の総合的ネットワークが必要・急務となってきました。以上の現状から公立幼稚園廃園という苦渋の選択をしました。現在までの成果を生かし、保育園・在宅育児・私立幼稚園等、より幅広い、高水準の子育て支援体制の構築をめざします。
学校教育におきましては、今、全国的に基礎学力低下が危惧されています。三鷹市では毎時間の授業の改善こそ基礎的・基本的学力の確実な定着と充実ととらえ、各学校で鋭意取り組んでいます。習熟度別学習、複数指導者・教育サポーター導入等、特にインターネット・イントラネット活用による授業の改善・充実は今や全国的に注目される存在となり、各学校で授業の一層の質的向上を目ざしています。また、総合的な学習では地域・家庭
・各種の機関・企業等の幅広い協力を得て児童・生徒の個性・創造性・思考力を伸ばし、健康で豊かな心・国際性等を育み「生きる力」の育成を目ざしています。
なお、障害児教育充実にも力を注ぎ、七小のポプラ学級、高山小のわか竹学級を増設。就学相談・教育相談の充実、スクールカウンセラーの全学区域配置など現代社会と子ども達が抱えている様々の深刻な問題に対処する努力をしています。
高齢化社会にあって、生涯学習の基盤整備と充実も重要な責務です。学校開放は校庭の他に学校図書館・特別教室等安全確保を配慮しつつ進めています。なお、社会教育会館・図書館等々の利用サービスの向上、市民スポーツ活動の推進等、今後もますます市民のみなさんの参加と協働により、一層充実したものにしていく所存です。今、世界中の国々で教育のあり方が見直されている中で三鷹の教育の創造を求めて努力いたします。


■新たに狩野葉子氏が教育委員会委員に就任

平成14年5月26日、新たに狩野葉子氏が三鷹市教育委員会委員に就任しました。任期は4年間です。

【略歴】昭和52年 杏林大学医学部卒業。平成12年より杏林大学医学部助教授。

総務課Tel.内線3213


※詳細はPDFをご覧ください。


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