みたかの教育2025年4月20日1面
■令和7年度 教育委員会の事業計画
4月に開催された教育委員会定例会で、令和7年度事業計画を決定しました。
教育委員会は、「三鷹市教育ビジョン2027」などに基づき、自らの幸せな人生とより良い社会の創造(個人と社会のウェルビーイングの実現)に向けて、「共に学び、育む」「一人ひとりを大切に」「安全・安心・快適」の3つの基本的な方向性のもとで、子どもたち一人ひとりが「人間力」と「社会力」を主体的に発揮できるよう育むことを目指し、次の主要事業の推進に取り組みます。
[問]総務課TEL29-9811
行政の基本目標 個性が輝き笑顔あふれる子ども・教育のまち
6つの主要事業
1 コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の更なる充実
2 個人と社会のウェルビーイングの実現のための一人ひとりを大切にする教育の推進
3 子どもたちを導いていく教職員のウェルビーイングの実現
4 安全安心で快適な学びの環境整備
5 スクール・コミュニティの発展
6 人と本と情報がつながり、市民に役立つ身近な図書館の実現
令和7年度の予算
令和7年度の市の一般会計の予算額は894億5,373万9千円で、教育費は129億2,264万7千円(一般会計に占める割合は14.5%)です。
事業計画に基づき、スクール・コミュニティの発展に向けた「学校3部制推進プラン(仮称)」の策定や、学習用タブレット端末等の更新、中原小学校の建替えに向けた基本設計の着手、三鷹図書館(本館)の空調設備等の改修などに取り組みます。
■教育委員会の活動(令和6年9月〜令和7年3月)
令和6年10月〜令和7年3月の教育委員会の主な活動
10月
●学校訪問(第四中学校、高山小学校)
●東京都市町村教育委員会連合会 第1回研修会・第4ブロック研修会
11月
○令和6年度一般会計補正予算見積書
12月
●学校訪問(第五中学校)
●教育委員会と市立小・中学校の保護者代表との教育に関する懇談会
1月
○令和7年度一般会計予算見積書
●学校訪問(第七中学校、東台小学校)
●東京都市町村教育委員会連合会 第3回理事会・第2回理事研修会
●市町村教育委員会研究協議会
2月
●第1回総合教育会議
●東京都市町村教育委員会連合会 第2回研修会
3月
○三鷹市教育委員会の権限に属する事務の補助執行に関する規則等の一部改正等
○三鷹市立学校施設の開放に関する条例施行規則の一部改正
○三鷹市教育ビジョン2027
○三鷹市教育支援プラン2027
○三鷹市立図書館の基本的運営方針
○みたか子ども読書プラン2027
●教育委員会表彰 表彰式
(○は会議の案件、●は会議以外の活動)
[問]総務課TEL29-9811
三鷹市教育委員会の構成
※表はPDFをご覧ください。
■教育委員コラム「教育委員就任に際して」
教育委員
三瓶 恭子(さんぺい きょうこ)
昨年の10月16日より教育委員を拝命いたしました。松永教育長とはCS委員会会長時代に意見を交わす機会が多くあり、大変お世話になりましたので、新米委員としてはとても心強く思っています。
私は保護者としてPTA活動などを通じ学校現場と関わる中で、多くの地域の大人たちが子どもたちの成長に関わってくださっていることに気付きました。子育ては先が見えない中、程度の差はあるにせよ、誰もが何らかの不安をお持ちなのではないでしょうか。特に我が家では夫が単身赴任で平日に家にいないことが多かったので、子育てだけでなく、安全面でも不安な気持ちが常にありました。そんな中、保護者同士や近隣の方たちとのコミュニケーションは、気持ちを保つのにとても大きかったです。そのような経験から、後にCS委員会からお声がかかった時には、「子どもを地域に育てていただいた」という感謝の気持ちから参加させていただきました。今後も地域の大人として、子どもたちと関わっていけたらと思っています。
さて、先日私は市町村教育委員会研究協議会に参加し、他自治体の教育委員と意見交換をする機会をいただきました。学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行について、三鷹市の取組の一部を紹介したところ、同じことをすぐに実現したいという声もいただきましたが、これは三鷹市が全国に先駆けて「コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育」に取り組み、10年以上の実績を積む中で、学校・地域の意識が徐々に同じ方向に向くようになってきた結果であると思います。各自治体が同じ取組を目指すのではなく、地域性を理解しながら最適な方向を導き出していくことが必要で、学校・地域双方の理解を深めるためにはある程度の時間も必要です。今後も進化を続け、地域クラブ活動のように、地域の大人たちが子どもたちを支える活動が、将来的には学校を核とした新しい地域コミュニティの創出へと繋がっていくことを期待しています。